2024.12.27
このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
結論からいうと、共働き世帯でも猫を飼育するのは可能。
そしてケージは、必須とはいわないまでも、あったほうがよいでしょう。それだけ役立つアイテムです。
今回は主に以下の点を解説します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
共働き世帯で猫のケージを導入するメリットとして以下が挙げられます。
一方でデメリットは場所を取ることと若干のストレスが生じる点です。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、なついていないときの飼育に役立ちます。
たとえば保護猫などは、新しい飼い主に対して攻撃的であるのが一般的です。
興奮状態にある猫と、直接コミュニケーションを取るのは困難。だからこそケージを挟んだ信頼関係の構築が必要です。
生まれたばかりの子猫やおとなしい成猫を引き取った場合は別として、ケージは初期の飼育で欠かせない存在となるでしょう。
また、留守番時の安全確保にも活用できます。
猫を一頭で留守番させる場合、いたずらをすることがあります。
悪さする程度あればよいのですが、時として大怪我や物品の破損につながるトラブルを起こすことも。
しかしケージに入れておけば、このようなリスクをほぼ完全に回避できます。
居場所を提供できるのも大きなメリットです。 猫は飼い主と過ごすのを好みますが、時として「一人になりたい」とも考えます。
そのようなときに、ケージの奥部が、独りで過ごすためのスポットになるでしょう。
ここ数日は今までずっと使っていた秘密基地にはほとんど入らずケージの一番上の段がお気に入りのよう。
床置きの秘密基地から高さのあるケージに移動するようになったことでおぼつかなかった足取りがしっかりしてきて足腰や筋力の回復を感じてうれしい🥹やっぱり高い場所が好きだよね。猫だもの🐈✨ pic.twitter.com/tcHBMBGB33— 王子と姫と下僕の徒然🐾桐華 (@kirika_am) December 25, 2024
なかには好き好んでケージに入る猫もいます。
居場所として活用するためには、慣れ親しんだ毛布やタオルを設置するとよいでしょう。そのほうが、リラックスしやすくなります。
またトラブル時の退避場所にもなります。たとえば以下の出来事があった場合役立つでしょう。
トラブルと表現する程度ではありませんが、たとえば見知らぬ来客があったときの隠れ場所としても活用できます。
ケージの処分を検討する人は多いですが、このようにさまざまな活用方法があります。場所に余裕があるなら、引き続き所有して、便利に使うのもよいでしょう。
デメリットとして場所を占有する点が挙げられます。
猫のケージはそれなりに大型であり、サイズによっては1畳ほどを占有します。
手狭な住宅に居住しているなら、ケージがスペースを圧迫するかもしれません。
ただ、以下のようにタテに大きいものなら、多少の省スペースになるでしょう。
また長時間ケージに入れることが続くと、猫にストレスが生じるかもしれません。
先述のとおりケージを好む猫もいるので状況によりますが、あまり入れっぱなしにはしないようにしましょう。
上記では、共働き世帯で猫を飼育する際のケージに関して解説しました。やはり留守の時間が長くなりがちな環境であるため、ケージはあったほうがよいでしょう。
また共働き世帯の場合、猫の留守番の機会に関してよく考える必要があります。
前提として、「猫の留守番は成猫で16時間が限界」と考えましょう。子猫では、2〜3時間が限度です。
まずこれ以上の留守番をさせるのは避けましょう。合わせて以下の点を理解、実践する必要があります。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、十分な食事と水分を用意しましょう。
留守番中にフードと水が尽きてしまうと、空腹に悩まされることがあります。また、盗み食いをはたらくかもしれません。
かならず食器に食事と水分を十分に用意してから外出しましょう。
水分に関しては、容器ごとひっくり返す可能性があります。したがって複数の容器に水を溜めておくと安心できるでしょう。
また食事と水分は自動給餌器があると、不備なく提供できるようになります。
時間が経つと自動的に給仕されます。これなら、食べ過ぎたり、盗み食いしたりすることはありません。
また、エアコンで適切な温度と湿度を保つようにしましょう。
猫にとっての適切な設定は以下のとおり。
<夏場>
<冬場>
この範疇であれば、特に問題ありません。
ただ、「あやまってエアコンを切って外出する」ミスには注意してください。必要であれば、スイッチやリモコンに「エアコンは切らなくてよい!」などとしたメモ書きがあるとよいでしょう。
また、怪我の原因となるものをきちんと片付けるようにしましょう。
猫は、飼い主がいないと、思った以上の悪さをはたらきます。「悪行の限りを尽くす」と冗談混じりに表現する人もいるほど。
最低限以下のものは片付けておきたいところ。
これらは猫の健康を害したり、物品の破壊につながったりするものです。特に価値のあるものが破損するのは飼い主にとって耐え難いことでしょう。
普段から猫のいたずらが及ばないよう、徹底しましょう。
続いて、脱走対策を実施します。具体的には以下の方法を取りましょう。
特に天窓など、とんでもないところから脱走するケースがあります。油断せず、施錠できるところは全部施錠しましょう。
もちろんケージの存在は、脱走対策に役立ちます。出かける前にケージに入ってもらえば、脱走のトラブルはほぼ起こらなくなります。
仮に留守番可能な時間以上、外出する場合、ペットホテルなどを利用するようにしましょう。
ペットホテルとは、1日から数日、猫を預かってくれる特殊な宿泊施設。
もちろん、シッターが給餌したり、運動の時間を作ったりしてくれるので安心です。
費用に関してですが、たとえば大阪府大阪市の「ペットサロン・フランテ」の宿泊費用は以下のとおりでした。
出典:ペットサロン・フランテ
1泊4,000~6,000円と考えれば問題ないでしょう。
共働き世帯が猫を飼育する場合、以下の点に関して注意してください。
それぞれ詳しく解説しているので参考にしてください。
まず、留守番の時間が長くならないように調整しましょう。
先述のとおり、猫が留守番できるのは、成猫でも16時間が限界です。
それ以上長い時間の留守番が繰り返されると、猫のストレスになります。
共働きする双方のスケジュールを把握し、できるだけ留守番状態が続かないように工夫しましょう。子どもの協力を仰ぐのもひとつです。
そのようにすれば、共働き世帯でも、猫に無理な留守番をさせる必要はなくなるでしょう。
運動不足の解消を意識するのも重要です。
猫は、留守番する機会が多いと、のんびりと過ごしがちです。。そうすると個体にもよるものの、どうしても運動不足になりやすいでしょう。
したがって猫と一緒にいるときは、可能な限り、運動量を増やせるように工夫したいところ、猫用おもちゃで遊ぶなどするとよいでしょう。
またキャットタワーなどを用意すると、高低差移動が生じるため、運動不足が解消されやすくなります。
また、猫に対する世話を分担しておくのも大切です。
分担ができていないと、「どちらが何を世話したのか」がわからなくなります。
たとえばご飯を2回与える、猫砂の交換を飛ばしてしまうといったことが起こるでしょう。
したがって、猫に対する世話をきちんと分担しておくのが重要です。
また分担内容にしたがい、双方がそれを忘れないようにしましょう。
ペットカメラや自動給餌器などを活用するのもポイントです。新しいグッズを使って、世話を効率化したり、猫の安全を保ったりできるようになります。
ペットカメラは、iPhoneなどで、自宅にいる猫のようすを観察できるアイテム。
自動給餌器は、所定の時間に決められた量のフードや水を供給できるグッズ。
これらを使って、共働きでも十分な世話ができるように意識しましょう。
本記事では共働き世帯での猫ケージ利用に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
正しい知識と適切な配慮があるなら、ケージ飼育をするのはかわいそうなことではありません。
たとえばケージのなかに寝床やトイレを配置し、過ごしやすくすれば、むしろ猫にとって喜ばしいでしょう。
また、ケージのサイズが大きければ、運動の制限もありません。
したがってきちんと配慮できるなら、「かわいそう」ではないでしょう。
もしくは高性能かつ大きめなケージを選ぶことで、さらに快適度を高めるのもよいでしょう。以下の動画を参考にしてください。
夜だけケージ飼育する方法は、以下の状況で有効です。
このケースでは、夜だけケージで飼育するのは有効です。
しかし猫は夜(夕方)に活動したがる傾向にあります。その意思に反してケージ飼育にこだわると、ストレスになるかもしれません。
猫のようすを見ながら、ケージに入れるか否か、適宜判断するようにしましょう。
ケージを使って、寿命が縮むことは、まずありません。
そもそも猫は狭いところを好む生き物で、ケージのような空間はむしろリラックスできる場所にもなりえます。
またケージ内でもくつろぐ方法はあり、多少不満を感じる機会があっても、寿命に影響があるとは考えにくいでしょう。
ただし長期間、猫の意思に反して入れっぱなしにすると、さすがに大きなストレスがかかります。この点には注意してケージを使う必要があるでしょう。
よほど長期の留守番を余儀なくされた場合をのぞき、死亡することはありません。
何かあったとしても、怪我をしたり、物を壊したりする程度のトラブルにとどまるでしょう。
基本的に心配する必要はありません。
唯一考えられるとすれば、数日の留守番に、猫にとって禁忌となる食物を食してしまうパターンです。たとえば毒となる観葉植物を食べ、体調を崩し、それに対応できない、といったケースがありうるかもしれません。
やはり長期の留守番を強いる、猫が食べてはいけないものを配置するといったことは避けましょう。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
共働き世帯では、どうやって手分けして猫の面倒を見るかがポイントになってきます。
それをサポートするうえで、猫用のケージはたいへん役立ちます。ケージがあれば「何とかなる」場面は多々あるでしょう。
また共働き家庭では、留守番の時間に配慮したり、世話をきちんと分担したりするのが大切です。
ケージをはじめとした猫用グッズを活用しつつ、猫の面倒を見られるようにしましょう。
そうすれば共働き家庭でも、問題なく猫を飼育できるでしょう。
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