2022.09.29
このような疑問を抱く人は多いでしょう。猫との暮らしは素敵なものですが、飼い主の負担と責任は決して軽くありません。
これから猫を飼うつもりなら、よく考える必要があります。そうでなければ「飼うんじゃなかった」と後悔するかも。
そこで本記事では、以下について解説します。
猫との暮らしを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
猫を飼うんじゃなかったと後悔する理由は大きく分けて5つ。
まずは生活が猫中心になることや、部屋を荒らされることなど、暮らしに関係した理由が挙げられます。ペット用品や環境準備のためのお金の問題も。
そして「いつかお別れしなければいけない」ことで後悔する人もいます。 それぞれ解説していきます。
部屋が散らかったり傷ついたりして、困っている人は多くいます。
(引用:ドリームニュース)
猫中心の生活に疲れてしまう人も。
猫は手がかからない、と思っている人も多いでしょう。ですが、実際には配慮やお世話が必要です。
そうかと思えば、構いすぎると怒ったり不機嫌になったりと飼い主を振り回します。
こういった気ままさを可愛さとして受け止められるかが、猫を飼うことを後悔するかしないかの分かれ目かもしれません。
猫の世話に疲れた挙句、ノイローゼになる人もいます。
おかんが猫の育児ノイローゼなっとる…ごめんおかん…
— つくしげ🐾 (@tsukushge) September 21, 2022
「少し疲れた」程度のレベルではなく、以下のような症状が現れることも。
育児でもノイローゼになる人がいるように、猫でも同じことが起こりえます。
さらにこの状態を人に話すと、「何を言っているの?飼い主としての責任を持て」と冷ややかに対応される場合も。これが本人をさらに追い込んでしまうかもしれません。
猫を飼うなら自分自身にもストレスがかからないよう、対策しておくとよいでしょう。
飼い始めてすぐに後悔する人もいます。ペット用品や環境の準備が思ったよりも大変で、「ああ、これはまずいぞ」と気づく場合です。
実際、猫を飼うとなると以下のペット用品をそろえる必要があります。
他にも、キャットタワーなどが必要となるケースも。さらに猫の安全を確保するため、環境も整える必要があります。
物を片付けたり電気コードを隠したりするのは、事故を防ぐため。 観葉植物は種類によっては猫に有毒なので、食べてしまうのを防ぐ必要があります。
このように猫の安全を確保するため、家具の配置やレイアウトを変えなければいけません。この手間をかけてでも猫との暮らしを選ぶのか、しっかり考えましょう。
お金がかかることで後悔する場合もあります。 猫を飼い始める時点で、避妊・去勢手術や各種検査、そしてペット用品代で50,000円〜70,000円程度必要です。
さらにその後も以下の費用がずっとかかり続けます。
これら猫の飼育にかかる年間費用は160,000円前後。ちなみに猫の平均寿命が15年なので生涯を共にするには240万円もかかります。
もちろん猫と過ごす幸せに値段はつけられないでしょう。しかしこれだけのお金がかかるのも事実です。
経済的に面倒を見続けられるか、冷静に判断したほうがよいでしょう。
「いつか死別する日が来る」ことが、後悔につながるケースも。
猫なんて飼うんじゃなかったなぁと時折思う。あと何年一緒にいられるんだろう・・・愛猫なこ 今日で5才になった。 pic.twitter.com/jBzUkIQjpO
— 師井 英俊 hidetoshi moroi (@hidetoshi_moroi) June 26, 2021
多くの場合、飼い主が猫を天国に見送ります。その瞬間の悲しみや切なさを感じたり、想像したりして、「いっそ、飼うんじゃなかった」と感じる人が大勢います。
これは猫との絆を感じられるエピソードである一方、飼い主の精神状態を考えれば重要な問題。お別れしたときの喪失感から、抑うつなどの症状が現れるケースもあります。
その悲しみをどう乗り越えるか、飼う前に考えておいたほうがよいかもしれません。
猫を飼うのが向いている人がいる一方、相性が非常に悪い人もいます。特に以下の条件に当てはまるなら、猫は飼わないほうがよいでしょう。
どれも、誰にでも当てはまりうる条件です。それぞれ解説するので、参考にしてください。
家をキレイに保ちたいなら、猫を飼わないほうがよいでしょう。どうしつけをしても、以下の原因で多少は汚れるからです。
これでは家をキレイに保つのは困難。特に爪研ぎの跡は簡単に修復できません。
吐き戻しもかなり困りものです。シーツや布団に吐かれたら相当なショックを受けるでしょう。
家をキレイに保ちたい人が猫と暮らすと、ストレスを感じることが多いかもしれません。
出張や旅行が多い人が猫を飼うのはかなりむずかしいでしょう。留守番の間、面倒を見る人がいないからです。
そうすると猫がストレスを感じたり、事故を起こしてケガしたりするかも。
親戚や友人、またペットホテルに預けることもできますが、頻繁だと猫がストレスを感じてしまうかもしれません。
頻繁に旅行に行く場合は、猫を飼うのはやめておいたほうがよいでしょう。
生涯、面倒を見る自信がない人は、猫を飼わないほうがよいでしょう。
猫の平均寿命は15年。ずっとお世話するのはたいへんです。歳を取ると食事や排泄の介護が必要なケースも。
費用の面でも覚悟が必要です。猫の生涯費用は240万で、大きな病気にかかれば追加で数十万円かかることも。
そして飼い主自身が15年後(長生きであれば20年超)に、世話をできる状態かも心配。もしかしたら世話するどころかされる側になっている可能性もあります。
生涯にわたって面倒を見続けられるのか、今一度確認する必要があるでしょう。
アレルギーがある人は猫を飼ってはいけません。「どうしても可愛いから」と飼う人もいますが、アレルギー症状は相当やっかいです。
ここで、猫アレルギーの症状に関する以下のアンケートを見てみましょう。
(引用:ねこの気持ち)
くしゃみや鼻水、目の充血など、花粉症に近い症状は高い確率で現れるようです。人によっては肌がかゆい、のどが痛いなどの症状が出ることも。
自分自身の健康のためにも、アレルギーがある場合は猫を飼うのを避けましょう。
以下のような、猫の自由気ままな性質を受け入れられるか、愛せるかどうかチェックしましょう。
猫の心理を研究する京都大学文学研究科心理学研究室の千々岩眸(ちぢいわ ひとみ)氏は、「普段はクールだが、たまに甘えてくるギャップに惹かれる人が多い」と分析。
千々岩氏の言うように”ツンデレ”に魅力を感じるなら、猫との暮らしは楽しめそうです。 一方で「自由でわがままだなあ」と思うなら、猫と暮らすことがストレスになるかもしれません。
参考文献:リビング編集部
すでに猫を飼っていて、「やっぱり飼うんじゃなかった」と後悔している人も多いでしょう。 また、いくら可愛くても大切でも、諸事情で飼い続けられないケースもあります。
飼い続けることが難しくなってしまっても、引き取り手を見つけて猫の暮らしを守ることは可能です。その場合、ふたつの選択肢があります。
猫の幸せや暮らしやすさを考えるなら動物愛護団体のほうが安心でしょう。一方、費用面で問題があるなら里親募集サイトもおすすめです。 それぞれ詳しく解説するので、猫の引き取り先を検討する際に参考にしてみてください。
猫の幸せを考えるなら動物愛護団体がおすすめです。飼い主のいない猫を預かって、生涯にわたって育てたり、里親を探したりします。
動物愛護団体は寄付金や助成金を受けており、飼育環境が整っているのが特徴。またスタッフも専門的な教育を受けており、猫の引き取り先として安心です。
ただし多くの場合引き取り費用がかかるので、事前に問い合わせましょう。 ねこホームでも、猫の引き取りに関する相談を随時お受けしています。
お悩みの方はぜひ一度ご連絡ください。
里親募集サイトで飼い主を見つける方法もあります。この場合お金がほとんどかかりません。
里親募集サイトは、猫を引き取って欲しい人と里親になりたい人をマッチングするサイト。たとえば「ペットのおうち」や「OMUSUBI」などが有名です。
ここで募集をかければ里親を見つけられる可能性があります。マッチングしたらその後メッセージや面談などで条件をすり合わせ、問題なければ引き渡しをします。
里親募集サイトを利用するときに重要なのは、マッチングした人が猫を大事にしてくれるかどうか。メッセージや面談などで信頼できる人か念入りに確かめましょう。
本記事では「猫を飼うんじゃなかった」と思う理由や猫を飼わない方がよい人の特徴を解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
今から猫を飼う人は、決して小さくはない生活・経済面での負担があることを理解しておきましょう。それを「手のかかる子だな」とは言いつつも可愛いと思えるのが理想です。
しかし猫との暮らしでストレスを感じ、なかにはノイローゼになってしまう人もいます。 飼い続けるのが難しいと感じたら、自分自身と猫の健康・幸せのため、動物愛護団体や里親募集サイトで引き取り先を探しましょう。
それが飼い主の役割であり、また違った愛情の形でもあるでしょう。
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