保護猫引き取り後に慣れるまでの期間は?正しいステップとコツを解説

  • 保護猫がなつくまでどれくらいかかるのだろう?
  • 引き取るにあたりどう準備すればよい?
  • どうしたらなついてくれるのか?

このように思っている人は多いでしょう。

慣れるまでの期間は、野良猫の性格や用意する環境、そして引き取り主の接し方により異なります。具体的には早ければ2週間、長ければ6ヶ月ほどかかるでしょう。

野良猫の性格は変えられないので、今できるのは環境を整え、引き取り後の接し方を知ることです。本記事でそれらの点を解説するので参考にしてください。

ご提示いただいた構成と「ねこほーむ」様のトーン&マナーに基づき、該当セクションを執筆しました。 個体差が大きいことを前提としつつ、飼い主様が目安を持って安心できるよう、具体的な期間や背景を丁寧に解説しています。

保護猫が環境に慣れるまでの期間は? 成猫・子猫別の目安

「吾輩の猫である」の写真

保護猫が新しい家や飼い主に慣れるまでの期間は、猫の年齢や性格、過去の経験によって大きく異なります。

  • 成猫が慣れるまでの期間
  • 子猫が慣れるまでの期間
  • 威嚇や隠れる行動が続く期間の目安
  • 慣れるまでに時間がかかる猫の特徴

焦らずに向き合うために、まずは一般的な目安を知っておきましょう。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

成猫が慣れるまでの期間

成猫の場合、環境に慣れるまでには平均して「1ヶ月〜半年」程度かかるといわれています。

すでに自我が確立されており、過去の野良生活や飼育環境での経験から警戒心を抱いていることが多いためです。

特に、人間に怖い思いをさせられた経験がある猫の場合、心を許すまでに1年以上かかるケースも珍しくありません。

しかし、成猫は一度信頼関係を築けば、その後は長らくよきパートナーとなるでしょう。

「時間がかかって当たり前」と捉え、猫のペースに合わせてゆっくりと距離を縮めていく姿勢が大切です。

子猫が慣れるまでの期間

子猫、特に生後2〜3ヶ月頃までの場合、早ければ「数日〜2週間」程度で慣れることが多いです。

この時期は好奇心が警戒心を上回ることが多く、環境への順応性が非常に高いためです。加えて、研究による裏付けは進んでいないものの「生まれてすぐに近くにいる自分より大きな生物を保護者として認識する」修正も関係しているでしょう。

また、これから社会性を身につける段階であるため、人間を「親」や「仲間」としてスムーズに受け入れてくれます。

ただし、生後半年を過ぎて思春期に入っている子猫や、母猫からの警戒心を受け継いでいる場合は、成猫と同じくらい時間がかかることもあります。

威嚇や隠れる行動が続く期間の目安

保護直後に見られる「シャーッ」という威嚇や、物陰に隠れて出てこない行動は、通常1〜2週間ほどで落ち着いてきます。

この期間に無理に触ろうとしたり、隠れ場所から引きずり出したりすると、警戒期間が長引いてしまうでしょう。また、飼い主本人が怪我をする可能性もあります。

一方で、「ご飯をくれる人」「危害を加えない人」と認識されれば、次第に威嚇は減り、飼い主の目の前でご飯を食べたり、リラックスした姿を見せたりするようになります。

慣れるまでに時間がかかる猫の特徴

中でも以下のような特徴を持つ猫は、人馴れに時間がかかる傾向があります。

特徴 理由
野良生活が長かった猫 自力で身を守る必要があったため、警戒心が極めて強くなっています。
人間に虐待された経験がある猫 人間自体を「恐怖の対象」として認識しているため、トラウマの克服が必要です。
臆病で繊細な性格の猫 小さな物音や環境の変化に敏感で、安心するまでに時間を要します。
母猫と一緒に保護された子猫 母猫が人間を警戒している場合、子猫もそれを真似て警戒します。

これらの猫を迎える場合は、通常よりも長い目で見守る覚悟が必要です。

保護猫引き取り・トライアル飼育前の準備

保護猫を引き取る場合、事前に以下の準備を済ませておきましょう。

  • 脱走できないようにする
  • 住環境を整える
  • 猫用品を準備する
  • 隠れ家を用意する
  • 近所にあいさつする

これだけ準備しておけば、保護猫も早い段階で慣れてくれるでしょう。

なお2週間ほどお試しで引き取る「トライアル飼育」を実施する場合も、上記の準備が必要です。

それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。

※保護猫の引き取り、もしくはトライアル飼育をするまでの流れはこちらの記事で解説しているので参考にしてください。

脱走できないようにする

最初にやるべきは脱走防止です。

連れて来られた保護猫は、ほとんどの場合脱走するうえ、逃げ出したあとで帰ってくることもありません。

トライアル飼育の場合は猫を行方不明にさせたことになるため、保護猫団体に大きな迷惑をかけることになります。脱走させないために、以下の対策を取りましょう。

  • 基本的にはケージ内で飼育する
  • すべての扉や窓を閉め切る(天窓なども閉める)
  • 必要に応じて出入りできそうな場所にネット・防止柵を張る
  • 常にひとつの部屋に入れておく

特に効果的なのはケージ内で飼育することです。慣れないうちにこれを徹底すればまず脱走されません。

ケージを使わない場合は、とにかく扉や窓から出られないように徹底して防ぎましょう。押入れやクローゼットの中には出入りできる隙間があるケースもあるので、確認する必要があります。

なお防止柵の設置に関しては以下が動画が参考になります。

マイクロチップ注射も検討

動物病院でのマイクロチップ注射をするのもおすすめです。これなら万が一脱走した場合でも、探し出せるようになります。

(引用:環境省

動物病院では、GPSで位置情報を発信するマイクロチップを注射で埋め込むことが可能です。費用は5,000円〜10,000円で、処置にかかる時間は数分程度。

お金はかかりますが、行方不明になる心配を避けたいならおすすめです。

なおトライアル飼育中の保護猫に、無断でマイクロチップ注射を打ってはいけません。

住環境を整える

怪我や物の破損を防ぐため、以下のように住環境を整えます。

  • 食べ物は戸棚に入れておく
  • 電源コードはできるだけ隠す(カバーをつけるのがおすすめ)
  • コードを隠す
  • 食べ物は戸棚に入れておく
  • 食器やトイレを設置する
  • ハサミなどの刃物を片付ける
  • ベランダに落下防止用のネットをかける
  • テーブルなどから落ちそうなものをしまうetc.

猫は好奇心が旺盛で、危険を顧みず移動したり、物に触ったりします。こういったことを避けるため、上記のように環境を整えましょう。

猫用品を準備する

飼育に必要な猫用品もきちんと揃えましょう。

  • 食器
  • キャリーバッグ
  • ケージ
  • 段ボール
  • 毛布
  • タオル
  • 爪研ぎ
  • 爪切り
  • おもちゃ
  • キャットフード・缶詰・チュール
  • スポイト(子猫の場合、ミルクを与える際に必要)
  • トイレ
  • 迷子札
  • キャットタワー(予算があれば)
  • 手袋 ・絆創膏 ・消毒液etc.

かなりの種類が必要ですが、猫を育てるためには最低限これだけのグッズが必要です。引き取りが決まる前から、少しずつ買い揃えていくとよいでしょう。

ちなみに手袋は怒った保護猫の噛みつきによる怪我を防ぐために使います(下動画参照)。

ひっかきやかみつきでケガをすると病気にかかることがあるので注意してください。

ケガをしたら消毒液と絆創膏で手当てしましょう。

隠れ場所を用意する

引き取る前に隠れ場所を用意しておきましょう。

保護猫は引き取られた直後、緊張や恐怖から強いストレスを感じています。負担を軽減するため、一匹で隠れられる場所を用意する必要があります。

そう考えるならキャットタワーがおすすめ。猫は高くて狭いところが好きなので、タワーの頂上でほっと一息つけるはずです。

キャットタワーを用意するのが厳しければ、段ボールなどを使うのもよいでしょう。それを押入れやクローゼットなどに配置して、隠れ場所にしましょう。

関連記事▶︎保護猫シェルターとは?猫を引き取ってもらうには?作り方も解説

保護猫が慣れるまでの5ステップ

保護猫に慣れてもらうためには、相当の工夫が必要です。具体的には以下のステップで進めるのがおすすめです。

  1. ケージでの飼育を始める
  2. 少しずつコミュニケーションを取る
  3. フリーローミングをおこなう
  4. 猫と触れ合う
  5. 健康状態を確認する

引き取り直後の猫は、不安や恐怖を感じています。その点に配慮し、慎重に距離を縮めていけなければいけません。

それぞれのステップを解説するので参考にしてください。

1.ケージでの飼育を始める

保護猫を引き取りした場合、ケージ飼育から始めましょう。

引き取られた直後は攻撃的になっており、まともにコミュニケーションが取れません。

ケージがないと保護猫に余計なストレスがかかったり、こちらが攻撃されて怪我をしたりします。

またここでつまずくと「恐ろしい敵」と認識され、その後まったく仲良くなれないかもしれません。

最初はケージで飼育するようにしましょう。

隠れて出てこないときはどうすれば

ケージで飼育している際、設置した布や段ボールに隠れて出てこないことがあります。この場合、無理に引っ張り出す必要はありません。

そもそも猫は狭くて暗い場所を好みます。しかも引き取り直後は不安や恐怖を感じています。

そのため、いっそう狭くて暗い、外敵が入ってこられない場所にこもりがちなわけですね。

にもかかわらず無理に引き出そうとすると、大きなストレスになってしまいます。隠れているときは、出てくるまで気長に待ちましょう。

2.少しずつコミュニケーションを取る

ケージ飼育をしながら、以下のように少しずつコミュニケーションを取りましょう。

  • たまに顔を見せに行く
  • やさしい声で声かけする
  • キャットフードや猫缶を与える
  • チュールを与える

保護猫の様子が落ち着くまで、このようなコミュニケーションを繰り返しましょう。最初はケージ越しに引っ掻いたり噛みついたりしようとしますが、徐々におとなしくなるはずです。

なおチュールを与えるなどする際は、怪我とそれにともなう感染症を防ぐため、かならず軍手やゴム手袋をつけましょう。

3.フリーローミング(自由に歩かせる訓練)をおこなう

保護猫の攻撃的な態度が落ち着いたら、ケージの外に出し、フリーローミング(自由に歩かせるトレーニング)を実施しましょう。

もし外に出した段階で怒っているようなら、もう一度ケージ内に戻します。問題がなさそうなら、自由に歩かせましょう。

風呂やトイレ、どこを歩かせてもかまいません。ただし脱走だけには注意しましょう。

この段階ではまだ住宅を「自分の家」とは思っておらず、逃げたまま帰ってこない可能性が高いです。先ほどのとおり窓やドアを閉じたり、ネットをつけたりして、逃げさ出せないようにしましょう。

また以下のような防止柵を設置するのも有効です。

4.猫と触れ合う

フリーローミングが終わったら、以下のように猫と触れ合いましょう。

  • 体を撫でる
  • 抱っこする
  • 猫のおもちゃで一緒に遊ぶ
  • 一緒に寝る

このような触れ合いを通じて、少しずつ距離を縮めていきます。

注意点は、可愛いからといってベタベタしすぎないことです。猫は人間とは分かり合える生き物ですが、常に引っついていたいわけではありません。

ずっと触られたり構われたりするとストレスになってしまいます。あまりかまって欲しそうにないなら、そっとしておきましょう。

5.健康状態を確認する

猫と仲良くなれたら、いったん健康状態を確認しましょう。

  • 食欲は十分にあるか
  • トイレの粗相などはないか
  • 過度の抜け毛はないか
  • 怪我はしていないか
  • 吐き戻しなどはないか

ここまである程度ストレスを感じているため、心身になんらかの影響が出ているかもしれません。もし気になることがあれば、ただちに動物病院へ連れていきましょう。

猫に嫌われるNG行動と避けるべき理由

良かれと思ってした行動が、猫にとっては恐怖やストレスの原因になり、嫌われてしまうことがあります。

  • 大きな音や急な動きでおどろかせる
  • 無理に触ろうとする・追いかける
  • 目を見つめる・上から覆いかぶさる

猫との信頼関係を築くために、これらの行動を避けるべき理由を解説します。

大きな音や急な動きでおどろかせる

まず、大きな音や急な動きで、おどろかせないようにしましょう。

猫は聴覚が非常に発達しており、人間の数倍の感度で音を聞き取っています。

そのため、大声で話しかけたり、ドアを強く閉めたりする音は、猫にとって想像以上の恐怖となるでしょう。

また、猫は動体視力も優れているため、急に立ち上がったり走ったりする予測不能な動きにも敏感に反応し、警戒心を強めます。

「この人は怖いな」と誤解されないよう、猫の近くでは穏やかな声で話し、ゆっくりとした動作を心がけることが大切です。

無理に触ろうとする・追いかける

「早く仲良くなりたい」という気持ちから、隠れている猫を無理やり撫でようとしたり、逃げる猫を追いかけ回したりするのは逆効果。

猫にとって、嫌がっているのにしつこく構ってくる相手は「迷惑な存在」と認識できます。

特に保護直後の警戒心が強い時期にこれを行うと、恐怖心が植え付けられ、なつくまでの期間が大幅に伸びてしまいます。

「猫から寄ってくるまでは自分から手を出さない」という待ちの姿勢を大切にしましょう。

目を見つめる・上から覆いかぶさる

猫の世界では、「目をじっと見つめる」行為は敵意や攻撃の合図(ガン飛ばし)を意味します。

このように喧嘩するときと、同じような目線を向けることとなってしまいます。

愛情表現のつもりで見つめても、猫には「喧嘩を売られている」と考えるかもしれません。

また、人間が立ったまま覆いかぶさるように近づくと、猫は自分より巨大な生き物に圧迫される恐怖を感じます。

猫と接する際は、あえて目線を逸らしたりゆっくり瞬きをしたりして敵意がないことを伝え、姿勢を低くして猫と同じ目線の高さで接するようにしましょう。

保護猫が慣れたと判断できるサイン

「そろそろ慣れてくれたかな?」と判断に迷うときは、猫の行動や表情を観察してみましょう。

  • 行動面から見る安心のサイン
  • 表情面から見るリラックスのサイン
  • 信頼している相手だけに見せる愛情表現

これらのサインが見られれば、猫はあなたや新しい環境に心を許し始めています

行動面から見る安心のサイン

最も分かりやすい変化は、活動範囲と食事の仕方に現れます

最初はケージや物陰に引きこもっていた猫が、リビングの真ん中でくつろいだり、飼い主の目の前で堂々とご飯を食べたりするようになれば、警戒心はかなり薄れています。

また、お腹を出して寝転がる(ヘソ天)、前足を内側に折りたたんで座る(香箱座り)、毛づくろいを丹念に行うといった行動も、敵がいないと確信してリラックスしている証拠です。「気持ちよさそうな表情をするマンチカン」の写真

トイレを我慢せずスムーズに排泄できるようになるのも一つのサインとなるでしょう。

表情面から見るリラックスのサイン

猫の表情、特に「目」と「耳」には心理状態が色濃く反映されます。

飼い主と目が合ったときに、ゆっくりと瞬きをしてくれるのは「敵意はないよ、大好きだよ」という親愛のサインです。

逆に瞳孔が丸く開いておらず、適度な細さであれば落ち着いている状態といえます。

また、耳がピンと前を向いている、あるいは少し横に倒れていても力が抜けているならリラックスしています。逆に耳が後ろに寝ている(イカ耳)状態や、ヒゲが前方に張り出しているときは緊張しているため、もう少しそっとしておきましょう。

信頼している相手だけに見せる愛情表現

猫が自ら近づいてきて、以下のような行動をとれば、あなたを「家族」として認めています。

  • 足元にスリスリしてくる
  • 喉をゴロゴロ鳴らす
  • 尻尾をピンと立てて近寄る
  • 鼻と鼻をくっつける

これらのサインが見られたら、やさしく撫でたり遊んだりして、さらに絆を深めていきましょう。

保護猫が早く慣れるコツ

よりスムーズに保護猫を慣れさせるには、以下のコツを実践しましょう。

  • チュールやおもちゃを使って慣れさせる
  • グッズを充実させる
  • 猫が怖がらない接し方を身につける
  • 撫でる場所に気をつける
  • 猫が嫌う匂いを避ける
  • 模様替えしない

これだけのことができれば、保護猫との距離もグッと縮まるはずです。それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。

チュールやおもちゃを使って慣れさせる

まず、チュールやおもちゃを使って慣れさせる方法があります。

猫にとってチュールは、ほとんどの場合魅力的なおやつです。中には目の色を変えてかぶりつくケースも。

チュールを与えるだけで、「この人はおやつをくれる人」と認識されやすくなるでしょう。

おもちゃも同様で、じゃれさせると「遊び相手である」と認識しやすくなります。

うまくチュールとおもちゃを活用して、猫との距離を縮めましょう。

グッズを充実させる

保護猫に慣れてもらいたいなら、とにかくグッズを充実させましょう。

最近では猫との暮らしを支えるため、以下のような便利で役立つ猫用グッズが多数販売されています。

  • キャットタワー/運動不足を解消し、猫の隠れ場所を提供する
  • チュール/非常に美味しいので、猫から好かれる
  • 消臭剤/猫の嫌がる香水や化学物質、タバコなどの匂いをおさえられる
  • 猫用サプリメント/DHCなどの成分で保護猫の精神状態を安定させるetc.

このようなグッズを揃えて活用しましょう。

(引用:Amazon

もちろん与えすぎは良くありませんが、仲良くなるためのきっかけとしてうまく活用しましょう。

猫を怖がらない接し方を身につける

まずは猫が怖がらない接し方を身につけましょう。ポイントは以下3つです。

  • できるだけ目線を平行にする
  • ゆっくりと動く
  • 高い声を出さない
  • 声を小さくする
  • じっと見つめすぎない

もっとも大切なのは目線を平行にすることです。「自分と同じくらいの大きさの生き物」と思わせられるので、恐怖心を与えません。

意外とやりがちなのが、猫をじっと見つめることです。獲物として狙われていると誤解され、嫌われてしまうかもしれません。

まずはこの接し方を覚えて、普段から接するようにしましょう。

撫でる場所に気をつける

猫を撫でるのはよいことですが、場所には気をつけましょう。

(引用:南大阪動物医療センター

上図は、猫がどこを触られたとき、どう感じるかを示した図です。

顔や頭、尻尾の付け根あたりは喜びます。しかし後ろ足の付け足を触られるのは好みません。

そしてお腹は相当仲良くなってからでないと触るべきでありません。「しばくぞ(=叩くぞ)」とされているように、触った途端噛みつかれることもあります。

まだ慣れていないなら、後ろ足の付け根やお腹は触らないようにしましょう。もちろん仲良くなれれば触れるようになり、それがよいコミュニケーションになることもあります。

猫が嫌う匂いを避ける

以下のような猫が嫌う匂いは、できるだけ出さないようにしましょう。特に以下には注意が必要です。

  • レモン
  • ミント
  • シトラス
  • タバコ
  • バニラ

これらの匂いは、芳香剤や洗剤で使われており、完全に取り除くのはむずかしいでしょう。

ただ、使用量を減らしたり、匂いが弱いものに変えたりして、できるだけ保護猫のために配慮するのがおすすめです。

タバコに関しては、消臭スプレーを撒いてカバーしましょう。また千葉県によれば「副流煙は猫の健康に悪影響を与える」とのことです。

(引用:千葉県

保護猫と暮らすなら、禁煙したり、外で喫煙したりするなど工夫したいところです。

模様替えしない

また、しばらくは模様替えをしないようにしましょう。環境の変化が、保護猫のストレスになるからです。

猫は常に「周囲の状況が、昨日と同じかどうか、新しい危険が迫っていないか」を細かく確認しています。家のあちこちを歩き回ったり、外へ出てパトロールしたりするのは、この習性によるものです。

よって模様替えでモノの位置が変わったり、見たことのないものが置かれていたりするとストレスになります。特にお気に入りの段ボールやキャットタワーなどが動かされると、より強い不安を与えるでしょう。

保護猫が慣れていないあいだは模様替えを控えるのをおすすめします。

保護猫に関するよくある質問

本記事では、保護猫に関して解説しました。ここでは引き取りなどに関するよくある質問に回答します。

  • 保護猫の引き取りに失敗することはある?
  • 先住猫がいる場合どうすればよい?
  • 一生なつかない猫もいる?

保護猫の引き取りに関しては、事前に知っておくべきことがたくさんあります。

特に上記に関しては、よく理解しておきたいところです。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

保護猫の引き取りに失敗することはある?

残念ながら保護猫の引き取りに失敗することはあります。たとえば以下の理由で、飼育を断念したり、トライアル飼育の段階で終了したりするかもしれません。

  • 本人もしくは家族の猫アレルギーが判明する
  • 近隣住民から苦情が入る
  • 先住猫との相性
  • 粗相、噛み癖の悪化

保護猫を引き取るにはいろいろなハードルがあり、うまくいくとは限らないのが実情です。しかし住環境を整えたり、別な保護猫とマッチングしたりすれば、問題なく引き取れることもあります。

保護猫と暮らす方法がないか、諦めずに探ってみましょう

先住猫がいる場合どうすればよい?

先住猫がいる場合は以下のように対応してください。

  1. 先住猫と新入り猫の部屋を分ける
  2. お互いの匂いがついたものを嗅がせる
  3. 新入り猫がケージに入った状態で短時間対面させる
  4. 徐々に対面の頻度と時間を増やす
  5. キャットタワーやそれぞれの専用ベッドなどを用意し、一匹になれる環境を作る

先住猫がいる場合、ほんの少しずつ距離感を縮めていく必要があります。

喧嘩やケガを避けるため、いきなりお互いが触れ合える状態で対面させるべきではありません。匂いの交換から始めて少しずつ距離を縮めていきましょう。

なお梅本獣医科の公式サイトでは、先住猫と保護猫を対面させるまで2週間ほどの隔離期間を設けるべきだとする見解がありました。

(引用:梅本獣医科

私たちが新しく猫を引き取る場合にも、同様の隔離期間が必要だと考えています。対面させるまでの期間は2週間を目安にしてください。

一生なつかない猫もいる?

まれに一生なつかない猫もいます。

たとえば人間にいじめられたり、他の動物に食べられそうになったりして、トラウマを抱えている子です。近づくものすべてを敵と認識し、ずっと仲良くなれないかもしれません。

とはいえ、基本的に猫は人間と分かり合える動物です。下記動画のように、引き取り直後は攻撃的でも、時間が経てば仲良くなれるケースが大半

大切なのは、猫に信頼されるため、思いやりを持って接することです。仲良くなれると信じて地道に関係性を築いていきましょう。

まとめ

本記事では、保護猫が家に慣れるまでの期間に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 保護猫が慣れる前の期間は、早ければ2週間、遅ければ6ヶ月
  • 引き取りやトライアルでは、脱走防止や住環境整備、グッズの用意などさまざまな準備が必要
  • 保護猫との暮らしは、まずケージ飼育からスタート
  • その後はフリーローミングなどをおこない、少しずつ慣れていく
  • 保護猫が慣れるためには、グッズを充実させたり、接し方を身につけたりするのが大切
  • 嫌な匂いをおさえたり、模様替えを控えたりするのも重要

保護猫は繊細な生き物で、新しい環境に慣れるまで少なくとも2週間、長ければ半年かかります。

そして、環境を整えたりグッズを購入したりとやることもたくさんです。

しかし時間と労力をかければ、ほとんどの場合で保護猫は心を開いてくれるはず。たいへんな取り組みですが、根気よく続けて、猫との新しい暮らしを迎えましょう。

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