2022.05.30
上記の疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
預かりボランティアは施設で保護されている猫たちを一時的に預かり、行き場のない子たちを救う、とても意義の大きい社会奉仕です。
しかし活動内容はあまり知られておらず、どういうものかわからない人も多いでしょう。 そこで本記事では以下を解説します。
どのような活動なのか理解し、そこから細かい条件や費用をチェックしましょう。
預かりボランティアとは、以下の活動に取り組む人です。
わかりやすく言えば期間限定の里親です。下記で上記の役割がどんなものか、もう少し詳しく見ていきましょう。
預かりボランティアは主に動物愛護センターで保護されている猫を一時的に預かる活動をしています。
また同時に行き場のない猫の引き取り手を募集しています。 引き取ってくれる人がいなければやむをえず殺処分を決断することもあります。
動物愛護センターでは猫たちが暮らしていますが、集められる子たちすべての面倒を見切れるわけではありません。
そして、できるだけ殺処分を先送りするために、少しの間だけでも預かっている人を探しています。
そこに名乗りを上げて、一時的に里親となるのが預かりボランティアで、不幸な猫を減らすうえで重要な存在です。
同じように自分も猫のために何かしたい、と感じている人は、ぜひ下記で具体的な活動内容を確認してください。
ボランティアを預かっている間の役割は、以下のような猫の世話を通して、人との絆をはぐくむことです。
まず必要なのは食事や排泄の世話。そして爪研ぎやトリミングを提供して、健康的に暮らせるようなケアを施します。
成長記録をつけるのも、大切な役割です。
預かっている間は、最終的に里親の元で暮らすことを想定し、人間と安心して暮らせるようにコミュニケーションとスキンシップを図ります。
預かり期間が終われば、センターに猫を返還。ここまでが基本的な活動内容です。
もしあなたが猫を大切に、責任感のもとで世話できるなら、預かりボランティアになることで充実した日々を過ごせるでしょう。
保護主とは猫を預ける人や団体、ほとんどのケースで動物愛護センターのことを指します。
ごく稀に個人的に一時的な預かりを探している人もいるがほぼ存在しません。 その保護主から猫を預かるのが、預かりボランティアです。
意味が真逆なので、手続き中に言い間違えたりすると混乱を招くので注意しましょう。
預かりボランティアは、動物愛護センターはもちろん、猫の保護活動に取り組むすべての人から望まれる存在。
その理由として以下4つが挙げられます。
施設で受け入れられる頭数や、実施できるケアには限界があります。
猫を収容するスペースも常にギリギリで、順次殺処分を迫られる厳しい状態です。
しかし預かりボランティアがいれば、より安定した環境で猫を育て、施設の負担を落として里親も見つけやすくなります。 ゆえに預かりボランティアは各方面から望まれる存在です。
行き場のない猫や殺処分の問題意識に共感した人は、一度ボランティアとして名乗りを上げてみてはいかがでしょうか?
猫の預かりボランティアになるにはいくつかの条件と確認事項があります。
誰でも預かりボランティアになれるわけではなく、条件が定められています。 それをクリアできたら費用を確認し、手続きへと移りましょう。
預かりボランティアになる条件は以下のように少し多いので注意してください。
もちろん自治体や施設によって微妙な違いはありますが、おおむね上記のとおりと考えてください。
項目として挙げると数は多く見えるでしょう。しかし一つひとつはさほど難しい条件ではありません。
保護主への連絡が取れる、かならず本人が飼育するなど、普通は引っ掛かるような内容ではないので安心してください。
猫を預かる際、猫種や毛色は選べないことが大半です。
動物愛護センターは預かりボランティアが割り当てられない猫から順次殺処分せざるをえないので、人気で選んでしまうと生まれ持った毛色や個性だけで命に優先順位がついてしまいます。
もちろん「この種類の猫が好きだ」といった好みはあるでしょう。
しかし預かりボランティアとして活動するなら、たとえその子の猫種や毛色、性格がどうであれ、責任と愛情を持って世話する必要があります。
預かりボランティアになるには、以下の費用が必要です。
まず猫を預かるまでの段階で登録料や手数料がかかります。
そして実際に猫との暮らしにかかる費用は預かりボランティアの負担です。
一方で手術費や医療費を求められることはなく、トータルでいえばさほど費用はかかりません。
自治体によっては預かりボランティアへ謝礼を支払われるケースがあります。
奈良県では猫1頭につき1日200円を支給していました。
今住んでいる自治体でも、同様に謝礼が用意されているか確認してみましょう。
預かりボランティアとして猫を預かる手続きは以下5ステップで、少し手間と時間がかかります。
まず申請書を保健所から取り寄せて提出。その後、ボランティアとして適格かどうか判断するための面談を受けます。
さらにその後は自宅が飼育できる環境かチェックされ、そのあとようやく預かりボランティアに登録する仕組。
そのあと依頼もしくは自らの希望を伝えることで、猫を預かることが可能です。
ここまででそれなりの手間と、2〜3週間ほどの期間がかかることに注意しましょう。
動物愛護センターではなく、動物愛護”団体”から猫を一時預かりできます。
動物愛護団体とは、猫を保護する目的で運営されているNPO法人やボランティア団体のこと。
これらの施設も空きスペースが足りないので、一時的にでも預かってくれる人を探しています。
近隣のNPO法人やボランティア団体を見つけて、預かりボランティアを募集していないか問い合わせてみましょう。
今回は猫の預かりボランティアについて詳しく解説しました。
最後によくある質問をQ and Aで解決します。
猫の預かりボランティアに関する疑問を解決したうえで、行動を起こしましょう。
ミルクボランティアとは仔猫期の猫を一時的に引き取って育てる人のことです。
成猫よりもていねい飼育が必要になり、家を留守にはできないなどのルールが追加されます。
まだ夜間の授乳や排泄介助、離乳食の調理など、特別な配慮と世話も必要です。 かわいい仔猫を育てられるのは大きな幸せですが、それ相応の覚悟と責任が求められます。
飼育用品の貸し出しはほとんどの場合用意されておらず、自力でそろえる必要があります。
ご飯や猫砂、ケージなどは自費での購入が必要です。 といっても5,000円から10,000円あれば飼育用品は揃えられるので、さほど大きな問題にはなりません。
猫付きマンションとは、入居の際に、条件が合致すれば猫を預かる賃貸住宅のこと。
希望者が面接を受けてクリアすれば、猫と一時的に一緒に暮らせるユニークな物件です。
引越しを検討しているなら、猫付きマンションも念頭に入れておくと良いでしょう。
一人暮らしだといって、かならずしも預かりボランティアになれないわけではありません。
要するに動物愛護センターやNPO法人が一人暮らしでも良いというなら、何の問題はないわけです。
一方で不在時の事故や脱走の懸念からケージ飼育が必須になることも。
しかし考えられる制約はその程度なので、一人暮らしでも十分に預かりボランティアとしての役割を果たせます。
本記事ではは猫の命を守る”預かりボランティア”を解説しました。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
動物愛護センターには、保健所から行き場のない猫たちが次々と集められます。
とはいえセンターが受け入れられる頭数には限界があり、十分なケアや飼育環境は確保できていません。
しかし預かりボランティアが一時的にでも引き取れば、猫により良い環境を与えられ、殺処分もいくらかは先送りできます。
もし自身に飼育できる程度の余裕があるなら、不幸な猫を少しでも減らすため、預かりボランティアとして名乗りを上げてみましょう。
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