猫が帰ってこないのはなぜ?もう一度再会するための捜索方法

  • 「飼っている猫が脱走して帰ってこない」
  • 「どうやって探せばよいか、手がかりがない」
  • 「猫が帰ってくる確率や日数が知りたい」

このようなことで困っている人もいるのではないでしょうか?

    猫が突然いなくなってしまうと、心配で居ても立っても居られない気持ちになるでしょう。しかし、猫が帰ってこないのには理由があり、適切な手順で探せば再会できる可能性は十分にあります

    今回は、猫が帰ってこない主な理由や効果的な探し方、脱走防止策について詳しく解説します。

    愛猫の安否が心配な飼い主様は、ぜひ本記事を参考にしてください。

    猫が帰ってこない主な理由5つ

    猫が姿を消すのには、本能的な衝動や突発的なトラブルなど、さまざまな背景があります。主だったところで以下が挙げられます。

    • 発情期でパートナーを探している(未去勢・未避妊)
    • 道に迷って帰れなくなっている
    • 縄張り争いで敗北してしまっている
    • 怪我や病気で動けない状態にある
    • 家の環境変化によるストレスで家出した

    まずは「なぜ帰ってこないのか」を理解し、猫の状況をある程度推測しましょう。

    発情期でパートナーを探している(未去勢・未避妊)

    まず、発情期でパートナーを高いモチベーションで探している可能性があります。

    避妊・去勢手術をしていない猫にとって、繁殖本能は食欲以上に強い衝動です。

    特にオス猫は、発情したメス猫のフェロモンを感知すると、普段の生活圏を大きく超えて数キロ先まで移動してしまうケースも珍しくありません。この時期の猫は「家に帰る」ことよりも「パートナーを見つける」ことに全力を注ぎ、一時的に帰宅しなくなります。

    一方、メス猫も発情期には特有の大きな鳴き声をあげながら、オス猫を求めて外へ出ようとすることも。

    普段は大人しい猫でも、網戸を破ったりわずかな隙間をこじ開けたりして脱走するほどの執念を見せることすらあります。

    未手術の猫がいなくなった場合は、まずこの理由を疑いましょう。

    道に迷って帰れなくなっている

    外に慣れていない猫が、ふとした拍子に外へ出てしまった場合、パニックに陥って迷子になることが多々あります。

    猫の性質にもよりますが、極端な例でほんの数メートル離れただけで帰り道がわからなくなってしまいます。

    また、普段外に出ている猫であっても、大きな音(雷や工事音など)に驚いて無我夢中で走り回り、知っている縄張りから遠く離れてしまうことも。

    一度テリトリーから外れると、景色や匂いの情報が途絶え、自力で戻るルートがわからなくなります。

    縄張り争いで敗北してしまっている

    また、縄張り争いで敗北したがゆえ、帰ってこれないのかもしれません。

    猫の社会には厳格な縄張り(テリトリー)制度のようなものが存在します。

    外に出る習慣のある猫が帰ってこない場合、近所の強いボス猫や新入りの猫とのケンカに負け、自宅が含まれた自分の縄張りを追い出されてしまった可能性があります。

    ケンカに敗北した猫は、勝った猫の領域には戻れないため、身を隠すようにして別の場所へ移動せざるを得なくなることも。

    また、負けた恐怖心から極度の緊張状態にあり、飼い主の声が届く範囲にいたとしても、警戒して出てこられないケースも考えられます。

    怪我や病気で動けない状態にある

    怪我や病気によって、その場を動けないのかもしれません。

    猫は体調が悪いときや怪我をしたとき、本能的に敵から身を守るために、暗くて狭い場所に身を隠そうとする習性があります。

    交通事故に遭って骨折していたり、高い場所から落下して動けなくなっていたり、帰りたくても身体が動かず、その場に留まっている可能性があります。

    この場合、側溝の中、軒下、茂みの奥などでうずくまっていることが多く、発見が遅れると命に関わります。普段より帰宅が遅いと感じたら、事故や病気の可能性も視野に入れ、家の近くの隠れられそうな場所を徹底的に探す必要があります。

    家の環境変化によるストレスで家出した

    ごくまれに家の環境変化により、家出してしまうケースも

    猫は環境の変化に非常に敏感な動物です。引っ越し、新しいペット(犬や猫)の迎え入れ、赤ちゃんの誕生、あるいは近隣の工事騒音などは大きなストレスになります。

    家の中や周辺の環境がガラリと変わることで強いストレスを感じ、「ここは安心できる場所ではない」と判断して家出をしてしまうことがあります。

    特に、新しい猫を迎えた直後に先住猫がいなくなるケースは多く、自分の居場所が奪われたと感じて旅立ってしまうことが少なくありません。

    猫はどこで隠れているの?

    猫が身を隠す場所には共通点があります。基本的には「暗い」「狭い」「静か」な場所です。

    場所の分類 具体的な隠れ場所
    家の周り 縁の下、室外機の裏、物置の奥、屋根の上
    狭い隙間 車の下やタイヤハウス、側溝(ドブ)の中、排水パイプ
    見落としがちな場所 高い木の上、近隣宅のガレージ、ビニールシートの下

    特に室内飼いの猫が脱走した直後は、恐怖でパニックになっているため、遠くへ行くよりも自宅のすぐ近く(半径数メートル以内)の物陰に息を潜めて隠れていることが大半です。

    体がすっぽり収まるような隙間があれば、どんな場所でも隠れ場所候補になります。だからこそ、そのような場所をしらみつぶしに当たれば、再会できる可能性がグッと高まります。

    猫が帰ってこないときの探し方

    猫がいなくなったときは、闇雲に探すのではなく、猫の習性に合わせた効率的な捜索を行うことが大切です

    • 自宅周辺の半径50〜300メートルを重点的に探す
    • 夜間や早朝に探索する
    • 猫砂やにおいのついたものを玄関に置く
    • チラシやポスターを作成して近所に配る
    • 警察や保健所に届け出をする
    • SNSで情報を拡散する
    • プロのペット探偵や便利屋に相談する

    それぞれの状況に合わせて捜索してみましょう。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

    自宅周辺の半径50〜300メートルを重点的に探す

    捜索においてもっとも重要なのは「まずは近場を徹底的に探す」ことです。

    特に完全室内飼いの猫の場合、脱走しても遠くへ行く勇気がなく、自宅から半径50メートル〜100メートル以内に潜んでいるケースが圧倒的に多いといわれています。

    いきなり遠くの公園などを探すのではなく、自宅の庭、隣の家の隙間、裏庭などを重点的にチェックしましょう。

    外に出る習慣がある猫でも、通常の行動範囲は半径200〜300メートル程度が一般的。同じようにこの半径内を徹底的に捜索しましょう。

    いずれの場合でも、猫が隠れそうな場所を中心に探すのがポイントです。

    ちなみにはんけいというサービスを使うと、捜査対象となる半径を簡単に表示できます。

    出典:はんけい

    夜間や早朝に探索する

    猫の捜索は、周囲が静まり返った夜間や早朝に行うのが効果的です。

    日中は人通りや車の音が多く、警戒心の強い猫は物陰の奥深くでじっとして動かない傾向があります。しかし、あたりが暗くなり静かになると、空腹や不安から動き出したり、飼い主の声に反応しやすくなったりすることも。

    また、夜間の捜索では懐中電灯を持参しましょう。暗闇の中でライトを照らすと、猫の目が光って反射するため、居場所を特定できることがあります。

    名前を呼ぶときは、大声で叫ぶと猫を怖がらせてしまうため、普段通りの優しいトーンで呼びかけ、耳を澄まして微かな鳴き声や動く音がないかを確認しながら歩くのがポイントです。

    猫砂やにおいのついたものを玄関に置く

    猫は優れた嗅覚を持っており、自分の匂いを頼りに家を探すことができます。

    帰巣本能を刺激するために、猫が普段使っているトイレの砂(排泄物の匂いがついたもの)を少し玄関先や庭に撒いておくのは非常に有効な手段。

    また、飼い主の匂いがついた衣類や、普段使っている毛布、愛用しているベッドなどを外に置いておくことも効果があります。

    風に乗って懐かしい安心できる匂いが届けば、迷って方向感覚を失っている猫にとって強力な「道しるべ」となります。

    玄関以外にも、あちこちに匂いがついたものを配置して、おびき寄せる方法も考えられるでしょう。

    チラシやポスターを作成して近所に配る

    自分たちだけで探すには限界があるため、近隣住民の協力を仰ぐことも大切です。

    猫の特徴(写真、毛色、首輪の有無、尻尾の形など)、失踪した日時と場所、連絡先を明記したチラシを作成しましょう。ポスターは自宅の塀や、許可を得て近所の掲示板、コンビニ、動物病院などに貼らせてもらいます。

    また、近所を歩いている人や、新聞配達員、宅配業者の方にチラシを渡して「見かけたら連絡をください」とお願いするのも効果的。

    ただしポスターの貼り付けは、無許可で実施すると条例などに抵触する場合もあるので注意してください。

    警察や保健所に届け出をする

    猫がいなくなったら、できるけ速やかに行政機関への届け出ましょう。

    まずは最寄りの警察署に「遺失物届」を出します(猫は法律上「物」として扱われるため)。

    同時に、地域の保健所や動物愛護センターにも連絡を入れましょう。迷子として収容されている場合や、交通事故に遭って保護されている情報が入っているかもしれません。

    これらの届け出により、発見された場合には報告が得られる可能性があります。

    SNSで情報を拡散する

    SNSは、猫の捜索において強力な手段になり得ます

    「#迷子猫」「#(地域名)」「#猫探しています」などのハッシュタグを活用し、猫の写真と特徴、失踪場所(詳細な住所は避け、〇〇市〇〇町付近など)を投稿して拡散を呼びかけましょう。

    また、地域コミュニティに特化した掲示板やアプリがあれば、そこへの投稿するのも有効です。

    SNSは情報の拡散スピードが速く、まったく面識のない人から重要な目撃情報が寄せられるかもしれません。

    ただし、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。

    プロのペット探偵や便利屋に相談する

    どうしても見つからない場合や、仕事などで捜索の時間が取れない場合は、プロの手を借りるのも一つの方法です。

    たとえばペット探偵は、猫の習性を熟知しており、専用の機材(捕獲器や暗視カメラなど)を使って捜索を行います。費用はかかりますが、発見率が格段に上がるケースも多くあります。

    また、地域の便利屋に「チラシ配り」や「捜索の手伝い」を依頼することも可能です。初動の早さが発見の鍵を握るため、自分たちだけで抱え込まず、外部のサービスを利用することも検討してください。

    猫の脱走を防止する対策5つ

    無事に猫が見つかったら、二度と同じ思いをしないよう、徹底的な脱走防止対策が必要です。

    • 窓や網戸の施錠を徹底する
    • 去勢・避妊手術を実施する
    • 首輪と迷子札を装着する

    愛猫との暮らしを守るために、できることから始めてみましょう。

    窓や網戸の施錠を徹底する

    猫の脱走経路としてもっとも多いのが、窓や網戸からの飛び出しです。

    猫は器用なため、通常の網戸なら手で開けてしまったり、爪を立てて網を破ったりすることがあります。

    これを防ぐためには、100円ショップやホームセンターで購入できる「網戸ストッパー」や「補助錠」を設置し、猫が自力で開けられないようにすることが基本です。

    出典:楽天

    また、換気のために窓を開ける際は、猫が通れない幅で固定するか、脱走防止用のフェンスやワイヤーネットを窓枠に取り付ける対策が有効です。特に夏場など、窓を開ける機会が増える時期は一層の注意が必要です。

    玄関ドアの開閉時に猫の位置を確認する

    飼い主の帰宅時や、宅配便の受け取り、ゴミ出しのほんの一瞬の隙に、足元からすり抜けて脱走するケースも後を絶ちません。

    玄関ドアを開ける前には、必ず猫が近くにいないかを目視で確認する癖をつけましょう。

    また、以下のようなパーテーションを設置する方法もあります。

    これにより、玄関ドアが開いても猫が直接外に出られない「二重扉」のような構造を作ることができます。

    首輪と迷子札を装着する

    完全室内飼いであっても、災害時や不測の事態に備えて首輪と迷子札を装着することは重要です。

    出典:Amazon

    首輪をつけていれば、一目で「飼い猫である」ことがわかり、保健所などで野良猫として処理されるリスクを減らせます。

    さらに迷子札に飼い主の連絡先が記載されていれば、保護してくれた人から直接連絡をもらえる可能性も出てくるでしょう。

    最近では、強い力が加わると外れるセーフティバックル付きの首輪も多く販売されています。

    猫が帰ってこないときのよくある質問

    最後に、猫が帰ってこないときのよくある質問にお答えします

    • 猫は何日くらいで帰ってくる?
    • 猫が帰ってくる確率はどのくらい?
    • 室内飼いの猫は外で生きられる?

    それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

    猫は何日くらいで帰ってくる?

    猫が帰ってくるまでの期間はケースバイケースですが、多くの迷子猫は「1週間以内」に帰宅または保護されています。

    特に最初の3日間が勝負といわれており、早急に捜索を開始することで発見率は高まります。

    一方で、1ヶ月以上経ってからひょっこり帰ってくるケースや、数ヶ月後に数キロ離れた場所で保護されるケースも

    時間が経過しても、親切な人に餌をもらって生き延びている可能性があるため、1週間や2週間で見つからないからといって諦める必要はありません。

    猫が帰ってくる確率はどのくらい?

    一般的な調査データ(ペット探偵業者や保護団体の統計など)によると、脱走した猫が見つかる確率は、適切な捜索を行った場合、70〜80%程度といわれています。

    何もしない場合と比べて、能動的に探した場合の帰宅率は圧倒的に高くなります。

    特に、完全室内飼いの猫が脱走した場合、遠くに行かず近くに隠れていることが多いため、初期段階で近隣を徹底的に探せば発見率は非常に高い傾向にあります。

    とはいえ、以下のような報告も数多く見受けられるため、諦めずに捜索を続けましょう。

    室内飼いの猫は外で生きられる?

    厳しい現実ですが、完全室内飼いの猫が外で生きていくのは非常に困難です。狩りの経験がないため自分で食料を確保できず、飢餓状態に陥りやすいほか、他の猫とのケンカや感染症などのリスクも考えられるでしょう。

    「猫は野生の本能があるから大丈夫」というのは誤解で、イエネコとして育てられた猫は人間による保護なしでは生存競争に勝てないことがほとんどです。

    そのため、「いつか帰ってくるだろう」と楽観視せず、命の危険がある緊急事態と捉えて、一刻も早く探し出す必要があります。

    関連記事:猫は外飼いしてもよい? 完全室内飼育のメリットとは?

    まとめ

    本記事では、猫が帰ってこない主な理由や探し方、対策について解説しました。最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。

    • 猫が帰ってこない理由は発情期、迷子、怪我、ストレスなどさまざま
    • まずは自宅周辺(半径50〜300m)の狭く暗い場所を重点的に探す
    • 捜索は周囲が静かな夜間や早朝に行うのが効果的
    • 迷子チラシやSNS、警察への届け出なども活用する
    • 今後は十分な脱走対策を実施する

    猫が帰ってこないとき、飼い主様はパニックになりがちですが、冷静かつ迅速な行動が再会へのカギを握ります。

    猫は近くであなたの助けを待っている可能性が高いです。決して諦めず、できる限りの手段で捜索しましょう。

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