2022.06.10
上記のように考えている飼い主は多いでしょう。
ペットホテルは猫を短期間預けられる宿泊施設で、快適なサービスを提供。猫を留守番させるのが不安なときに頼れる存在です。
一方で、慣れない環境生活による猫のストレスを心配する気持ちもあるでしょう。そこで本記事では以下を解説します。
ペットホテルは飼い主にとって便利なサービス。特徴と料金を知り、ストレス対策を踏まえてうまく活用しましょう。
もくじ
まずはペットホテルがどのような施設なのか解説します。
最初にサービス内容と料金相場がマッチするか確認しましょう。そして利用を検討するなら、探し方と選び方も参考にしてください。
本記事を読めば、ペットホテルのことを理解できて、必要なら自分と猫にぴったりな施設を見つけられるようになります。
ペットホテルは、1日から最大1ヶ月の期間で猫を預かってくれる宿泊施設です。
ほとんどの場合でケージ飼育の形が取られ、ケガやケンカ、脱走の心配はなく安心して預けられる場所です。
またホテルと名乗るだけあって、以下のようなサービスも充実しています。
猫たち快適かつ安全に過ごせるうえ、飼い主は安心して旅行や出張へ向かえます。
留守番されるのが不安な人はぜひペットホテルの利用を検討しましょう。
ほとんどのペットホテルは、最長の宿泊期間を1ヶ月として区切っています。
それ以上になるといったん返還され、一定期間経つまでは利用できないのが一般的。
1ヶ月以上の長期で預けられるサービスは他にもあり、下記で詳しく解説しているのでご参考ください。
ペットホテルを利用するには、混合ワクチン摂取と、その証明書の提出が条件です。
受けていないなら先に接種を実施しましょう(費用は5,000円から8,000円程度)
ただし接種してすぐにペットホテルに預けるのは猫のストレスになるので、数日間は空けるのがおすすめ。
またほとんどの施設で、妊娠中の猫、仔猫は宿泊を断られるので注意して下さい。
利用料金は1泊3,000円から5,000円と考えておきましょう。グレードや立地、時期によって変化しますが上記から大きく外れることはありません。
この金額は一般的なビジネスホテルと同等で、やや高いと感じる人も。
明日から4日間、東海地方へまた出張🥹
ペットホテル高いねん🏨
— nem奈々®︎ (NCSICDK6ISARYIVV6HEE5WMCFZWKSYO7XRCYZWA) (@nem_symbol7) May 23, 2022
費用が高いことを考えれば、できれば1泊、長くても数日利用するのがおすすめ。
ただし連泊、もしくは多頭での宿泊だと割引されるサービスもあります。
ペットホテルごとの料金や割引金額を総合して、利用の是非を検討しましょう。
ペットホテルでは予算が合わないときは動物愛護団体を頼ってみましょう。
一部では数日間なら猫を預けることが可能。これがペットホテルのサービスとかなり近いので、代わりとして検討できます。
飼育環境はホテルほどゴージャスではありません。しかし寄付金や補助金によって整備されているので、安心して預けられます。
近くで利用できる施設を探すには、インターネットで地域名+ペットホテルで検索と検索しましょう。
近年、施設数は著しく増えており、東京都であればGoogle検索で何十件もヒットします。地方でも複数のペットホテルが見つけられるはず。
数が増えたおかげで見つけるのは簡単ですが、問題は選び方。安心して利用できるように、以下のポイントをチェックしましょう。
上記のうちすべてを満たす必要はありませんが、料金と予算のバランス、私物やフードの持ち込みの可否あたりは、飼い主と猫それぞれに重要なポイントなので優先して確認しておきましょう。
ペットホテルは、ゴールデンウィークやお盆休みなどの連休に予約が埋まりやすい点に注意。
いくらペットホテルが流行っているとはいえ、直前だと宿泊できないかもしれません。
働いてたよー
倍率とかないよ😂人気の場所以外希望すれば誰でもウェルカム。料金が少し高いしね!ペットホテルはお盆、年末年始は預ける人多いから倍率が高め。早めに予約しなきゃ一杯になる!
— みん®👴👴🏻2y👧🏻♡6m👶🏻 (@luwkuwmjp1) October 25, 2021
また連休中は、人間の泊まるホテルがそうであるように宿泊料金が割増されることもあります。
ゴールデンウィークやお盆休みの利用時は予約を早めに取り、予算も多く確保しましょう。
ペットホテルは人間にとって便利なサービスなのは間違いありません。
しかしそこに宿泊する猫には大きなストレスがかかります。
飼い主として、少しでもペットホテルでの暮らしがストレスフリーに近づくように、できるだけ準備するのが大切。
ここでは以下を解説します。
まずはストレスを感じさせることのリスクを理解し、そして準備と工夫を進めましょう。
ストレスへの配慮が必要な理由は、ペットホテルという慣れない環境によって大きく体調を崩すことがあるからです。
精神的に不安定になることもあれば、便秘や脱毛症といった疾患を抱える場合も。
そしてめったなことではありませんが、帰宅後に死亡するケースもあります。
猫の健康と命を守るためには、以下の配慮によるストレス軽減が必要です。
つまりペットホテルの環境を予習させつつ、可能な限り宿泊中の環境を自宅に近づけることが大切。
一つひとつの準備を詳しく解説するので、利用前に確認して実践しましょう。
最も大切な準備は、ペットホテルで経験するケージでの暮らしに慣れさせること。具体的には1日数時間からケージに入れるトレーニングをしましょう。
無理に押し込むとその時点でストレスなので、ゆっくり慣れさせることが大切です。内部いつも使っている毛布を敷いたり、ご褒美をあげたりすれば慣れやすいでしょう。
ちなみにペットホテルは数時間だけ預けることも可能。これを利用してお泊まりの”練習”するのも手です。
できればケージは対面式ではない、つまり猫から見て対岸側にはほかの動物がいない形で宿泊するのがおすすめ。
ほかの犬や猫が視界に入ると警戒と緊張からストレスを感じるからです。事前にペットホテルへ「対面式ではないケージが良い」と希望すれば対応してくれるかもしれないので、一度交渉してみましょう。
どうしてもケージとの相性が良くないなら、ケージレスがおすすめ。
2日間預かっていただく、猫専用ホテルのお部屋。
5畳一部屋貸切プランです。私が明日泊まるホテルよりだいぶお高いんだから、早く出て来てのびのび遊ぶように。#ペットホテル pic.twitter.com/3vHvyBG9rc
— みりん (@OxsoQ) February 26, 2020
これは猫一匹に対して個室が与えられる形で宿泊形態のことです。
ケージと違って、広々とした空間であり、他の犬や猫が目に入ることもなくストレスフリー。
利用料金は1泊5,000円から7,000円と割高ですが、ストレスをかけたくないなら検討しましょう。
最近はケージフリーを採用するホテルが急増しており、探せばいくつか見つかります。
車とキャリーバッグでの移動を経験させれば、さらにストレスを減らせます。
下記画像のようにクッションとシートベルトをつけて一緒に出かける経験をしましょう。
お嬢と一緒にドライブに行く猫 pic.twitter.com/3UW4Td4yiN
— もちまる (@catmotimaru) March 28, 2022
ペットホテルへ行く前に、何度かドライブへ連れて行けば、当日にリラックスできるはず。
車に乗るときはキャリーバッグを使います。やはりこれも慣れさせると良いでしょう。
キャリーバッグを見るだけで注射のことを思い出し、慌てる猫もいます。
しかし”バッグに入れて、何事もなく出してあげる”トレーニングを繰り返せばトラウマを忘れさせることが可能です。
ペットホテルには、猫と飼い主の匂いがついているものを持ち込みましょう。
ストレスを減らすコツは、できるだけ普段の環境を作ること。
以下のようなグッズを持ち込み、お家の匂いを再現しましょう。
特に使用済みの猫砂には尿の匂いが染み込んでおり、「ここは自分のテリトリーだ」と感じさせ、強い安堵感を与えます。
普段から猫や飼い主が触れているグッズを持ち込み、不安な気持ちをケアしてあげましょう。
ペットホテル備え付けのものには警戒心が働いて、まったく口にせず栄養失調を起こすケースが少なくありません。
そこで、いつも食べているキャットフードも数日分持っていきましょう。
慣れ親しんだものなら、猫も安心して食べるようになります。
ほとんどのペットホテルはキャットフードの持ち込みOK。「食事として与えて欲しい」と遠慮なく伝えましょう。
ペットホテルから帰ってきたら、すぐにストレスをチェックしましょう。
自宅に戻ってきてから緊張が解けるとともに、体調を一気に崩すケースもあるからです。
連休中、出かけたのでペットホテルに預けてたんだけど…帰って来てから若干機嫌がおかしい😨ストレス溜まっちゃったかな、ゴメンネ😭#猫 #スコティッシュフォールド pic.twitter.com/EnT9BuN4mJ
— にょん (@CMiku3939gackt) May 6, 2022
以下のサインが認められれば、ストレスの解消が必要です。
サインが出ているのに放っておくと、さらに体調を崩すかもしれません。
ストレスを解消するため、以下のように配慮しましょう。
注意したいのは、疲れているのにスキンシップを取るなど、猫の状態に合わない対処を取ること。
ようすを観察しながら、どうすればストレスが解消されるか考えましょう。
今回はペットホテルの概要と猫に対するストレスケアを解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしておきましましょう。
帰省や旅行、出張、さまざまな理由で猫に留守番をさせる場面が出てきます。
そんなときはペットホテルに預ければ飼い主も安心です。
しかし宿泊する猫には、慣れない環境による大きなストレスがかかり、ひどい場合は病気や異常行動を引き起こすことも。
ペットホテルでの暮らしがストレスフリーになるよう、事前にできる限りの準備をしましょう。
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