2024.11.29
このような疑問や不安を持っている人は多いのではないでしょうか?
結論からいうと、猫の治療費が払えないからといって、諦める必要はありません。
かならず、とはいいませんが、費用を捻出する方法は、想像以上にたくさんあります。本記事を参照にすれば、まず治療を受けさせられる段階には持っていけるでしょう。
今回はどのように治療費を捻出するのか解説します。
合わせて、治療費の支払いに備える方法や、そもそも治療が必要な事態に陥らないための健康維持に関しても触れているので参考にしてください。
猫の治療費が払えないなら、おそらく手持ちの資金や預金残高が足りない状態にあるでしょう。
また家族や親族からの借入も困難なのかもしれません。
仮にそうだとしても、以下の方法で、費用を捻出できる可能性があります。
これだけの方法があれば、どうにか治療を受けさせられるようにはなるでしょう。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まずクレジットカードで支払う方法があります。意外にも動物病院ではカードを利用可能。ひとまず治療は受けられます。
クレジットカードがないなら、できるだけ早く発行しましょう。近年では即日発行できるものもあります。
クレジットカードを使うとなると、その後の支払いが心配になるかもしれません。しかしこれも分割払いを利用すれば、ある程度現実的な返済を計画できます。
ただし分割回数を増やすほど、金利が増えるので注意してください。なるべく、回数を減らして、すみやかに返済するのを推奨します。
クレジットカードの利用残高が残っていない、何らかの理由で使いたくない人もいるでしょう。
その場合は、クレジットカードのキャッシング枠が使えるかもしれません。
そもそもクレジットカードには、「いったん代わりに支払ってもらう」のと、「お金を借り入れる」機能のふたつが、多くの場合存在します。つまり後者の機能は使えるのかもしれません。
出典:みずほ銀行
たとえばみずほ銀行のクレジットカードには、低金利のキャッシング枠が用意されています。
クレジットカードの公式サイトなどからキャッシング枠が使えないか、一度試してみましょう。
クレジットカードが使用できない場合でも、動物病院に相談すれば、分割払いできるかもしれません。
どうしてもお金が用意できない場合は、一度申し出てみましょう。
かなり抵抗のある申し出ですが、動物病院側も、猫の治療費が高額であることはきちんと理解しています。その点を考慮して、分割払いを受け入れているケースも少なくありません。
動物病院との関係性などにもよりますが、可能であれば相談してみましょう。
ただし分割払いを選択した場合、約束どおりに支払っていくのが、何よりも重要になります。返済可能かどうかをきちんと理解したうえで相談をしましょう。
またペットローンで借入する方法も考えられます。
これはペットの購入や治療、トリミングなどの費用支払いに関係するローン。
通常の借入ローンをペット専用にしたものと考えて問題ありません。
ペットローンで治療費を借り入れれば、ひとまず治療を受けさせられる段階には持って行けます。
出典:池田泉州銀行
ペットローンは、銀行や信用金庫で利用できます。近くでローンを提供しているところがないか探してみましょう。
ペットローンの特徴として、金利が低く、返済期限が長くローリスクな点が挙げられます。一方で審査が厳しい点には注意しましょう。
またアンクルペイなどを利用する方法もあります。
これは、携帯電話事業者キャリア決済の残枠を現金化するサービス。
枠がどの程度残っているかにもよりますが、数万円は手にできるでしょう。
出典:アンクルペイ
場合によっては10万円以上捻出できるかもしれません。
ただし手数料が10%かかる、来月には携帯キャリア決済の支払いが回ってくるなどの注意点はあります。
その点を理解したうえでアンクルペイを利用しましょう。
先述から「借りる」「分割する」たぐいの方法を解説しています。それが一律に悪いわけではありませんが、やはり消費者金融やリボ払いはおすすめできません。
消費者金融の利息は非常に高く、返済に苦心しやすいので避けるべきです。
クレジットカードを使うにしてもリボ払いは避けましょう。この支払い方法は、「金利だけ払い続けて、元金が減らない」問題が起こりやすいもの。
特に支払い金額が大きくなりやすい猫の治療費に関しては、対象額が大きいため、莫大な金利の支払いが生じるかもしれません。
したがってリボ払いは使わないようにしましょう。
相当な手間と時間がかかりますが、クラウドファンディングで資金を集める方法もあります。他の方法がうまくいかなかった場合の最終手段のひとつとして覚えておきましょう。
クラウドファンディングとは、何らかの目的を達成するために、主にWeb上で多数のユーザーからの資金提供を募るものです。ビジネスシーンで使われることが多いですが、もちろん「飼い猫を救いたい」といった個人的な理由でも利用されます。
出典:CAMPFIRE
実際、FIP(猫伝染性腹膜炎)などをはじめとした疾患の治療費を募る企画が多数存在し、数十万円から百万円単位の資金提供がありました。
治療費が高額で自身で支払うのが絶望的な場合などは、このような手段を使うとよいでしょう。
クラウドファンディングの概要に関しては、そのサービスサイトのひとつであるCAMPFIREを参考にするとわかりやすいでしょう。
またセカンドオピニオンを使って費用がかからない治療法を模索するのもひとつです。
セカンドオピニオンとは、「かかりつけではない別な病院で診断を受け、第二の見解を得ること」を示します。つまり、二人以上の獣医師の意見を聞くわけですね。
治療方針や症状に対する見解は、獣医師で異なる場合があります。ある動物病院で「高額な手術を受けるしかない」といわれても、セカンドオピニオンは「低額な保存療法で問題ない」と述べることがあります。
この場合セカンドオピニオンにしたがえば費用がおさえられ、治療費も支払いやすくなるでしょう。
ただしかかりつけの獣医師に対して、セカンドオピニオンを求める考えは伝えないのを推奨します。そのことが、獣医師にとってのプライドを傷つけたり、不快に思われたりする要因になるからです。
上記では、猫の治療費の支払いが迫られたケースに関して述べました。
ここでは、支払いに対する準備や、そもそも病気になるのを防ぐためのポイントを解説します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、猫における治療費などのめやすを理解しておきましょう。
下記に一例を示します。
一度診察を受けた時点で10,000円弱はかかります。
また手術が絡んでくると、途端に費用が跳ね上がり、数十万円から百万円くらいの出費が予想されるでしょう。
それ以外にも入院費や再診療、各種検査料がかかるので、さらにお金がかかるかもしれません。
まずはこの費用感を理解しておきましょう。
関連記事▶︎猫だけが引く猫風邪とは?感染経路や治し方を解説
またペット保険に入るのも賢い選択です。
これはペットに何かがあったときに、保険金を受け取れるサービスです。
出典:第一生命グループ
出典:第一生命グループ
これは第一生命グループによる「アイペット損保」のペット保険です。
2,400円の保険料で、通院・入院・手術に応じた保険金が払い戻されます。
全額をまかなえるかは微妙ですが、治療費の支払いに迫られたときには強力な支えとなるでしょう。
猫における治療費を把握したうえで、それを捻出するための貯金をしておきましょう。
貯金がきちんとできていれば、たいていの疾患には対応できます。
手術が考えられることを踏まえ、数十万円を目標に貯めていくのがおすすめ。
特にお金がかかる疾患にも備えるなら数百万円必要ですが、あまり現実的ではありません。
このあたりはペット保険やペットローンなどと組み合わせておぎなうとよいでしょう。
そもそも治療費の支払いが必要な事態を避けるための工夫も必要です。
そのためには、定期検診によって健康状態を管理する手段が挙げられるでしょう。
これを受けていれば、何か疾患や初期症状があったとき、すみやかに対応できます。
そうすれば治療費を支払わずとも治せたり、費用がかかったにしても低額で済んだりします。
定期検診は、半年から1年に1回受けるのが一般的。
定期検診の内容はさまざまですが、一般社団法人Team HOPEによれば、問診・触診・視診あたりは基本となるでしょう。
心配ならレントゲン撮影や超音波検査なども受けておくとよいでしょう。
本記事では、猫の治療費支払いに関して詳しく解説しました。ここではよくある質問に回答します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
猫の治療費が高額である理由に関して以下が挙げられます。
このような要因がかさなって、治療費が高額になります。
やはりペット保険に加入する、そもそも病気にならないようにするといった工夫が必要でしょう。
猫の治療費には消費税が課せられます。
税率は一般的なそれとかわらず、10%です(2024年11月現在)。
猫の治療費は上記のとおり高額であり、そうなると消費税も大きくなります。
それらが合わさって、最終的には相当な支払い金額になるわけですね。
だからこそ、貯金したり、ペット保険に入ったりして備える必要があるといえるでしょう。
ペット保険の選定では、以下の動画が参考になるかもしれません。
猫の治療費は確定申告の対象になりません。
治療や医療にかかわる費用が控除の対象になるのは、あくまでも人間の場合に限ります。
ただし保護猫活動やブリーディングを前提としている場合は、猫の治療費が経費として認められるケースがあるかもしれません。
分割払いの支払いが遅れた場合、支払い方法に応じて異なる対応がなされます。
おどす意図はありませんが、分割払いの遅延に関してはさまざまなリスクがあります。
多少の遅れはともかく、ブラックリストに入ったり、法的に訴えられたりするような延滞などは避けるようにしましょう。
どのような手を尽くしてもペットを病院に連れて行けない、治療を受けさせられないなら、市役所などに相談する方法が考えられます。
前例はさほど多くありませんが、何らかの公的制度の対象となり、結果として治療費を支払えるようになるかもしれません。
直接に猫の治療に関する費用を捻出する制度がなくても、飼い主本人が利用できる公的制度が使えると発覚するケースもあります。
結果としてその制度から得られる年金、支援金などを使い、治療を受けさせられるケースもあります。
猫の入院費に関しては、以下の青棒部分を参照にしてください。
平均的な入院日数などであれば、21,000円ほどになります。また一日あたりの費用は8,000円ほど。
ただし長期入院や複雑な手術や処置が関係したら、これ以上の費用になるかもしれません。
入院費は、もちろんペット保険などでまかなえる可能性があります。興味がある人はぜひ一度加入を検討してみましょう。
本記事では猫の治療費に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
一般に、猫の治療費は高くなりやすいです。人間のような保険がなく、医療機器や薬品が高額で、どうしても診察代を高くせざるを得ない部分があるのです。
ただし高い治療費を突きつけられても、あきらめてはいけません。あらゆる手段を講じて、何とか治療を受けさせられるように工夫してみましょう。
また今後は貯金をしたり、保険に加入したりして、万が一の事態に備えるようにしましょう。
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