キャットフードの正しい選び方は?猫にとってベストな選択肢

  • 猫を飼っているが、キャットフードの選び方がわからない
  • 何歳ならどのフードを与えるべきか知りたい

このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

猫を飼育するうえでキャットフードはとても重要な要素です。成長や健康を支えるものであり、また猫の幸福感や満足感にも関係しています。

そこで本記事では、キャットフードの選び方を中心に解説します。猫のごはんに関して悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

キャットフードの正しい選び方と注目すべきポイント

キャットフードを選ぶときは、以下の点に注目する必要があります。

  • 総合栄養食であるか
  • 原材料が記載されているか
  • 継続的に購入できる価格帯か
  • 猫の好みに合致しているか

まず総合栄養食であることは最優先しましょう。原材料の記載も基本的に必須と考えてください。

総合栄養食であるか

まず、総合栄養食であることが非常に重要になります。

(引用:いなばペットフード株式会社

これに該当するキャットフードは、「これ以外のフードをまったく食べなくても、必要な栄養素をすべて確保できる」ことを意味します。

非常に便利かつ、栄養面でもバランスが整いやすいので、ぜひ総合栄養食とされるキャットフードを選択するようにしましょう。また、栄養素が偏ったり、過剰に摂取したりするのを避ける意味でも、総合栄養食は有用です。

一方で総合栄養食でないキャットフードは、そればかりを食べていると、栄養バランスが崩れてしまいます。ほかのフードで調整しようにも、バランス調整はむずかしいので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

原材料が記載されているか

また原材料がきちんと記載されているかどうかも重要です。

何が使われているかきちんと確認できれば、安心して与えられます。

特に具体的な肉の名前(鶏肉、魚肉)などが記載されていれば安心できるでしょう。魚に関しては、「まぐろ」「かつお」などと、固有名詞が書かれているのがのぞましいです。

またフィラー(かさ増し)は、できるだけ少ないほうがよいでしょう。トウモロコシやセルロースなどがこれに該当します。

なるべくこれらの記載がないものを優先しましょう。

なお最近は、各メーカーでも原材料を確認できます。

(引用:いなばペットフード株式会社

購入時は、これらをきちんと確認するようにしましょう。

可能なら無添加にもこだわりたい

できることなら、無添加にもこだわりたいところです。

添加物がないほど、猫にとって安全性の高いキャットフードと判断できます。

できるだけ以下が含まれていないことを優先しましょう。

<保存料>

  • BHA
  • BHT
  • エトキシキン

<着色料>

  • 赤色〇号
  • 黄色〇号
  • カラメル色素

添加物があるからといって、急激に体調が悪くなるわけではないので、さほど神経質になる必要はありません。ただ、配慮ができているなら、より安心してフードを与えられるでしょう。

継続的に購入できる価格帯か

また継続的に購入できる価格帯かどうかも重要です。

無理に高いものを買い続けると家計を圧迫しうるからです。また途中で別なキャットフードに変えて、猫の食欲を減退せるのも避ける必要があるでしょう。

キャットフードを選ぶときは、「向こう何年買っても問題ないだろう」と思える価格帯から選択しましょう。

なお近年はキャットフードも値上げ傾向にあります。その点も配慮して選んだほうがよいかもしれません。

猫の好みに合致しているか

猫の好みに合致しているかどうかも確認しましょう。

たしかに、栄養バランスがよく、余計なものが入っていないキャットフードを選択するのは大切です。

しかし、どれだけ栄養満点でも、猫が食べなければ意味がありません。また食べることが苦痛になると、精神的なストレスも感じるでしょう。

したがって、ある程度猫が喜んで食べることも意識する必要があります。

合わないキャットフードは寄付する手もある

猫の好みに合致したキャットフードを模索していると、どうしても「合わなかったフード」が手元に残ってしまいます。これを捨てることもできず持て余している人も多いでしょう。

その場合は、キャットフードを寄付するという方法があります。

わたしたち「ねこほーむ」も、まさにキャットフードの不足に悩んでいる動物愛護団体のひとつです。もちろん、フードの寄付に関しても歓迎しています。

もしキャットフードを自宅で持て余している場合は、下記リンクより、ご相談ください。

支援の申し出へ

なお、キャットフード以外にも、以下のような物品の寄付も必要としています。

ぜひお力添えいただけると幸いです。

猫の年齢時期を基準にしたキャットフードの選び方

キャットフードを選ぶときは、やはり猫の年齢時期を基準にして考える必要もあります。

まず年齢時期は以下のように3つに分けられます。

  • 子猫期(キトン)/成長と免疫力を支える高カロリーなものを選ぶ
  • 成猫期(アダルト)/健康維持と体重管理に主眼を置いて選ぶ
  • 老猫期(シニア)/持病や体型などに配慮したものを与える

もちろん猫の好みや体調にもよりますが、基本はこのように選びます。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

子猫期(キトン)/成長と免疫力を支える高カロリーなものを選ぶ

子猫期は、成長と免疫力の強化をした支えするため、豊富な栄養成分が必要となります。したがってなるべく高カロリーのキャットフードを選ぶのがよいでしょう。

プロテインと脂質が豊富で、ミネラルやビタミンも十分に含まれているものがのぞましいです。

また小粒のものであれば、子猫でも食べやすいでしょう。

肥満を心配する必要はさほどありません。基本的に摂取したカロリー以上に動き回る時期だからです。

肥満よりも、将来に向けて十分な栄養を摂取することを第一に考えましょう。

<推奨例>

(引用:いなばペットフード株式会社

成猫期(アダルト)/健康維持と体重管理に主眼を置いて選ぶ

成猫期では、健康維持と体調管理に主眼をおく必要があります。少なくとも子猫期のように、高カロリー重視の考え方は離れる必要があるでしょう。

すでに成猫期を迎えているなら、成長期ほどのカロリーは必要ではありません。

今の健康を維持できる程度の、栄養バランスのよいキャットフードを与えるのがよいでしょう。タンパク質やビタミン、ミネラルは十分に確保したいところです。

一方で、肥満のリスクに関して注意しなければいけません。パッケージに書かれている適正量のみを与える、置き餌をしないなどといった工夫が必要になるでしょう。

またおやつやウェットフードの与えすぎにも注意しましょう。

<推奨例>

(引用:PURINA

老猫期(シニア)/持病や体型などに配慮したものを与える

老猫期を迎えたら場合は、持病と体型に配慮する必要があります。

年齢を重ねると、個体特有の病気の罹患、体型の変化が認められるでしょう。

たとえば腎臓を傷めたり、痩せすぎていたりといったことが考えられます。

それぞれ課題感を見出して、課題を解決するようなものを与えるのが重要です。腎臓が悪いなら、専用の療養食を与えるなどしましょう。

また全体的に腎臓や胃腸の弱体化が目立つため、低カロリーかつ消化によさそうなものを選ぶのがおすすめです。

なお、食欲が落ちている場合は、基本的に味がよいとされるウェットフードも積極的に取り入れましょう。

<推奨例>

(引用:PURINA

キャットフードやおやつを与える際の注意点

猫にキャットフードを与える際は、以下の点に注意する必要があります。

  • できる限りご飯の時間を一定にする
  • 置き餌を避ける
  • おやつばかり与えないようにする

ここではおやつに関しても言及します。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

できる限りご飯の時間を一定にする

まず、可能な範囲でご飯の時間が一定になるようにしましょう。これは猫の心身の健康を守る取り組みです。

猫は規則正しい生活を好み、ご飯の時間が安定するだけでストレスを軽減できます。

また消化器のはたらきが安定する効果があり、消化不良などが起こりにくくなる側面も。

飼い主にとっても、ご飯の時間が一定だと一日の予定を立てやすくなります。

ぜひ規則正しい時間での食習慣を身につけましょう。

置き餌を避ける

また、置き餌は、以下の理由から推奨できません。

  • 暇つぶし程度にあるものを食べてしまい、肥満になる
  • キャットフードが劣化する
  • お皿をひっくり返して散らかることがある
  • ご飯の時間が一定ではなくなる

置き餌をしてしまうと、さまざまデメリットが生じます。これは多くの獣医師によって危険だとされていました。

特に猫は肥満に悩まされやすいため、食べ過ぎになるのは大きな問題です。

キャットフードは、置き餌の状態にならないよう徹底しましょう。

おやつばかり与えないようにする

キャットフードだけでなく、おやつを与えるのも大切です。しかし、「そればかり与える」状態にならないように注意しましょう。

基本的に猫にとって、おやつは普段のキャットフードよりもおいしいものです。

したがって、ことあるごとに「おやつを食べさせろ」とせがんでくるケースがあります。

しかしそればかり与えていると、十分な栄養を確保できず、そのバランスも悪くなるでしょう。

よって、おやつばかり食べるような状態にならないよう配慮する必要があります。

どれだけせがまれても、そのおやつが許容する1日の摂取量を超えない範囲で与えるようにしましょう。

キャットフードの選び方などに関するよくある質問

本記事ではキャットフードの選び方に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。

  • 食べてはいけない・買わない方がいいキャットフードの実名を知りたい
  • キャットフードの年齢表示は絶対に守らなければいけないか?
  • 猫がタンパク質を摂りすぎるとどうなるか?

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

食べてはいけない・買わない方がいいキャットフードの実名を知りたい

真偽が明らかでないため、実名での記載は控えます。ただし以下のような特徴を持つキャットフードは、購入を避けたほうがよいでしょう。

  • 総合栄養食ではない
  • 原材料を見ても、何の動物や魚の肉が使われているかわからない
  • トウモロコシやセルロースが含まれている
  • 着色料や保存料が使われている

このようなキャットフードは、栄養価が低い傾向にあります。なるべく避けるようにしましょう。

キャットフードの年齢表示は絶対に守らなければいけないか?

結論からいうと、絶対ではありません。

たとえば、5歳向けのキャットフードを、10歳の猫が食べたとしても、ただちに大きな問題が起こるわけではありません。

ただし、年齢表示にしたがうことで、猫の健康管理が安定するのは事実でしょう。

注意したいのは、子猫が成猫向けのキャットフードを食べてしまうケースです。

成猫向けのものは、子猫向けでなされている「粒を小さくする」「柔らかくする」といった配慮がなされていません。

そのまま与えると、歯が折れたり、吐き戻したりする原因になり得ます。

したがって子猫に成猫向けのものは、与えないようにしましょう。

猫がタンパク質を摂りすぎるとどうなるか?

猫は肉食動物であるため、基本的にタンパク質の過剰摂取を心配する必要はありません。

ただ、万が一摂取し過ぎた場合、猫がもっとも傷めやすい臓器である腎臓に大きな負荷がかかる可能性があります。

特にこの傾向は老猫に顕著です。猫が高齢である場合は、より一層注意しましょう。

まとめ

本記事では キャットフードの選び方に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • キャットフードを選ぶ際は、まず総合栄養食であるかどうかをチェック
  • 原材料の記載や、継続的にこ運輸できるか否かなども確認したい
  • 年齢時期に合わせて、キャットフードを変えるのも大切なポイント
  • キャットフードを与える際は、ご飯の時間を一定にしたい
  • また置き餌はデメリットが多いので、かならず回避したいところ
  • おやつの与えすぎなどにも注意

猫にとって、キャットフードは非常に重要な要素です。やはり栄養面ですぐれる、総合栄養食のものを選びたいところ。

また年齢によって、与えるべきキャットフードも変わってきます。ただし抱えている疾患などに合わせて、臨機応変に対応するのも重要。

きちんと猫の状態に向かい、常に正しいキャットフードを選べるようにしましょう。

お問い合わせ 詳しくはコチラ

電話番号