2024.02.29
このように思っている人は多いのではないでしょうか?
猫を飼い始めるにあたっては、最低限揃えておくべきグッズがあります。また、猫も飼い主も安全に暮らせるような、環境の整備も大切。
本記事では飼い始めるときに必要なものと準備に関して、できる限り詳細に解説します。これから猫を迎え入れる予定がある人はぜひ参考にしてください。
※マンションやアパートに住んでいる場合、事前に不動産会社に「猫の飼育はOKか」確認を取っておきましょう。
猫を飼い始めるときに用意なものは、たくさんあります。
ただし絶対に必要なものもあれば、あとあと買い揃えればよいものもあります。
そこで今回は、以下3つにグループ分けしました。
まず、すぐに必要になる猫グッズはきちんと揃えましょう。あとは猫の様子や予算などを考えて買い揃えていくのがおすすめ。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
また、それぞれの猫グッズのおおまかな価格も掲載しています。
まず、以下の猫グッズはすぐにでも揃える必要があります。これがないと、猫を安全に育てられません。
<合計13000円>(ただし、猫が攻撃的である場合は、ケージ(5000円ほど)が必要になるケースあり)
フードに関しては、年齢に合ったもの選ぶようにしてください。またドライフード(いわゆるカリカリ)だけではなく、缶詰やチュールなども購入しておくとよいでしょう。
寝床に関しては、意外とこだわる必要がなく段ボールに毛布を敷いたものでかまいません。
このような簡素な寝床でも、猫はおおいに満足します。ただ、余裕があれば猫用ベッドなどを購入するとよいでしょう。
ただし子猫を引き取る場合は、以下のものも追加で必要となります。
<合計:1,000円>
要は、ミルクをあげるための猫グッズが要ります。
なお子猫を育てることに関しては、十分な知識が必要です。この点は下記で解説しているので参考にしてください。
関連記事▶︎子猫の育て方・しつけ方・ミルクのあげ方・注意点などを一挙解説
必須ではないものの、可能であれば早めに用意しておきたい猫グッズもあります。
<合計:6000円>
猫用ベッドは、猫の寝床になるものです。
(引用:Amazon)
ダンボールでも事足りるのですが、やはり本格的な寝床があったほうがよいでしょう。またこちらのほうが見栄えがよい、というメリットもあります。
また首輪やおもちゃ、そして猫の手入れに欠かせないブラシや爪切りなども、順次揃えていきましょう。
最後に、後々に必要であれば買い揃えたい猫グッズを紹介します。
これらは必須ではなく、必要な場合のみ購入すれば問題ありません。
ただし給水機があれば水が飲みやすくなったり、キャットタワーがあれば運動不足を解消できたり、いろいろなメリットがあります。
消臭グッズなども役立つでしょう。
それほど高いものはないので、余裕があるときに、少しずつ揃えていきたいところです。
猫を飼い始める際には、ものだけでなく、環境も準備する必要があります。最低でも以下5点はおさえておきたいところです。
基本的に、怪我、誤食、脱走に対策するのが大切です。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、以下のような怪我の原因になるものを片付けましょう。
基本的には、「猫が触ると落ちてしまいそうなもの」をしまっておきます。
たとえばテーブルの上に飾った花瓶などが挙げられるでしょう。パソコンなどの電子機器も片付けておきたいところ。
特にケーブルがついているものに関しては、破損のみならず怪我につながることがあります
私たちが知るケースでは、ケーブルに対してじゃれていたら、上から2kgくらいのスピーカーが落ちてきて、首の骨を折った、という事故がありました。
猫は好奇心旺盛で、あちこち触りたがります。触られても、怪我や破損に繋がらないように片付けをしましょう。
誤食、つまり食べてはいけないものを食べてしまわないように環境を整理しましょう。
食べ物だけでなく、植物やモノも誤食につながります。特に子猫期は知能が未発達であるため、誤って飲み込みがち。
飲み込めそうなものは、できる限り片付けるようにしましょう。
なお観葉植物に関しては、猫が食べても問題がないものもあります。
こちらの動画が参考になるでしょう。
関連記事▶︎保護猫引き取り後に慣れるまでの期間は?正しいステップとコツを解説
以下のようにして脱走経路を封鎖するのも、非常に重要です。
まず、窓の鍵はきちんとかけるようにしましょう。賢い猫だと、引くか押すかして脱走することがあります。
一見届きそうにない天窓が脱走経路になることも。これもきちんと施錠したいところです。
あとは少し大掛かりですが、以下のような対策も実施しましょう。
上記のような対策が完了するまでは、「ある一部屋からは出ないようにする」「ケージに入れておく」といった形で、脱走を防止するのがおすすめ。
また後述するように、脱走しても追跡できるよう、GPS付き首輪を導入するのもおすすめです。
続いて風呂場とランドリーには立ち入れないようにしましょう。
浴槽での溺死、そして「猫が入っていることに気づかず、洗濯機を回してしまう」という事故を防ぐためです。
この手の事故は一定数起こっており、その危険性に関してある獣医師がX(旧Twitter)で注意喚起し、多くの関心を集めました。
(引用:神戸新聞)
猫は泳ぎが苦手です。また、稼働する洗濯機に巻き込まれたらまず助かりません。こういったことがないよう、風呂場とランドリーには立ち入れないように、柵を設ける、施錠するなどして対策しましょう。
また洗濯機を回す際は、猫が入り込んでいないか確認するのも大切です。
続いて電気コードに隠す、隠しきれない部分にはカバーをつけるなどしましょう。これは、誤ってかじって感電するのを防ぐためです。
ダイソーなどで、電気コードを保護するためのカバーが販売されています。これを使うと、費用をおさえながら安全対策を進められるのでおすすめ。
また下記動画のように、電気コードを格納するなどの方法もあります。
他にも賢いやり方を解説しているので、上記動画を参考にするとよいでしょう。
そのほかにも、猫を飼い始めるときにやっておきたいことがいくつかあります。
猫グッズを準備する、家の環境を整えるなかで、上記も並行して進めるとよいでしょう。ただしよほどの場合をのぞいて焦って取り組む必要はありません。
あくまでも、ひと段落ついてから考えれば問題ないでしょう。
以下のように、子供に猫に対する接し方をしつけていきましょう。
いずれも猫の健康や安全を守るうえで重要です。子供が間違った接し方をしないように、きちんとしつけましょう。
特に「家の外に出してはいけない」「ランドリーや風呂場に入れてはいけない」といった部分は命に関わるため、相当に厳しく言っておきましょう。
心配なときは、しばらくの間、「猫をケージに入れて、子供に触らせない」といった形を取るのがおすすめです。
ケージに入れることに関しては下記で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事▶︎猫をケージに入れるのはかわいそう?必要性やメリットを解説
どれだけ気をつけていても、猫が脱走してしまうことがあります。その場合に備えて、「どこへ行ったのか追跡できる」ようにしましょう。
おすすめは、以下のようなGPS付き首輪をつけることです。
(引用:Amazon)
これにはGPS装置「Airtag」が搭載されており、別デバイスで今いる場所を追跡できます。万が一脱走した際の追跡方法として役立つでしょう。
なお価格は1,000円から2,000円と決して高価なものではありません。
追跡する方法がない状態で脱走した場合、その捜索は非常に困難なものになります。そうなる前にきちんと対策しておきましょう。
必要に応じて、ペット保険に加入するのもよいでしょう。
ペット保険とは、毎月の保険料を支払えば、ペットに怪我や病気があったとき、保険金が受け取れる金融商品です。
人間における生命保険などと同様と考えて問題ありません。
有名なペット保険会社として、アニコム損害保険株式会社が挙げられます。
保険料や保険金支払条件はやや複雑なので、公式サイトできちんと確認しましょう。
ただし猫のペット保険加入率は、株式会社Wizleapの調査によれば28%程度と、「必須」と呼ばれるほどのものではありません。保険のサービス内容を確認し、本当に必要と思ったときだけ加入するくらいの考え方でよいでしょう。
本記事では猫を飼い始める際に必要なもの・ことを解説しました。ここではよくある質問に回答します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
初期費用という意味なら、猫グッズや環境整備、各種医療費を合わせて50,000円から100,000円と考えましょう。
年間にかかる費用という意味なら、アニコム損害保険株式会社の調査によれば、160,766円(2022年)でした。
月額だと13,000円かかる計算になります。
また猫の寿命が15年だと仮定すれば生涯で200万円ほどの費用がかかります。
猫の豊かな暮らしを守るためにも、これらの費用がきちんと確保できるようにしましょう。
以下のような人は、猫を飼うのに向いています。
最低限、どのようなことがあっても、最後まで面倒を見る自信が必要です。そのうえで、猫の性格を受け入れる、費用を問題なく支払えるといった条件もクリアする必要があるでしょう。
一方で「家をきれいに保ちたい」「生涯面倒を見る自信がない」と考える場合、飼い主と猫の幸せを考えるなら、飼育は避けたほうがよ以下もしれません。
関連記事▶︎「猫を飼うんじゃなかった」と後悔する理由は?一緒に暮らす前に確認!
結論から言うと、完全室内飼育、つまり「生涯にわたって外に出さない飼育」を推奨します(通院時などはのぞく)。
定期的に室外に出る習慣があると、怪我や感染症、事故死や迷子などの危険があります。しかし完全室内飼育なら、それらほとんどのリスクを避けることが可能。
また一般社団法人ペットフード協会によれば、完全室内飼育をすると、そうでないケースと比較して寿命が2〜3年ほど伸びるようす。
(引用:一般社団法人ペットフード協会)
猫の安全を守る、そしてできるだけ長生きさせるなら、完全室内飼育がおすすめです。
関連記事▶︎猫は外飼いしてもよい? 完全室内飼育のメリットとは?
本記事では猫を飼い始める上で必要なもの、ことに関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
猫を飼い始めるとなると、多くの猫グッズ、そして十分な環境整備が必要になります。
お金も時間もそこそこかかりますが、やはり猫の安全や今後の幸せな暮らしを考えれば、やはり必要なことです。
本記事を参考に、猫も飼い主も、そして家族も安心して過ごせるような準備を整えましょう。
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