2025.11.30

このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
ベンガル猫は、ヒョウの見た目が人気の猫種。見た目のワイルドさとは裏腹に人懐っこい性格が魅力です。
今回は、ベンガル猫が「飼いにくい」と言われる理由や本当の性格、飼育する際の注意点と対策について詳しく解説します。
ベンガル猫をお迎えしようか検討している方はぜひ参考にしてください。
もくじ
一般にベンガル猫は飼いにくいと言われますが、実際にすこし飼育がむずかしい部分もあります。
これを踏まえたうえで、飼育するかどうかを決めるのが大切。
まず、ベンガル猫がどのような猫か知りましょう。そのうえで、飼育における課題となるポイントを解説します。
ベンガル猫は、野生のベンガルヤマネコとイエネコを交配して生まれた猫種。
一般に流通したのは1980年のことで、比較的新しい存在です。
最大の特徴はヒョウのような美しい見た目であり、その模様や毛色のバリエーションは個体により異なります。
体型は筋肉質でがっちりとしており、胴長でスマート。経路は主に茶色、白色、銀色で、一般的にはスタイリッシュと評されます。
おとなしいイエネコと交配を重ねてきた歴史から、飼い主に対して従順かつ人懐っこいのも特徴。一方でエネルギッシュであり、活動量は相当なものです。
そして、ベンガル猫を飼育する際に課題となりやすい点は以下です。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
ベンガル猫は猫種のなかでもとくに運動量が多く、相当なエネルギーを持っています。これは野生のヤマネコの血を引いているためと考えられます。
毎日最低でも10分以上、できれば複数回の遊び時間を確保する必要があるでしょう。
運動不足になるとストレスが溜まりやすく、問題行動の原因になることも。
「一緒にたくさん遊んであげられる時間があるか」を事前に確認しておく必要があります。
ベンガル猫は好奇心が非常に旺盛で、家の中にいてもつねに楽しいことがないか探し回っています。
運動能力が高いため、部屋の中をうろつくうえ、高い場所にも軽々と登ります。
この性質から、触られては困るものや危険なものに手を出してしまうリスクがあります。小さなおもちゃや紐、輪ゴムなどを誤って飲み込んでしまう誤食事故にも注意が必要です。
引き出しを開けたりドアを開けてしまったりすることもあるため、危険物の片付けや収納の工夫が欠かせません。
ベンガル猫はおしゃべりが好きで、さまざまな鳴き声を使って飼い主とコミュニケーションを取ろうとします。
とくに要求鳴きや発情期の鳴き声は大きく長くなる傾向があり、集合住宅では騒音が気になる場合も。
鳴く理由は、食事の要求、遊びの催促、甘えたいときなどさまざまで、日々鳴いていると考えて問題ありません。
鳴き声の理由を理解し適切に対応することで、鳴く頻度を減らせる場合もあります。
ベンガル猫は知能が高く、学習能力に優れています。おもちゃのトリックを覚えたり、ドアを自分で開けたりのが得意です。
この賢さはしつけにおいて有利に働く反面、頑固な一面もあり、気分が乗らないときはなかなか言うことを聞いてくれません。
一方で、体罰や大声での叱責は恐怖心や信頼関係の崩壊につながるため推奨されません。
飼い主が毎回同じルールで対応し続けるなど、忍耐強いしつけが求められます。
ベンガル猫は「ロング&サブスタンシャルタイプ(体が長く大きいタイプ)」と呼ばれ、猫のなかでは比較的大型に分類されます。
体長は55〜80cm、体高は23〜30cmが平均で、一般的な猫よりも胴が長いのが特徴です。
このことから、餌代は一般的な猫種よりも高くなりがち。また、筋肉質な体格を維持するためには、高タンパクなフードを用意する必要もあります。
体が大きい分、食事量も一般的な猫より多くなり、食費がかさむ点は事前に理解しておきましょう。
ベンガル猫は「飼いにくい」と言われがちですが、一方で多くの魅力を持っています。
「飼いにくい」「手にあまる」と言われますが、特性を理解し、対策したうえでは、ベンガル猫の特性は大きな魅力。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
ベンガル猫はワイルドな見た目に反して、愛情深く人懐っこい性格をしています。
常に家族の中心にいたいタイプで、できるだけ飼い主と一緒にいたいと思っています。
とくにオスは人懐っこい傾向が強く、しつこいほど遊びをねだったりスキンシップを求めてきたりすることも。
飼い主に甘えるのが大好きな「かまってほしがり」な性格は、ベンガル猫の大きな魅力のひとつです。
いっぽうで、交配種ではあっても猫特有の自由気ままさは持ち合わせています。
ベンガル猫は遊ぶことが大好きで、飼い主との遊びの時間を楽しみにしています。ひとり遊びもできますが、飼い主と一緒に遊ぶことを特別に好みます。
動きのあるおもちゃに強く反応し、猫じゃらしやボールで部屋中を走り回る姿が頻繁に見受けられるでしょう。高いところに登るのも大好きなので、キャットタワーを使った遊びも喜びます。
猫とたくさん触れ合いたい、一緒に遊びたいという人にはぴったりの猫種といえるでしょう。
ベンガル猫は社交的で愛情深い性格のため、子どもやほかのペットとも仲よく暮らせる傾向があります。
運動量が多く活発なので、子どもの遊び相手としても最適。
また、好奇心旺盛で新しい環境や存在を受け入れやすい面があり、多頭飼いにも向いています。
ただし、オスはテリトリー意識が強い傾向があるため、多頭飼いを検討する場合は相性に注意が必要。
新しいペットを迎える場合は、子猫の頃から社会化を進めておくとスムーズに受け入れやすくなります。
ベンガル猫は短毛種かつシングルコート(単層の毛皮)であるため、手入れが比較的楽な猫種です。
長毛種のように毛が絡まることがなく、週1回程度のブラッシングで十分に被毛を清潔に保てるでしょう。
換毛期(春と秋)は抜け毛が増えるため、この時期はブラッシングの頻度を増やすとよいでしょう。毛が短く抜けにくいので、部屋に毛が舞いにくい点も魅力です。
なお、ベンガル猫の被毛は光沢があり、「グリッター」と呼ばれるラメのような輝きを持つ個体もいます。この個体はより美しい、スタイリッシュとされ、高い人気を集めています。
ベンガル猫は野生のヤマネコの血を引いているため、比較的病気になりにくいタフな体質を持っています。ほかの純血種と比べて「かかりやすい病気」が少ないのが特徴。
もともと猫白血病に対して先天的な免疫を持つベンガルヤマネコとの交配から生まれた経緯があり、その丈夫さを受け継いでいると考えられます。
ただし、遺伝性疾患としてピルビン酸キナーゼ欠損症やベンガル網膜症が確認されているため、まったく病気にならないわけではありません。健康を維持するためには、日々の運動と適切な食事管理が大切です。
ベンガル猫はオスとメスで性格に違いがあります。オスは甘えん坊で遊び好き、社交的で初対面の人にもフレンドリーな傾向が見られます。
一方、メスはオスと比べてクールで落ち着いた性格をしており、自立心が強い傾向があります。感情表現は控えめで、単独行動でも平気な子が多いのが特徴。
落ち着いた環境で暮らしたい場合は、メスをお迎えするのも選択肢のひとつになります。
ただし個体差もあるため、実際に会ってみて性格を確認することをおすすめします。
ベンガル猫を飼う前に、いくつかの注意点と対策を押さえておくと安心です。
それぞれの注意点と対策を詳しく解説します。
まず、十分なコミュニケーションを取れるようにしましょう。
ベンガル猫は飼い主とのコミュニケーションを非常に大切にする猫種です。十分に甘えられなかったり構ってもらえなかったりすると、不満を感じてストレスを溜めてしまいます。
毎日最低でも10分以上、できれば複数回の遊び時間を設けましょう。猫じゃらしなどを使って一緒に遊んであげることが大切です。
日頃からたくさん話しかけてあげることも効果があります。
留守番が長くなりがちな人や、遊んであげる時間が少ない人には不向きかもしれません。
ベンガル猫は高いところに登るのが大好きで、上下運動を日常的に必要とします。
天井まで届く大型のキャットタワーの設置は必須といっても過言ではありません。

出典:Amazon
可能であればキャットウォークも設置すると、より運動量を確保しやすいでしょう。
広い部屋を確保できない場合は、ドアを開けて部屋を行き来できるようにするなど工夫しましょう。
また、狭いケージでの飼育は、ベンガル猫にとって特段のストレスの原因になるため適していません。
仕事などで留守番の時間が長くなりがちな場合は、多頭飼いを検討するのも一つの方法です。
ベンガル猫は飼い主とのコミュニケーションを好むため、長時間のひとり留守番はストレスの原因になりえます。
しかし猫同士で遊んだり一緒に過ごしたりすることで、寂しさを紛らわせられるでしょう。
多頭飼育を始めてから、飼い主が遊んであげる負担が軽くなったという声もあります。
ただし、多頭飼いには相性の問題もあるため、慎重に検討しましょう。
ベンガル猫は比較的丈夫な猫種ですが、いくつかの遺伝性疾患が確認されています。
| 疾患名 | 症状 |
|---|---|
| ピルビン酸キナーゼ欠損症 | 赤血球の寿命が短くなり貧血を起こす |
| ベンガル網膜症 | 網膜の変性により1歳頃までに視力を失う可能性がある |
| 胸郭の変形 | 生まれつき胸の形が変形し呼吸に影響が出ることがある |
これらは遺伝性のため予防法や治療法が限られていますが、遺伝子検査を受けているブリーダーから迎えることで対策できます。
定期的な健康診断で早期発見を心がけましょう。
ベンガル猫は猫としては珍しく、水を怖がらない傾向があります。
水遊びが好きな個体もいて、蛇口から出る水にじゃれたり水入れに手を突っ込んだりすることがあります。
この性質からシャンプーがしやすいというメリットがあるものの、水まわりでの事故にも注意が必要。特にお風呂場では、誤って浴槽に落ちて溺れる危険性があります。
対策として、浴槽にお湯をためたままにしない、浴槽は必ずふたをする、お風呂場へ自由に出入りできないようにするなどが挙げられます。外出時は浴室の扉を閉めてから出かけましょう。
ベンガル猫のしつけでは、問題行動に対して適切に対応するのが大切です。
ただし、体罰や大声での叱責は絶対にNG。恐怖心を植え付け、飼い主への信頼関係を壊すことになりかねません。
効果的なのは「ポジティブ強化(良い行動を褒めて伸ばす方法)」で、望ましい行動をしたときに褒めたりおやつを与えたりして強化します。望ましくない行動に対しては、無視するか適切な行動に誘導しましょう。
しつけには根気と一貫性が必要で、毎回同じルールで対応することが重要です。
本記事ではベンガル猫に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
ベンガル猫の飼育を考えているなら、これらの疑問を解消しておきましょう。
ベンガル猫は初心者でも飼えます。
さまざまなイエネコと交配された経緯から、飼い主に対して従順で、しつけも比較的しやすい猫種です。
ただし、運動量が非常に多いため、毎日遊ぶ時間を確保できるかがポイント。
また、寂しがり屋な性格を踏まえると、外出や出張が多い場合には飼育はおすすめできません。
ベンガル猫はマンションやアパートでも飼えます。
しかし運動量が多いため走り回る音が階下に響く可能性があり、鳴き声が大きい個体も少なくありません。
これが原因で隣室の住民などとトラブルになる可能性があります。
マンションやアパートで飼育する場合は、慎重に検討しましょう。
また、狭いワンルームはストレスの原因になるため、最低でも1LDK以上の広さが望ましいです。
なお、騒音がうるさいと以下のような軽微なトラブルに発展しうるので注意しましょう。
出典:ネコジルシ
ベンガル猫は人間によって意図的に作られた猫種です。
1970年代のアメリカで、猫白血病の研究のためにイエネコと野生のベンガルヤマネコを交配したことがきっかけで誕生しました。
その後さまざまな純血種と交配を重ね、1980年ごろから一般に流通しています。
本記事では、ベンガル猫が「飼いにくい」と言われる理由や本当の性格、飼育時の注意点について解説しました。最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
ベンガル猫は、適切な環境と愛情を注げば飼い主に大きな喜びをもたらしてくれる猫種です。ぜひベンガル猫の特性を理解したうえで、お迎えを検討してみてください。
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