2024.12.27
子猫期には必要性があった猫のケージですが、成猫期を迎えると、不要になることがあります。これの処分に困る人はいるでしょう。
サイズが合わないなどの事情があれば、処分したほうがよいでしょう。処分費用が気になるなら寄付する方法もあります。
一方で猫の性格やケージの特徴しだいでは、まだまだ使い道はあります。
本記事では使わなくなった猫のケージの処分方法、活用法などを解説するので参考にしてください。
出典:楽天市場
猫のケージを使わない場合は、なんらかの処分方法を選ぶことになります。
自治体のルールに従って廃棄する ペットを飼っている人にゆずる 動物愛護団体などに寄付する
基本的には廃棄、譲渡、寄付いずれかを選択することになるでしょう。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
猫のケージを廃棄する場合、自治体のルールに従って捨てる必要があります。
サイズにもよりますが、ほとんどのケースで粗大ゴミになるので、所定の手続きが必要です。
この手順を踏めば、粗大ゴミとして処分できます。
ただ回収日やサイズに応じたゴミ券の貼り付けなど、細かいルールがあります。
出典:豊島区
ルール外の手続きがあるとケージが回収されないなどのトラブルにつながるので注意しましょう。
また粗大ゴミであるにもかかわらず、不燃ゴミとして出すといったことは避けましょう。
また、ペットを飼っている人にゆずる方法もあります。
これなら、処分にかかる費用もかからず、相手はケージの新規購入費用をかける必要がなくなります。
ただし譲渡する前に、ケージをしっかりと洗い清潔にしましょう。また、匂いも可能な限りは取っておき、次に使用する猫のストレスにならない様にしましょう。
譲渡先に関しては、SNSやジモティーなどを使うと見つけやすいです。もちろん直接の知人にゆずってもかまいません。
もしくはメルカリやヤフオクなどで売却する方法もあります。この場合は、多少の収益が得られるのがメリット。
ただしメルカリやヤフオクは、購入者と出品者間でのトラブルが多い点に注意しましょう。
また動物愛護団体に寄付する方法もあります。
動物愛護団体のほとんどは、補助金だけではその活動を維持できません。多くの場合、善意の寄付を必要としています。
そのような団体にケージを寄付すれば、感謝されるでしょう。
私たちねこほーむでも、ケージをはじめとした猫グッズの寄付を募っています。
ケージのみならず、キャットフードや猫砂、キャットタワーなども必要としています。特に消耗品に関しては、「どれだけあっても足りない」状態にあります。
ご協力いただける方は、ご支援のお願いページからご連絡ください。
一方で、猫のケージを処分せず、使い続ける方法もあります。大きく分けて、以下6つの活用法があります。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
また猫のリラックススポットとして使う方法もあります。
ケージ内にクッションや毛布を敷いておけば、それだけでゆっくりと過ごせる場所になるでしょう。
またおもちゃを入れて遊び場とする方法もあります。2段、3段構造なら、キャットタワーのような役割も果たせます。
ケージというと、さも閉じ込めるためのものと感じるかもしれません。しかし工夫を凝らせば、猫が快適に過ごせるスポットになります。
うまく環境を整え、リラックスできる場所にリメイクしましょう。
また脱走の防止策として活用する方法があります。
よく「玄関を開けた瞬間、猫が家から脱走した」トラブルが聞かれます。
そのため、「玄関を開閉する際、猫には別の部屋にいてもらう」対策が取られることも。
しかし別の部屋がない、あっても施錠できない場合、ケージは強力な脱走防止策になります。
脱走が心配な人はケージを残しておくとよいでしょう。
ただしケージだけでは、脱走対策としては不十分かもしれません。ベランダに脱走防止用のネットを貼る、施錠できる扉と窓はできるだけ施錠するなどの工夫も必要となるでしょう。
留守番用の居場所としても活用できます。
猫は、飼い主が出かけているあいだ、さまざまないたずらをはたらくことがあります。
悪さをする程度ならよいのですが、怪我したり、高価なものを破損させたりするかもしれません。
しかしケージに入れておけば、そのようなリスクを回避できます。
上述したように脱走対策としてケージに入れ、飼い主が帰ってくるまで入っておいてもらうとよいでしょう。
また、緊急時の退避場所として活用する方法もあります。
たとえば以下の場面があったとき、ケージがあると役立つでしょう。
見知らぬ来客があると、猫は大きなストレスを感じます。しかしケージに格納すれば、そのストレスから身を守りやすいです。
もちろん来客者に攻撃してしまうなどのトラブルを防ぐうえでも役立つでしょう。
また地震時などには、物品の落下などから身を守るための防具として役立つでしょう。
そのほか、機嫌が悪くなったり、悪さするようになったりしたときの退避場所としても活用できます。
新入り猫とのトラブル時に、避難所として使う方法もあります。
仮に新しい猫を迎え入れるとき、先住猫と新入り猫同士での不仲が予想されます。
その状態で放し飼いしていると、大喧嘩になり、怪我をするかもしれません。
そこで役立つのが、ケージです。ここに新入り猫と先住猫どちらかを入れて、安全を確保できます。
そしてケージをはさんだ状態で、安全を確保しながらコミュニケーションを取れる様になります。
うまくケージを使い、信頼度を高めていきましょう。
変わったところでは、猫のケージをアレンジして、オシャレなアイテムにする方法もあります。
出典:RoomClip
通常、猫のケージに意匠性やデザインが求められることは、あまりありません。ほとんどの商品が、シンプルな網目状になっています。
しかしアレンジすることにより、インテリアのような存在にもなりえます。
捨てるのがもったいないと考えるなら、このように活用してもよいでしょう。
新しくケージを購入する場合は、以下のような点を意識しましょう。
この3点をおさえておけば、猫も窮屈な思いをしないでしょう。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
ケージを選ぶときは、基本的に大きめのものを選びましょう。
大きければケージ内でも運動でき、ストレスを溜めにくいからです。
またトイレを設置したり、食器を配置したりすることも可能になります。
飼い主も「狭いところに入れられて可哀想」と感じなくて済むでしょう。
ただしあまりにも大きいと、居住空間が圧迫されてしまいます。間取りとケージの大きさを比較し、バランスを取るようにしましょう。
基本的に2〜3段で構成された、高低差あるものを選ぶのがおすすめ。以下の理由があるからです。
特に高低差があるのは重要です。猫は基本的に「高いところへ行こう」とするので、その本能を活かして運動不足を解消しやすくなります。
また上下に対して広さがあると、動きやすくなり、快適になるでしょう。トイレなども配置しやすくなります。
また、縦に長いと、居住空間を有効活用しやすく、省スペース効果も得られるでしょう。
具体的には以下のようなものが望ましいです。
出典:Amazon
ただし注意したいのは、複数の段があるものは、やや高額である点。上記のものだと、14,000円ほどです。
費用が気になる場合は、もう少しグレードを下げてもよいでしょう。
持ち運び機能に関しては、キャリーケースでカバーするようにしましょう。
ケージのなかには、「折り畳めばキャリーケースになる」「取っ手がついていてケースの役割も果たせる」ものがあります。
しかしこのような2WAYタイプのケージは、広さがない、故障が多いなどの問題を抱えていることが多いです。
特に広さに関しては問題として無視できません。中には、猫が方向転換するのが困難なほど小さなものもあります(子猫期に限った使用を前提としている可能性もありますが)。
基本的にケージは専用のものを用意するのがおすすめ。キャリーケースに関しても、専用のものを調達するのがよいでしょう。
本記事では猫のケージに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
どうしても邪魔になるなら、ケージを撤去するのが基本となります。
しかし撤去しなくとも、模様替えしたり、スペースを活用したりすれば、邪魔にならなくなるでしょう。
ベランダに一時的に保管するといった方法も考えられます。
多少場所を取ったとしても、今後、ケージが必要になる場面は訪れると思われます。
たとえば来客があったときの待避場所にしたり、遊び場にしたりできるかもしれません。
可能な限り処分しないようにしたいところです。
なお、以下のように折りたたみタイプのものであれば、押し入れなどにも保管しやすいでしょう。
出典:Amazon
以下の問題があるなら、それが解消されるまではケージが必要です。
それ以降はある程度選択の余地があります。
生涯にわたって猫ケージが必要になるケースはほとんどありません。
むしろ成猫になれば、ある程度自由に活動したほうが健康的です。
猫ケージ内での飼育にこだわる人も一定数います。
しかし、一時的な活用は別として、生活の基本がケージ飼育であるというのは、猫の本能に反しているため、適切な飼育方法だとはいえません。
したがって一生涯にわたり、猫ケージで飼育する必要はないでしょう。
共働きなら、必須とはいわないまでも、あったほうがよいでしょう。
先ほども述べたように、初期のコミュニケーションでは、ケージ飼育がなければ怪我をさせられる可能性があります。
共働きかどうかに関係なくまた今後新入り猫を迎え入れるなどの予定があるなら、やはりケージが必要になります。
子どもの誕生などによって、猫と子どもの距離を離す必要が生じる、といったこともあるでしょう。
将来的なことを踏まえても、共働き世帯では猫ケージを利用するのを強く推奨します。
本記事では、猫のケージに関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
猫のケージは、意外にもさまざまな活用方法があります。捨ててしまうのはややもったいないかもしれません。
また、猫のケージは、動物愛護団体にとって貴重な資材であり、寄付されるとたいへん喜ばれるでしょう。
私たちねこほーむも、そのような資材を求める団体のひとつです。
もしご寄付を検討いただけるようなら、ぜひ一度ご連絡ください。
また、以下のような消耗品をはじめとした物品に関しても、寄付を募っています。
ご協力いただける方は、ご支援のお願いページからご連絡ください。
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