2025.03.31
このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
猫は、ケージ内でも留守番できます。ただし、ケージのなかにいられる時間には限界があり、それ以外にも準備が必要です。
本記事では、猫をケージで留守番させる際のチェックポイントや準備を解説するので、参考にしてください。
猫をケージで留守番させる際のチェックポイントとして、以下があげられます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
ケージ内での留守番は、半日が限界です。具体的には、4〜6時間以内におさえましょう。
猫は、ケージ内での生活に一定のストレスを感じます。そのうえ家族が飼い主がいなくなるため、精神的な不安も生じるでしょう。
ケージでの留守番は、安全である一方、猫にとって目に見えない負担が大きなもの。その点を理解し、留守番は半日以内と考えましょう。
子猫や病気療養中の場合は、留守番させるのは避けましょう。ケージか放し飼いかによらず、留守番させるのを避ける必要があります。
子猫はまだ体が弱く、急に体調を崩すことがあります。特に低血糖や脱水症、怪我などが心配されるでしょう。
さらに好奇心旺盛に動き回りたい(下動画参照)時期に、行動が制限されるのは大きなストレスです。
病気療養中の猫に関しても同様のことがいえます。体調の急変に備えるため、家族や飼い主と一緒に留守番しましょう。
猫がケージを極度に嫌っているなら、ケージ内での留守番は避けましょう。
ケージに慣れている猫もいますが、そうではない猫も多いです。慣れていないケージに突然押し込まれると、ストレスを感じたり、飼い主との信頼関係に影響が出たりします。
ケージに対して拒否を示すようであれば、後述のように、放し飼いでの留守番を検討しましょう。
ケージでの留守番を通じて、ケージ嫌いになる可能性も踏まえておきましょう。
普段からケージに慣れている猫でも、留守番で一人ぼっちになった経緯から、「ここに入ると寂しい思いをする」と学習するかもしれません。
たとえば猫は、移動用のキャリーバッグが出てきただけで、病院での痛い思い出を連想し、嫌がることがあります。
そのような反応が、ケージに対して起こるようになるかも知れません。
その可能性を踏まえつつ、同時に少しでも早く、家に帰ってくるようにするのが大切です。
猫をケージで留守番させるには、いくつかの準備が必要です。
これだけの準備ができていれば、安心して留守番を任せられます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
給水器は、ノズル式のものを用意しましょう。水が入った器をひっくり返すのを避けるためです。
ひっくり返してしまうと、水を飲めなくなったり、床にこぼれたものを飲んだりすることがあります。
この問題を解決するためには、そもそも固定されているノズル式の給水器がおすすめ。
これはAmazonなどで1000円代で購入できます。余裕があればぜひ導入しましょう。
留守番の場合は、できるだけ広く、天井の高いケージを選択しましょう。
これは、猫のストレスを緩和し、同時に体を自由に動かせるようにするためです。
たとえばこのように、大人の背丈くらいあるものがあると安心。
また、ケージ内が複数階層に分けられているなら、猫が好む昇降運動の機会を得られます。
出かけるまでに日程的な余裕があるなら、ぜひ追加で購入したいところです。
価格は、数千円から1万円弱が相場となるでしょう。
また、エアコンを回して適温に調整するのも重要です。
猫にとって過ごしやすい室温は27〜30度。それ以上だと熱中症などのリスクが高まります。それ以下の場合も、体調を崩しやすくなるでしょう。
したがって、エアコンをつけっぱなしにして、室温が27〜30度になるよう、調整しましょう。
電気代は高くなりますが、一般的に猫の留守番時はエアコンを回して適温にします。電気代節約は一度忘れて、室温を保つのを優先しましょう。
必要に応じて、おもちゃをケージ内に配置しておきましょう。猫のストレスを解消するうえで役立ちます。
ただし、動くおもちゃをケージ内に置くのは避けましょう。猫がケージに頭をぶつけるなどする可能性が高まるからです。
以下のような、ぬいぐるみタイプのものを使うのがおすすめです。
出典:Amazon
必須ではありませんが、猫が寂しがりやなら、テレビやラジオをつけっぱなしにして出かけるとよいでしょう。
猫は、家のなかで誰かの話し声が聞こえると、多少安心します。
もちろん、飼い主の声がのぞましいのですが、親しみあるテレビやラジオの音声に対しても、ある程度の愛着を持っています。
ケージのなかにいてもはっきり聞こえる音量で、音声を聴かせましょう。
一方で、静かなほうが落ち着く猫もいます。普段のようすや、性格を観察したうえで、どのような環境を整備するのか検討しましょう。
ケージに入るのがむずかしいなら、放し飼いの状態で留守番させます。そのうえでは、以下のポイントに注意しましょう。
留守番中には、誤飲や誤食、脱走や水没など、さまざまなトラブルが考えられます。それらに適切に対策するのが、放し飼いでの留守番のポイント。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
また、誤飲や誤食につながるものはできるだけ片付けましょう。
具体的には、以下のものを撤去します。
飼育している時点で撤去していると思われますが、念のため、再度点検しましょう。
また、飼い主を探す行動のなかで、片付けたものを見つけ出してしまうケースがあります。
したがって、施錠された部屋や戸棚に入れるなどし、発見できないように撤去しましょう。
続いて、脱走経路や水場への経路を封鎖しましょう。窓や玄関、ベランダは確実に施錠し、脱走できないようにします。
ベランダに関しては、以下のように防止用ネットを張っておくとより安心できます。
ベランダで猫が三匹くつろいでいます。太陽の日射しを浴びて気持ち良さそうです😸
(ベランダには脱走防止策として、防鳥ネットを張っています)
今週は(水)(木)(金)と三日間連続で朝7時から昼すぎまで猫ポラをしました。疲れましたが、毎日しっかり睡眠とっているので大丈夫です💮 pic.twitter.com/s6tCwlZgTp
— うつりにけりな (@uturinikerina) April 26, 2024
また、バスルームやトイレなどの経路も塞ぎましょう。ごくまれに、留守番中に転落し、溺死することがあります。
もしくは、きちんと水を抜いておきましょう。
また、いたずらの対象になるものは、できる限りしまいましょう。たとえば、以下が挙げられます。
猫は、さみしいときに余計なことをする傾向があります。
飼い主が想像できないことをやるケースも珍しくありません。できるかぎり、いたずらの対象になりそうなものは片付けましょう。
トイレを複数設置するのも大切です。これは、排泄の失敗を避けたり、トイレ以外の場所で排泄したりするのを避けるうえで重要。
猫は、トイレが汚くなると、そこで排泄するのを避けます。結果、我慢したり、床の上で用を済ませたりします。
トイレを複数設置すれば、使用頻度を落とし、汚れにくくすることが可能。
用意する経済的、時間的な余裕があれば設置しましょう。
なお、自動で清掃をおこなう自動トイレも流通しています。
こういったものを使うのも一つです。
水とフードは、十分に用意しておく必要があります。
食べるものがなければ、猫の健康状態は悪化します。また、食べ物を探して家のなかを探索し、その結果、誤飲や誤食につながることも。
だからこそ、留守番中に不足しない量の水とフードを用意する必要があります。
また、やはり水が入った皿をひっくり返すのを避けるため、ノズル式の給水器を利用したいところ。
さらに、自動給餌器を用いる方法もあります。これを利用すれば、フードの食べ過ぎも避けられるようになります。
かならずしも必要ではありませんが、時間的、経済的な余裕があれば導入しましょう。
放し飼いの場合も、適温の状態を維持しましょう。
先述のとおり、猫にとってもっとも過ごしやすい室温は27〜30度です。ここから逸脱するのは、体調を崩す原因です。
エアコンをつけっぱなしにして、常に室温が27〜30度になるよう調整しましょう。
また、あやまって猫がリモコンを踏んでしまい、エアコンの電源を落とす可能性もあります。したがって、エアコンは戸棚などにしまっておきましょう。
本記事では、猫の留守番に関して解説しました。
ここでは、よくある質問に回答します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
猫が留守番後に死んでいたケースはほとんどありません。特に、半日くらいの留守番で命を落とすケースはほぼないでしょう。
しかし、熱中症や誤飲、誤食などで、死亡したケースはわずかながら確認できます。
したがって、エアコンで温度調整したり、片付けるものを片付けたり、きちんと対策と準備をおこなうのが重要です。
二泊三日の留守番は、猫の性格や習性を考えれば現実的ではありません。
猫の留守番は、ケージ内でないにしても一日が限度とされます。したがって、ケージのなかでそれ以上留守番するのはかなり厳しいでしょう。
長すぎる留守番は、強いストレスを感じたり、家の中でトラブルを起こしたりする原因です。
最悪の場合、フードや水が尽きて、栄養失調や脱水症になるかも知れません。猫の留守番は、ケージのなかでは半日、放し飼いの場合でも一日が限界と考えましょう。
どうしても二日以上、留守番をさせる場合は、ペットホテルを利用するのがおすすめ。ペットホテルなら、ペットシッター管理のもと、安全に留守番させられます。
費用に関してですが、たとえば大阪府大阪市の「ペットサロン・フランテ」の宿泊費用は以下のとおりでした。
出典:ペットサロン・フランテ
1泊4,000~6,000円と考えれば問題ないでしょう。
猫の留守番のさみしさをやわらげるには、以下の方法が考えられます。
おもちゃを与えると、楽しさでさみしさを忘れられます。
また、毛がついてもよいなら、飼い主の匂いがある衣類を入れておくのも効果的です。
本記事では、猫の留守番に関して解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
猫は、留守番をするのが比較的得意な動物です。多くの場合、ケージ内でもしっかりと留守番の役割を果たしてくれるでしょう。
しかし、なかにはケージに慣れていない、生まれつき合わない猫もいます。そのような場合は、状況に応じてケージ内の環境に慣れさせたり、放し飼いで留守番させたり、柔軟に対応するのが大切です。
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