不幸な猫たちを引き取りするには?引き取って欲しい人にも方法を解説

猫と人間



  • 「不幸な猫たちの里親になりたい」
  • 「ウチでは飼えなくなったので引き取りして欲しい」

このように考えている人は多いのではないでしょうか?

動物愛護団体などに相談すれば、不幸な猫たちの里親になれるし逆に自身で飼育できなくなった猫を引き取ってもらうことも可能です。

しかし、その具体的な手続きや費用、条件を知らない人は多いはず。

そこで本記事では以下について解説します。

  • 里親として猫を引き取りする方法や条件、費用
  • 自身が飼育している猫を預ける場合の費用やルール

ご自身に当てはまるほうを選んで、ご参考ください。

【里親になりたい人】猫を引き取りする手続きや費用、条件をすべて解説します

トラ猫 抱っこ

まずは里親として猫を引き取るケースについて、以下を解説します。

  • 猫の引き取りに関する条件
  • 猫を譲ってくれる保護施設

条件→保護施設の順番でチェックしていきましょう。

【条件】猫の引き取りするにための条件4つをチェック

里親として猫を引き取るには、保護施設ごとで条件が定められています。

施設ごと多少違いはありますが、一般的にクリアすべき点は以下のとおり。

  • ペット可の家に住んでいる(書面での証明が必要)
  • 先住猫がいるなら不妊手術を受けさせていて、完全な室内飼育である
  • 引き取る猫が不妊手術を済ませていないなら、自身で受けさせると誓約する
  • 飼育放棄しないと誓約する

条件が厳しいと感じた人もいるでしょう。 しかしこれは、猫が安心して暮らしていくためには欠かせないものです。

里親を希望するなら、上記の条件は乗り越えなければいけません。

クリアできているなら、続いて猫を譲ってくれる保護施設と、その手続きや費用を確認しましょう。

【候補1】動物愛護団体(NPO法人など)から引き取りのが基本

引き取り先としては、NPO法人やボランティアチームなどの動物愛護団体が最有力候補。

団体は、いろんな事情で飼い主から託された猫を預かっており、常に里親を募集しています。

引き取りを希望する場合、以下の手順で手続きしましょう。

  1. ネットで近隣の動物愛護団体を探す
  2. 面談の日程を調整し、個別面談を受ける
  3. 問題がなければ縁のある猫を選ぶ
  4. 猫を引き取る

ネットで探すときは「地域名+動物愛護団体」で検索するとすぐに見つけられます。

引き取り費用は30,000円〜50,000円が相場

猫を引き取りするには、譲渡費用として30,000円から50,000円かかるケースがほとんど。

これは猫が動物愛護団体で暮らしている間に受けた不妊手術やワクチン接種の費用に、多少の支援金が載せられたものです。

「なぜ引き取る側が払うのか」と感じる人もいるでしょうが、団体もそのお金がもらえないと運営できない現実があります。

里親になるには、譲渡費用がかかることを覚えておきましょう。

無料でお譲り可能無料でお譲り可能当NPO法人ねこほーむでは、無償で猫をお譲りすることも可能です。

【候補2】動物愛護センターで預かる方法もある

ふたつ目の候補は、動物愛護センターから猫を預かる方法。

動物愛護センターとは?動物愛護センターとは、各都道府県に設置されている、保護された猫を一時的に預かるための施設です。不妊手術を受けさせたり、里親を探したりしています。

センターから猫を引き取る手続きは以下のとおり。

  1. ネットで近隣の動物愛護センターを探して連絡する
  2. センターが郵送してくる申込書を記載して返送する
  3. こちらが希望する猫の紹介を受ける
  4. 飼育放棄しないと約束する譲渡誓約書にサインして猫を引き取る

ちなみに申込書は、郵送ではなくセンターへ出向いて直接記入できるケースもあります。

また動物愛護センターでは引き取り費用として1,000円から3,000円の手数料が発生する場合もあるので注意してください。

【候補3】里親募集サイトは便利

3つ目の方法は、猫の引き取り手を見つけられる里親募集サイトを使うこと。

ここには動物愛護団体や個人が、新しい飼い主を求める情報を投稿しており、そこから立候補することが可能です。

OMUSUBIという里親募集サイトを例に取ってみましょう。

(引用:OMUSUBI

上記のように、写真や年齢、不妊手術の有無などを確認することが可能です。

情報をチェックし、迎え入れる子を探してみましょう。

費用についてワクチンや不妊手術などが終わっていなければ、30,000円から60,000円ほどかかります。一方で無償にて引き取りできるケースもあります。

【補足】ペットショップの売れ残りになった猫も里親募集サイトで探す

ペットショップで売れ残りになった猫も、里親募集サイト探せます。

NPO法人やボランティア団体が、そういった子たちを引き取って募集しているからです。

ただし里親母種サイトでは、猫がペットショップからやってきたとは記載していないケースが大半。

探すのに時間がかかるので、売れ残りの子を引き取るのは少したいへんです。

ペットショップで売れ残った猫を救う意味
売れ残りになった猫は、実験体にされたり、無理やり繁殖用にされたりするケースがあるので、この子たちを救う意味は大きいものです。

【猫引き取りしてほしい人】引き取ってくれる場所や費用、条件を解説します

上を見る猫

続いて猫を引き取りしてほしい、つまり里親を探している人へ、以下の点を解説します。

  • 猫を引き取りしてもらう上で必要な3つの条件
  • 動物愛護後団体と里親募集サイトで引き取りしてもらう方法

まずは条件を確認し、それから引き取りしてもらう方法を選びましょう。

【条件】猫を引き取りしてもらう上で必要な3つの条件

猫を引き取りしてもらう条件は、ずばり以下3つです。

  1. 不妊手術を受けている:15,000円〜30,000円
  2. 血液・猫ウイルス検査の完了:10,000円〜13,000円
  3. 混合ワクチンの接種:3,000円〜7,000円

つまり引き取りでは、猫の健康を守るうえで当たり前にやっている処置さえやっていれば問題ありません。

まだ実施していないものがあれば、すぐ受けさせましょう。

問題がなければ、引き取り施設を選ぶステップへと移ります。

どうしても手術や検査が受けられないときも相談する

経済的な理由で手術を受けさせられない場合でも、動物愛護団体に相談してみましょう。

無償で引き取ってもらえる可能性は低いですが、分割払いの相談には乗ってくれるかもしれません。

【候補1】動物愛護団体に引き取ってもらおう(NPO法人など)

猫を引き取りしてもらうなら、まずは動物愛護団体での引き取りを考えましょう。

いわゆるNPO法人やボランティア団体では、生涯面倒を見てくれるか、あるいは信頼できる里親を探してくれます。

利用の流れは以下のとおりです。

  1. ネットで近隣の動物愛護団体を探して連絡を取る
  2. 引き取りにかかる費用や条件を確認する
  3. 猫を連れて面談に行く
  4. 問題がなければ後日猫を引き渡す

なお動物愛護団体での引き取り料金は250,000円から500,000円ほど。

高額に感じるかもしれませんが、生涯にわたって保護施設で大切に育てるとなると、これだけの費用は最低限必要です。 

【候補2】里親募集サイトで引き取り手を見つける

もうひとつの方法は、里親募集サイトを利用すること。

つまりインターネットで引き取り手を探すわけです。 有名な里親募集サイトとして、ペットのおうちなどが挙げられます。

ペットのおうち

(引用:ペットのおうち)

メッセージで信頼関係を作る里親になってくれそうな人が見つかったら、メッセージを交わすことが可能です。

そこで問題ないと確認できたら、猫を引き渡します。

しっかりと里親希望者の人格を見極めて、安心できる人に引き取りしてもらいましょう。

里親にうざい!と思われないように要注意

里親募集サイトで猫の引き取り手を探すときは、「うざい」と思われないように注意。

以下のような行為は、実際に引き取った人からかなり強い口調で批判されています。

  • 引き取りの話が進んでいたのに、途中でドタキャンする
  • 理不尽に厳しい引き取り条件で募集する
  • 引き取り前に「家を見せろ」などと要求する
  • 引き取り後に猫の写真や様子の報告を強要したり、「定期的に会わせてくれ」と要求する

ほとんどの引き取り希望者は里親に対して、真っ当な姿勢で接しています。

しかし一部の人が上記のような行為に走って「うざい」と思われているのも事実です。

別に申し訳なさそうにするべきだ、とまでは言いませんが、常識と感謝の心を持って里親と接しましょう。

保健所で猫を引き取りしてもらってもよいか?

保健所で引き取りされると猫はガス室で窒息死、つまり殺処分されるのでおすすめしません。

そもそも保健所での引き取り条件は非常に厳しいもの。

本当に飼えないのか徹底的にヒアリング・アドバイスされ、殺処分を回避するため最大限努力するように強くすすめられます。

そのうえで引き取りされるケースはごくまれなので、引き取りを願い出るのは現実的ではありません。

まとめ

黒猫 抱っこ
本記事では里親になりたい人、猫を引き取って欲しい人に、条件や手続き、費用を解説しました。 最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 里親になりたい人は、動物愛護団体・動物愛護センター・里親募集サイトを利用する
  • 譲渡費用として30,000円〜60,000円かかることもある
  • 猫を引き取りして欲しい人は、動物愛護団体・里親募集サイトを利用する
  • 動物愛護団体での引き取りは最低250,000円ほどかかるが猫の幸せを守るうえで最低限必要
  • 里親に無茶な要求をして「うざい」と思われないように注意
  • 保健所に預けると殺処分されるので注意

里親になりたい、猫を引き取って欲しい人、それぞれに条件や手続き、そして費用が必要です。

特に里親にも譲渡費用がかかる点には注意しましょう。

ぜひ本記事を参考に、飼い主と里親、そして何よりも猫が幸せになれる道を探してください。 

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