2026.01.31

このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
シャム猫は「性格が悪い」「気難しい」といわれることがありますが、実際は飼い主への愛情が非常に深く、頭もよい猫種です。
ただし、誤解されやすい行動や習性があるのも事実。
今回は、シャム猫が性格が悪いといわれてしまう理由や、本来の性格、上手に付き合うための飼い方のコツについて詳しく解説します。
シャム猫のお迎えを検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
基本的にシャム猫の性格が、取り立てて悪いわけではありません。
しかしその背景には、高い知能と感受性の強さゆえの行動や習性が、誤解を招いている部分はあります。
ここでは、誤解されがちな行動の理由を深掘りします。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、警戒心の強さがゆえに、懐きにくい点が挙げられます。
シャム猫は非常に知能が高く、周囲の状況を敏感に察知する能力に長けています。
そのため、見知らぬ人や初めての場所に対しては強い警戒心を抱きやすく、すぐに心を開かない傾向が否めません。
初対面の人が触ろうとすると距離を取ったり、場合によっては威嚇したりすることがあり、これが「愛想がない」「性格がきつい」などと誤解される大きな要因です。
しかし、この行動は「自分を守りたい」という防衛本能や、相手が信頼できるかを見極めようとする賢さの裏返しといえるでしょう。
自己主張が強く、鳴き声による要求が激しい点も挙げられるでしょう。
シャム猫は世界中の猫種の中でもトップクラスに「おしゃべりな猫」として知られています。自分の意志を伝える能力が高く、お腹が空いた、遊んでほしいといった要求がある時、飼い主に向かってハッキリとした大きな声で鳴き続ける習性があります。
独特の低くかすれた声で執拗に訴えかけてくるため、静かな猫を好む人には「うるさい」「ワガママ」と感じられてしまうことがあります。
しかし、これは飼い主を信頼し、言葉を交わすようにコミュニケーションを取ろうとしている証拠だと捉えましょう。
シャム猫は嫉妬深く見えてしまうことがあります。これも、性格が悪いと言われる要因かもしれません。
シャム猫は「ワン・パーソン・キャット(一人の人になつく猫)」と呼ばれることもあるほど、特定の飼い主に深く依存し、強い愛情を注ぐ傾向があります。
飼い主の注目を一身に浴びたいという欲求が強く、自分以外のペットや家族が飼い主と仲良くしていると、嫉妬心を露わにすることがあります。
割って入ったり邪魔をしたりする独占欲の強さが「扱いにくい」と受け取られることも珍しくありません。
裏を返せばそれだけ一途に愛しているというとも表現できるでしょう。
運動能力の高さといたずらが、性格の評価を歪めてしまっているのかもしれません。
スリムで筋肉質な体型を持つシャム猫は、非常にエネルギッシュで運動能力が高い猫です。
高い場所に登るのが大好きで、カーテンレールの上を歩いたり、ドアノブを回して開けたりと、驚くような身体能力を見せることも。
退屈な環境に置かれると、その有り余るエネルギーが「いたずら」に向かうことがあり、部屋を散らかすなどの行動に出ることもあります。
これらは悪意があるわけではなく、知的好奇心と運動欲求の表れですが、落ち着きがない様子がネガティブに捉えられる一因と言えるでしょう。
「性格がきつい」といわれる一方で、シャム猫は非常に感受性が豊かで繊細な一面を持っています。
環境の変化や飼い主の感情の機微に敏感で、引っ越しや新しい家族の加入などによって強いストレスを感じることがあります。
また、孤独に対する耐性が低く、長時間留守番をさせられたり、かまってもらえなかったりすると、不安から体調を崩すことも。
気位が高く堂々としているように見えて、実は繊細なハートを持っているため、細やかなメンタルケアが必要です。
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「性格が悪い」という噂は一面的な見方に過ぎません。シャム猫には、一度ハマると抜け出せないほどの深い魅力があります。
ここでは、本来の愛すべき特徴について解説します。
シャム猫の最大の魅力といえば、宝石のように輝くサファイアブルーの瞳です。これは、ほかの猫種にはない強烈な美点として評価されます。
また、顔の中心や耳、足先、尻尾など、体の末端部分にだけ色がつく「ポイントカラー」も大きな特徴。なお、この模様は周辺の温度によって色の濃さが変化するという不思議な性質を宿しています。
シルクのように滑らかで短い被毛は手触りが良く、お手入れも比較的簡単です。
スレンダーなボディラインと相まって、その高貴で洗練されたルックスは「猫の女王」とも称され、古くから愛情の対象として認識されています。
初対面では警戒心を見せるシャム猫ですが、一度「この人は味方だ」と認めると、その態度は一変します。
飼い主の後ろをついて歩いたり、膝の上に乗ってきたり、夜は布団に入って一緒に寝たりと、非常に甘えん坊な姿を見せてくれます。
その懐きっぷりは「犬のような猫」と形容されるほどで、飼い主が帰宅すると玄関までお出迎えをしてくれることも珍しくありません。
外で見せるツンとした態度と、家の中で飼い主にだけ見せるデレデレな態度のギャップこそが、最大の魅力といえるでしょう。
シャム猫は猫種の中でもトップクラスの知能を持っており、人間の言葉や感情をよく理解します。これにより、スムーズなコミュニケーションを取ることが可能。
名前を呼べば返事をしたり、投げたおもちゃを取ってきたりすることができる個体もいます。
おしゃべり好きな性格も相まって、飼い主が話しかけると「ニャー(そうだね)」「アオーン(ちがうよ)」と、まるで会話をしているかのような反応を返してくれることも。
単なるペットという枠を超え、意思疎通のできる家族としての存在感を強く感じられるでしょう。
賢く、飼い主への忠誠心が高いシャム猫は、しつけがしやすい猫種といわれています。トイレの場所や爪とぎのルールなどを比較的短期間で覚えることが多く、中には「お手」や「待て」などの芸を覚える子もいます。
もちろん猫なので犬のように完璧に従うわけではありません。ただ、「ダメなことはダメ」と教えれば理解してくれる柔軟性を持っています。
一方でプライドが高く繊細な面もあるため、頭ごなしに怒るのではなく、褒めて伸ばすしつけ方が適しています。
シャム猫と幸せに暮らすためには、その性格に合わせた接し方を実践するのが重要です。
以下のポイントを押さえて、信頼関係を深めていきましょう。
まず、シャム猫にはオスとメスで若干の性格の違いがあります。まずはこれを理解しましょう。
一般的に、シャム猫のオスはメスに比べて単純で、愛情表現がストレートな傾向があります。飼い主にべったりと甘え、遊び好きでやんちゃな性格として捉えられるでしょう。
一方、メスはオスよりも自立心が強く、気分屋で「ツンデレ」な傾向があります。自分の時間を大切にしつつ、甘えたい時だけ寄ってくるという、猫らしいミステリアスな魅力を持ち合わせています。
自分が「甘えられたい派(オス向き)」か「距離感を保ちたい派(メス向き)」かを考慮するとよいでしょう。
可能なら毎日、十分なスキンシップと遊びの時間を確保しましょう。
寂しがり屋で人間好きなシャム猫にとって、飼い主とのコミュニケーション不足は最大のストレス源です。
放置されると不安になり、大声で鳴いたり、粗相などの問題行動を起こしたりする可能性があります。
忙しい日でも、毎日必ず15分〜30分程度は猫じゃらしで遊んだり、ブラッシングをしたりする時間を確保してください。「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージを常に伝えることで、信頼関係が深まり、情緒も安定します。
キャットタワーなどを設置し、運動欲求を満たせるようにしましょう。
活発で運動量の多いシャム猫を室内で飼う場合、エネルギーを発散できる環境作りが不可欠です。
平面の広さよりも「高さ」を重視し、天井近くまで登れる背の高いキャットタワーを設置したり、家具を配置してキャットウォークを作ったりするのが効果的です。
運動不足は肥満の原因になるだけでなく、ストレスによる破壊行動や夜泣きにもつながります。自由にジャンプや上下運動ができる環境を整えることで、心身ともに健康な状態を保てます。
寒がりな性質に合わせて、室温管理を徹底しましょう。
シャム猫は温かいタイ王国が原産であるゆえ、下毛が少ないシングルコートの被毛を持ちます。つまり、一般的な猫よりも寒さに弱い傾向があります。
ぱっと見、黒猫。しかしミックスシャム。ぱっと見よくわかんない、しかし性格的に難あり。ヂヂはこの子を「白っぺ」と呼ばわる。…どう見ても白くないし。で、メッチャ寒がり。 pic.twitter.com/QSzWJS98
— 三毛猫。海猫。大熊猫。 (@m1kenek0_gg_gg_) March 2, 2012
日本の冬の寒さはシャム猫にとって厳しいため、徹底した温度管理が求められるでしょう。
冬場はエアコンやヒーターを活用して室温を23〜25度程度に保ち、ペット用のホットカーペットや暖かいベッドを用意してあげましょう。また、夏場の冷房の効きすぎにも注意が必要です。
嫉妬深い一面があるシャム猫を多頭飼いする場合、新入りの猫ばかりを可愛がると、先住のシャム猫がへそを曲げてしまうことがあります。
「自分がないがしろにされている」と感じさせないよう、ご飯や遊びの順番は、必ず先住のシャム猫を「一番」にするよう心がけてください。
また、シャム猫は縄張り意識も強いため、新しい猫を迎える際は時間をかけて慎重に対面させることが重要です。
飼い主の愛情が自分に向いていると安心できれば、他の猫ともうまくやっていける賢さを持っています。
基本的に大声で叱ることなく、根気よくやさしくしつけましょう。
シャム猫は賢い反面、プライドが高く繊細です。いたずらや粗相をした時に大声で怒鳴ったり叩いたりすると、恐怖心から飼い主を避けるようになったり、逆に攻撃的になったりする可能性があります。
しつけの基本は「現行犯で短く注意する」ことと、「できたら褒める」ことです。
やってはいけないことをした瞬間に「ダメ」と伝え、すぐにやめさせます。そして、望ましい行動をした時には大げさなほど褒めてあげましょう。信頼関係を壊さないよう、根気強く教える姿勢が重要です。
この点に関しては、獣医の見解も参考になるでしょう。
最後に、シャム猫の性格に関するよくある質問にお答えします。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
シャム猫は「賢い」「人懐っこい」「しつけやすい」という点では初心者にもおすすめできる猫種です。
しかし、先述のとおり、「鳴き声が大きい」「要求が多い」「寂しがり屋」という点では、ある程度の手間と時間をかける覚悟が必要です。
完全に放置して飼える猫ではないため、日々のコミュニケーションを楽しめる人であれば、初心者でも問題なく、よいパートナーになれるでしょう。
他の猫種に比べて「よく鳴く」「声が大きい」傾向があるのは事実です。特に発情期の鳴き声や、強い要求がある時の鳴き声は、集合住宅などでは近所への配慮が必要なレベルになることもあります。
ただし、避妊・去勢手術を行うことで発情期の鳴き声は抑えられますし、要求鳴きに関してもルールを決めて接することでコントロール可能です。
「うるさい」と感じるか「おしゃべりで可愛い」と感じるかは、飼い主の捉え方次第でもあります。
シャム猫が攻撃的になったり気性が荒くなったりする場合、その背景には「恐怖」「ストレス」「運動不足」などの理由があることがほとんどです。生まれつき凶暴なわけではありません。
適切な運動環境を整え、安心できる居場所を作り、信頼関係を築くことで、多くの問題行動は改善します。どうしても改善しない場合は、獣医師や動物行動学の専門家に相談することをおすすめします。
シャム猫との生活に向いているのは、猫とたくさんコミュニケーションを取りたい人や、毎日遊んであげる時間が確保できる人です。
また、留守番が少なく、家にいる時間が長い人にも適しています。
逆に、静かな生活を好む人や、家を空けがちで猫にかまう時間が取れない人には向いていないかもしれません。猫と「親密なパートナー」としての関係を築きたい人には最適です。
本記事では、シャム猫の性格や飼い方のコツについて解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
シャム猫は、しっかりと向き合えば、これ以上ないほど愛らしいパートナーになってくれます。「気難しい」という噂にとらわれず、その情熱的な愛情を受け止めて、ぜひ素敵な日々を送りましょう。
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