2025.11.29

このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
猫がなつかないのには、猫の習性や飼い主の接し方など、さまざまな原因があります。原因を理解して適切に対応すれば、少しずつ信頼関係を築けるでしょう。
今回は、猫がなつかない理由や正しい接し方、なつき度を測るチェックポイントについて詳しく解説します。
愛猫との距離を縮めたい方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
猫がなつかない背景には、猫の習性や飼い主の行動が関係しています。
主な原因として、以下の6つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、コミュニケ0ションの取り方を間違えている可能性があります。
猫の聴覚は人間の約3倍といわれ、音に非常に敏感です。特に大きな声や低い声は、猫にとって威嚇や脅威に感じられます。
出典:signia
男性の低い声は、うなり声のように聞こえて怖がらせてしまう原因に。猫に話しかけるときは、女性のような高めの声で、ゆっくり穏やかなトーンを心がけましょう。
また、大きな音でドアを閉めたり、ドタドタと歩いたりする動作も猫を驚かせます。
そのほか、大きな動きを見せる、じっと見つめるといったコミュニケーションも避けるのが無難です。
また、距離感を間違えているかもしれません。
猫は単独行動を好む動物で、他者との距離感を大切にしています。信頼していない相手が近づくと、逃げるなどの行動を取るでしょう。
猫にとって快適なパーソナルスペースは50cm〜1.5mほど。慣れていない猫には、1.5〜2m程度の距離を保つのが適切です。
かわいいからといって、しつこく追いかけまわしたり、いきなり抱き上げたりする行為は、猫に恐怖を与えてしまいます。
猫が逃げる気配を見せたら追わず、猫のほうから近づいてくるのを待ちましょう。
猫の性格には、品種による傾向があります。これによってなつかないのかもしれません。
たとえばキジトラなど野生に近い猫種は警戒心が強く、なつかない傾向を示します。神経質とされるロシアンブルーなどにも同様のことが言えるでしょう。
また、体の大きな猫種は温厚で穏やかな性格が多いとされています。
猫種の特性を理解したうえで、その子に合った接し方を心がけましょう。
引越しなどによる新しい環境に順応できていないのかもしれません。
猫は縄張り意識が強く、新しい環境が苦手な動物です。引っ越しや新しい家へのお迎え直後は、住まいだけでなく飼い主も含めた「環境」全体に警戒心を抱いています。
リラックスできない状況が続くと、いつまでも安心できず、なつきにくくなるでしょう。お迎え直後は、猫が一頭で静かに過ごせる専用スペースを確保し、なるべく人の出入りを減らすのが大切です。
使い慣れた食器やベッド、お気に入りのタオルなども一緒に用意すると、猫は順応しやすくなります。
関連記事:猫との引っ越しはとにかくストレスを与えない!安全な引っ越しと新しい暮らしの準備
飼い主や家族に対する警戒心が解けていない可能性もあるでしょう。
猫が新しい飼い主になつくまでには時間がかかります。猫の性格や過去の経験によって、数週間で馴れる子もいれば、半年〜1年以上かかる子もいるでしょう。
そう言えば、虐待されて人に一切なつかない猫チャン半年で嫌そうではあるけどたくさん触らせてくれるようになった
けど、母親が、私ですらさわらせてくれないのに、、っていってた𐤔𐤔𐤔𐤔
びゃんこ(深い理由あり)とめいびー(めーちゃんって呼んでる)可愛いなぁ、、
人間は優しいんだぞ。 pic.twitter.com/qX3957PMpI— 夏芽朱夏🐻🥒と娘の🍎 (@ONLYVOICE_029) October 4, 2025
保護猫の場合は、新しい環境への戸惑いやストレスがあるため、最低でも2週間以上は慣れるまでに時間がかかると考えておきましょう。
猫が警戒しているときに無理に近づいたり、触ろうとしたりすると、逆効果になります。飼い主が猫を観察し、猫のペースに合わせて少しずつ距離を縮めていくのが信頼関係を築くのが大切です。
猫が社交性を身につけるためには、「社会化期」と呼ばれる生後2〜8週齢ごろの時期が重要です。
この時期は性格形成において最も大切な期間で、さまざまな人や動物と接触する経験が必要になります。社会化期を逃すと、新しい体験を受け入れにくくなり、警戒心が強い性格に育つことも。
野良猫として育った猫や、社会化期に人間との接触が少なかった猫は、人になつきにくい傾向があります。また、過去に人から嫌なことをされたトラウマがある猫も、心を開くまでに長い時間がかかります。
このような猫の場合、根気強く適切な接し方を続けることで、少しずつ心を開いてくれる可能性があるでしょう。
猫になついてもらうには、猫の習性を理解した接し方が欠かせません。
効果的な方法として、以下の6つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
猫に好かれるためには、猫が心地よいと感じるコミュニケーションを身につけましょう。声は小さく高めのトーンで話しかけ、動作はゆっくりと、大きな音を立てないように心がけてください。
また、猫が嫌がる匂いを身にまとわないことも重要です。猫の嗅覚は人間の数万〜数十万倍ともいわれ、柑橘系や香水、タバコの匂いは不快に感じることがあります。
触るときは、額やあごの下、ヒゲの付け根など顔まわりから始めましょう。しつこく触り続けると猫は反射的に攻撃することがあるので注意してください。
猫は匂いを嗅いで、相手が自分にとって敵かどうかを判断する習性を持っています。これが「キャットスキャン」と呼ばれる行動。
猫の近くに行けるようになったら、手のひらを下にして人差し指を伸ばし、猫の鼻先に差し出してみましょう。
猫がクンクンと匂いを嗅いでくれたら、審査を受けている状態です。
このとき、急に動いたり、すぐに撫でようとしたりしてはいけません。猫が気が済むまで匂いを嗅がせてあげることで、「この人は危害を加えない」と判断してもらえます。
猫は美味しいごはんやおやつをくれる人の顔をすぐに覚えます。警戒心の強い猫でも、ごはんを見せると近づいてくることが多いでしょう。
嗜好性の高いおやつを手から直接与えることで、飼い主のニオイと動きに慣れさせる効果があります。
「この人=よいことが起こる」と認識してもらえれば、徐々に信頼関係が築かれていきます。
ただし、早くなつきたいからといって与えすぎは禁物。肥満はさまざまな病気を引き起こす原因になるため、健康に配慮しながら適量を守りましょう。
猫との距離を縮めるために、おもちゃで一緒に遊ぶ時間を毎日数分でも取り入れましょう。猫は遊んでくれる人に対して好意を持ちやすい傾向があります。
最初は猫が慣れていないので、おもちゃや人の手の動きに驚くかもしれません。柄の長いおもちゃを使って距離を保ったり、動かすスピードを調整したりする工夫が効果的です。
以下のようなストラップ付きのものがおすすめ。
遊んだ後におやつをあげると、「遊ぶ=よいことが起こる」と認識し、遊ぶことを楽しむようになります。
猫がリラックスできる環境を整えることは、なついてもらうための基本です。来客が多かったり、騒音があったりする環境では、猫はくつろげません。
まずは猫が一頭で静かに過ごせる専用スペースを確保してください。ケージを用意し、布をかけるなどして落ち着いて過ごせる環境を作るのも効果的です。
猫は狭くて暗い場所を好む動物で、敵に襲われにくいため安心します。テレビや音楽の音量にも気を配りましょう。
キャットタワーなどがあれば、簡単に安心できる環境を用意できます。
猫になついてもらうコツの一つが、「あえてかまわない」ことです。
猫を家族として迎えた直後は、ついかまいすぎてしまいがちですが、これは逆効果になることがあります。
あえて目を合わせず知らん振りをすることで、猫は「この人は動いても危害を加えない」と判断し、徐々に心を開いてくれます。
「私はしつこくしませんよ」「あなたのペースで自由にしていいですよ」という気持ちを伝えるつもりで接しましょう。
猫が威嚇してくる場合も、あえて無視することで「危害を加える存在ではない」と認識してもらえます。
猫がなついているかどうかは、猫の行動やしぐさから読み取れます。
なつき度を測るチェックポイントとして、以下の6つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
猫にとって、じっと見つめることは本来敵意を意味する行動です。
しかし、信頼している相手に対しては、穏やかな表情でリラックスした状態で目を細め、ゆっくり瞬きをすることがあります。
許してほしいときにこの動作をおこなうことも。
これは「あなたが好きです」「信頼しています」というサイン。目が合ったときにゆっくりまばたきをしてくれたら、猫がなついている証拠です。
飼い主側も同じようにゆっくりまばたきを返すと、猫に愛情を伝えられます。
猫にとってお腹は急所です。野生の本能から、通常は滅多にお腹を見せません。
猫がゴロンと寝転がってお腹を見せる「ヘソ天」の姿勢は、「ここは安全な場所」と安心してリラックスしている証拠。飼い主への強い信頼のあらわれです。
ただし、お腹を見せているからといって触ってほしいわけではないことも多いので、様子を見ながら接しましょう。
飼い主がソファーに座っていると膝の上に乗ってきたり、ベッドで寝ていると側に寄ってきたりする場合は、間違いなく飼い主になついている証拠です。
猫は信頼している相手の近くで過ごすことを好みます。
また、ストーカーのようにどこにでもついてきたり、トイレの出待ちをしたりするのも飼い主に深くなついているサイン。
ただし、無理に猫をベッドまで連れてきたり、膝の上に置いたりすると、二度と寄ってきてくれなくなるかもしれません。焦らず、猫がこちらに寄ってきてくれるまで待ちましょう。
猫がしっぽをピンと高く立てて近づいてくるのは、「嬉しい」「構ってほしい」などの好意を表すサインです。
さらにしっぽを上げながらぶるぶる震わせるのも、強い好意のあらわれ。
しっぽを立ててすり寄ってきたら、猫がなついている証拠といえます。逆にしっぽを下げている場合は、恐怖や緊張を表しているので注意が必要です。
しっぽをバタンバタンとやや激しめに床に叩きつけているときは、イライラしているサインなので、そっとしておきましょう。
猫が機嫌がよいときや、リラックスしているときに喉を「ゴロゴロ」と鳴らす習性があります。
これは猫が満足している状態を示すサインで、飼い主になついている証拠の一つです。
猫のゴロゴロ音には癒し効果があるといわれ、飼い主も幸せな気持ちになれます。
猫は警戒心が強い動物で、睡眠中は最も油断している時間です。野生時代の名残から、猫の眠りは実は浅いことが多いとされています。
しかし、飼い主が見えないところから近づいても起きずにぐっすり眠っている場合は、飼い主を信頼し、完全にリラックスしている証拠です。
香箱座り(前足をたたんで座る姿勢)でくつろいでいるときも、瞬時に動くことのできない姿勢のため、安心している状態といえます。
最後に、猫がなつかないことに関するよくある質問に回答します。
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
個体差が非常に大きく、数日で慣れる子もいれば、半年〜1年以上かかる子もいます。
保護猫は最低でも2週間以上、野良猫として長く外で暮らしていた成猫は年単位の時間を要することも。
焦らず、猫のペースに合わせてゆっくり信頼関係を築いていきましょう。
何年もなつかないのであれば、トレーナーに相談するなどの手段が考えられます。
猫が嫌がる行動を無意識にしている可能性があります。
大きな声、急な動き、強いニオイ、しつこく追いかける行為は警戒心を抱かせる原因に。
猫はごはんをくれる人やトイレ掃除をしてくれる人になつきやすいため、お世話係を率先して担当してみましょう。
特に男性かつ家庭で猫と一緒に過ごす時間が少ない父親が、なつかれにくい傾向にあります。
以下の猫は、人懐っこい傾向があります。
特にラグドールは非常に人懐っこいことで知られます。
ただし、同じ猫種でも個体差があるため、性格は一概にはいえません。これまでの経緯によっては、なつきにくいこともあるので注意してください。
残念ながら、一生なつかない猫もいます。
野良猫として長く生活した猫やトラウマを持つ猫は、どれだけお世話をしてもなつかないことがあります。
その場合は、同じ縄張りを共有する顔見知りと考え、ほどよい距離感で暮らしていくのも一つの選択肢。
とはいえ一生なつかないケースは非常にまれで、根気強く向き合えばたいてい仲良くなれます。
本記事では、猫がなつかない理由と正しい接し方について解説しました。最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
猫がなつくまでの期間には個体差がありますが、焦らず根気強く向き合うことで、少しずつ心を開いてくれるでしょう。ぜひ本記事を参考に、愛猫との信頼関係を築いてみてください。
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