2023.12.28
このように考えている人は多いでしょう。
費用は、あくまでも相場ですが、30,000円ほどです。
しかし葬儀のやり方でかかるお金は変わるし、また葬儀自体がどのようにおこなわれるのか知る必要もあるでしょう。
そしてその後に控えている供養に関しても知っておく必要があります。
本記事では葬儀の進め方や費用、そして供養する方法に関して解説します。ぜひ参考にしてください。
猫の葬儀にかかる費用は、その方法によってばらつきがあります。
一口に火葬といっても、さまざまな方法があります。
それぞれの火葬がどのようなものか、いくらくらいかかるのか、下記で解説します。
合同火葬とは、他の家庭のペットとともに火葬する方法を指します。これはペット火葬業者などによっておこなわれることが多いです。
かかる費用は20,000円から30,000円。民間における葬儀のなかでは、もっとも安いとされています。
基本的には業者が自宅にやってきて遺体を回収、その後火葬すると言う流れです。なおこの火葬に立ち会うことは、基本的にはできません。
お骨は他のペットと混じり合ってしまうので、返骨は受けられません。最終的には「合同供養塔」と呼ばれる共同墓地に埋葬されます。
個別火葬とは、顧客の猫一匹だけに対して個別におこなわれる火葬を指します。費用に関しては30,000円から50,000円ほどと考えましょう。
個別火葬の場合も、業者や霊園・寺院関係者によって遺体が回収され、その後火葬がおこなわれます。やはりこれに立ち会うことは、多くの場合できません。
ただし合同火葬と違い、返骨を受けることは可能です。
お骨は、火葬を行なった業者や霊園、寺院に納骨したり、手元供養したりします。
移動車火葬とは、自宅に火葬車を呼んで、そこで火葬をおこなう葬儀の形です。費用は25,000円〜35,000円程度。
車両の後方に火葬室があり、そこで火葬がおこなわれます。お骨はこの時点で受け取ることが可能です。
個別・合同葬儀と異なり、返骨が受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。
ただし火葬をおこなうという性質上、地域や周辺環境によっては利用できない場合もあるので注意してください。
立ち会い火葬とは、遺族立ち会いの元、きちんとしたセレモニーを実施する方法です。
つまり僧侶による読経や焼香などがおこなわれ、その後火葬がおこなわれます。
(引用:慈恵院)
また人間の葬儀同様、遺族で収骨する場合がほとんど。お骨に関しては、その霊園や寺院にて埋葬したり、引き取って手元供養したりします。
読経や焼香、収骨がある点ことは、残された家族にとって大きな意味を持つでしょう。
霊園や寺院によっては、お通夜葬を実施している場合もあります。つまり人間の葬儀同様に、以下のようなスケジュールで進行します。
ただし人間の違って、読経や喪主の挨拶などがおこなわれることはほとんどありません。また、古くからの慣習のように、その家の長男が夜通し弔問客の受付をする、といったこともないでしょう。
猫が亡くなってから、何をどの順序でやればよいかわからない人もいるでしょう。その場合は以下の流れを参考にしてください。
第一に、念のための死亡確認が必要です。そのあとで、体をきれいにしたり、棺に入れてお供えしたりして、葬儀の準備を進めて行きます。
それぞれのステップを解説するので参考にしてください。
念のため、本当に死亡しているか確認しておきましょう。チェックするポイントはふたつです。
鼻元に指を当て、呼気が感じられるか確認しましょう。そのあと、お腹が膨らんだり縮んだりしないか確かめます。
続いて猫の目にライトを当てて、瞳孔の伸縮があるか確認しましょう。
呼気も、お腹や瞳孔の反応もなければ、死亡していると判断できます。
関連記事▶︎猫の死後硬直とは?そのあとで生き返ることはある?
死亡が確認できたら、いったん猫の体を安置して、葬儀を依頼しましょう。もちろん、気持ちの整理が落ち着いてからで問題ありません。
葬儀を実施する業者や霊園、寺院は、インターネットで簡単に見つけられます。
「地域名+猫+火葬」と検索してみましょう。もちろん、「個別火葬」「霊園」などと指定してサーチしてもかまいません。
また、ペット火葬場検索netでは、全国地図から対応できる業者を検索できます。
(引用:ペット火葬場検索net)
続いて、猫の体をきれいにしましょう。一般に、エンゼルケアと呼ばれるステップです。
このようにきちんとケアすることできれいな状態で送り出せます。またエンゼルケアを実施することで「最後まで面倒を見れた」という実感を得られるでしょう。
続いて、遺体を棺に入れましょう。棺といっても、本格的なものでなくてもかまいません。木の箱や、段ボール箱でも問題ありません。 このとき、体の下側に保冷剤などを置いておきましょう。
特に夏場などは、火葬を待っている間に腐敗が進む可能性があります。
そうすると衛生上の大きな問題が起こりうるため、非常に危険です。かならず保冷剤などで冷却しましょう。
そして、以下のように姿勢を整えてあげましょう。
ただし死後硬直が起こっているあいだは、手足が動かせません。数時間経つと硬直が解けるので、それから姿勢を整えてあげましょう。
また、立ち会い火葬を選択した場合は、遺体を葬儀場まで運ぶ必要があります。よって、棺は持ち運びが可能なものとしましょう。
続いて、お供えものを供えましょう。花やキャットフードなどを添えるのが一般的です。
こういった花の類は、フラワーショップで依頼すると用意してくれます。
またこのタイミングで、体毛などをカットして保存しておく人もいます。今のうちに取っておくのもよいでしょう。
なお、火葬にあたってはお供えできるものとそうでないものがあります。以下のものは供えられないことが大半なので注意してください。
続いて、当日になったら葬儀をおこないます。個別葬儀、合同葬儀を選択した場合は、業者が自宅に遺体の回収しにやってきます。
この場合は、遺体を引き渡すだけで問題ありません。ただし、これが最後のお別れになります。後悔が残らないように、声掛けしたり、ボディタッチしたりしておくのがよいでしょう。
火葬車葬儀を選んだ場合も、業者が自宅にやってきます。
立ち会い供養を選んだ場合、痛いとともに霊園や寺院に出向きましょう。
なお、葬儀に参列する際の服装は私服でもかまいません。
福岡市西区の「ばんれいパーク」によれば、8割型の参列者は私服で訪れる、とのことです。
人間の葬儀のような、喪服などのドレスコードは求められないので安心してください。
一方で、猫の葬儀に関して喪服で参加してもかまいません。
猫の葬儀が終わったあとは、供養を実施することになります。その方法は大きく分けて4つあります。
なお合同葬儀を選択した場合、お骨が返ってこないため、このステップに関して心配する必要はありません。
寺院などに設置されている、納骨堂にお骨を納める方法もあります。
費用は5,000円から30,000円ほど。ただし、管理料として別途年間5,000円から15,000円程度かかることがあります。
納骨堂とは、その名前のとおりお骨を納める施設。以下のように個別の戸棚が用意されており、そこで供養されています。
(引用:ペットエンジェルゲイト東京池袋)
もし寺院で葬儀をしたなら、そのままここに納骨するのが自然な流れになるでしょう。
納骨堂に骨を収めるというのは、古くから伝わる供養のあり方。お金をかけることがすべてではありませんが、手厚く葬ってあげられたという満足感が得られるでしょう。
まず、霊園で供養する選択肢があります。いわゆるペットのお墓を作る方法ですね。
供養の仕方がいくつあり、それぞれで費用が異なります。
個別のお墓を立てる場合は、費用が高額になるので注意してください。ただし以下のような墓石を立ててあげられるメリットはあります。
(引用:imliving)
また霊園によっては、その世帯のお墓に、猫の骨を納骨できる場合も。可能であれば、そのようにできないか確認してみましょう。
また、寺院と同様に納骨堂を有している霊園もあります。
霊園などではなく、自宅で骨壷を保管する方法もあります。いわゆる手元供養です。
この場合、お墓代や納骨代がかからないので、経済的な負担をおさえられるでしょう。また、お骨が近くにあることで、寂しがやわらぐメリットもあります。
世帯によっては、仏様のように扱い、仏壇としてずっと安置することもあります。
ただし手元供養の場合、自宅のスペースを少し圧迫してしまうのが気がかり。また子供が骨壷を倒すなどしないよう、配慮することも重要です。
少し変わったところで言えば、散骨を選択することもあります。思い出の場所や、景色のきれいなところに行って骨を撒く形で供養します。
「散骨をするのは法律違反では?」と思うかもしれませんが、法律でそれは禁じられていません。しかし、市町村が散骨を禁止する条例を施行している場合があります。
たとえば埼玉県秩父市は、散骨禁止条例を施行しています。こういった条例が有効な地域では散骨しないようにしましょう。
また散骨できるのは、あくまでも粉になった骨です。原型をとどめている状態では法律違反になるので注意してください。
本記事では猫の葬儀の費用に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
自治体に依頼して火葬することは可能です。市区町村役場に連絡すれば、猫の遺体を回収してくれます。
費用は数千円程度です。たとえば大阪府大阪市であれば、1,700円から2,800円で依頼可能。
(引用:大阪市)
猫であればたいてい5kg前後なので、1,700円か2,100円となるでしょう。
ただし、自治体で仮装した場合、お骨が返ってきません。火葬したあとで供養をしたい場合は、この方法は避けましょう。
結論からいうと、土葬はできますが、おすすめはしません。
土葬の場合、害虫が集まったり、野生動物に掘り返されたりする可能性があります。またお骨の供養もできなくなります。
したがって、土葬はおすすめできません。
ただ法律的には、自身が所有する敷地内であれば、土葬することに問題はありません。しかし公園などの私有地に土葬すると法律違反になるので注意してください。
火葬する費用がない場合でも、なんとか遺体を処理する必要があります。
自治体であれば数千円で火葬を引き受けてくれるので依頼してみましょう。
それもむずかしい、あるいはしたくない場合は、土葬を選択することになります。
その場合は、害虫の発生などを避けるため、可能な限り深い穴を掘って埋めてあげましょう。
ペットロスから立ち直る方法として以下が挙げられます。
ペットロスは、思った以上に飼い主の心の負担になります。特に急死などの場合は、気持ちの準備が整わないため、ショックも大きくなりがち。
心が苦しいときは、上記のような方法で、精神的な安定を取り戻せるように努めましょう。
なお近年ではペットロスを癒すことを目的としたカウンセリングサービスもあります。
(引用:ボイスマルシェ)
どうしても辛いときは、カウンセラーに相談してみるのもよいでしょう。
本記事では猫の火葬やその費用に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
近年ではペットに対する葬儀のあり方が変化しており、さまざまな方法で最後のお別れをするようになりました。
葬儀費用や家族の希望などをすり合わせて、もっともよい方法で葬儀をおこないましょう。
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