猫が脱走したときにおびき寄せる方法と保護する方法について

  • 「猫が脱走してしまい、困っている」
  • 「捕まえ方がわからない」
  • 「どうやって探せばよいかわからない」

このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

猫が脱走した場合、捕まえるのも探すのもたいへんです。しかし正しい方法を理解していれば、かなり見つけやすくなるでしょう。

そこで本記事では、猫を脱走したときの捕獲方法や、探し方に関して解説します。

また脱走の再発を防止する方法も紹介しているので参考にしてください。

猫が脱走したときにおびき寄せる・捕獲する方法

猫が脱走した場合は、以下の方法で保護しましょう。

  • 追いかけてつかまえる
  • 捕獲器を使った罠でつかまえる
  • またたびで酔わせて捕獲する
  • 捕獲網を使ってつかまえる
  • キャリーケースにうまく誘導する

飼い猫の場合は、このような方法が有効です。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

追いかけてつかまえる

まず、追いかけてつかまえる方法が考えられます。

飼い猫の場合、すでに飼い主との信頼関係が構築されています。したがって、野良猫と異なり、近づいてもさほど怖がったり逃げたりしないかもしれません。

もちろん猫の性格や状況にもよりますが、うまくいけば追いかけて捕まえるのも可能です。この時、あらかじめゲージなどを用意しておくと良いでしょう。

連れて帰るとき抱きかかえていると、引っ掻いたり暴れたりして再度逃げ出す可能性があります。しかしゲージに入れておけば、その危険は避けられます。

捕獲器を使った罠でつかまえる

さらに、補聴器を使って罠にかける方法もあります。

捕獲器とは、猫を捕まえるための道具。基本的に、猫が奥側の踏み板を踏み抜くと、逆側のシャッターが降りる仕組みになっています。

出典:Amazon

たとえば、捕獲器に餌を置き、踏み板を踏ませて閉じ込めるやり方が挙げられるでしょう。自動的に扉が降りてきて、その段階で猫を捕まえられます。

餌は、匂いの強い缶詰などを使うのがおすすめ。匂いがはっきりしていると、よりおびきだしきやすくなります。

またたびを使って酩酊させる

また、またたびを使う手段もあります。

またたびには、猫を「酔った状態」にする効果があります。酔っている状態なら、通常よりもはるかに捕まえやすいでしょう。

出典:Amazon

またたびは、Amazonや楽天市場などで簡単に購入可能。価格も数百円程度と、決して高いものではありません。

使い方として、猫が出現する場所に振り撒く方法が考えられます。

自然と寄ってきて、またたびの匂いを嗅いでくれれば成功。何らかの原因で捕獲器や捕獲網が支えない場合、役立つ方法です。

捕獲網を使ってつかまえる

捕獲網を使ってつかまえる方法もあります。猫が現れる場所に餌を配置し、おびき出しましょう。

出典:Amazon

その近くで、捕獲網を持った状態でスタンバイします。猫がやってきて餌に夢中になっている隙に、捕獲網を被せて捕獲します。

隙さえつくことができれば、比較的簡単に捕獲できるでしょう。

しかし、音を立てたり猫の視界に入ったりすると、あっという間に逃げられます。捕獲網を被せるときは、背後から少しずつ近づくようにしましょう。

キャリーケースにうまく誘導する

少し成功率は下がりますが、キャリーケースを使う手段もあります。

これは、野良猫が餌やりと人に慣れている場合に使える方法。いつもどおり餌やりしている際に、うまくキャリーケースのなかに誘導します。キャリーケースの奥に餌を置くと、勝手に入っていってくれるかもしれません。

そのあとで施錠すれば捕獲は完了です。

この方法は捕獲器を使わなくても有効ですが、キャリーケースを警戒する野良猫が多くうまくいかないことも。可能なら捕獲器や捕獲網を使うのをおすすめします。

猫が脱走して行方不明になったときの捜索方法

猫が脱走して行方不明になったときは、以下の方法で探してみましょう。

  • 自宅周辺の隠れ場所になりそうなところを探す
  • 警察や動物愛護センターに連絡する
  • SNSに迷子猫の情報を掲載する
  • チラシやポスターを作成して配布する

この方法を組み合わせれば、たいていは猫と再会できます。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

自宅周辺の隠れ場所になりそうなところを探す

まず、自宅周辺の隠れ場所になりそうなところをくまなく探しましょう。以下に一例を示します。

  • 家の軒下
  • 草むら
  • 室外機の裏側
  • 家と家の境界線
  • 自動車の下
  • 木の上

猫は遠くに行くよりも、隠れ場所を見つけてそこに潜むのを好む傾向があります。隠れそうな場所を探せば、意外と早い段階で見つけられるかもしれません。

また、脱走したと思っていたら、家の中の狭い場所に隠れている場合もあります。そちらも確認しましょう。

警察や動物愛護センターに連絡する

また、警察や動物愛護センターに連絡するのも大切です。

警察では、遺失物届を提出できます。そうすれば、各所の交番や警察署、動物愛護センターや保健所と連携し、発見時に連絡を得ることが可能。

貴重な情報源になるので、かならず届けを出しましょう。

また、動物愛護センターにも連絡しましょう。警察と同じく、発見時には連絡が得られるようになります。センターは、「居住する都道府県+動物愛護センター」で検索するとヒットします。

なお「おおさかワンニャンセンター」など、名称が微妙に異なる点に注意してください。

そもそも、すでに警察や動物愛護センターで保護されている可能性もあります。かならず、届出の提出や連絡おこないましょう。

また、以下のように公式サイトで猫の保護情報を参照することも可能です。

出典:川崎市

SNSに迷子猫の情報を掲載する

また、SNSに迷子の情報を掲載するのも大切です。SNSを通じて、猫の発見情報が得られるかもしれません。

このように迷子になった経緯や日付、場所を記載し投稿しましょう。

また、ハッシュタグ「迷い猫」「地名」などを記載すると、より多くのユーザーに投稿を見られやすくなります。

X(Twitter)では、猫を預かっている報告もあり、そこから再会につながることも。

SNSは、迷子になった猫を探すうえで非常に役立ちます。かならず利用しましょう。

チラシやポスターを作成して配布する

また、チラシやポスターを作成した配布する手段も考えられます。これには以下の効果があります。

  • 迷い猫の目撃情報があったとき、情報提供を受けられる
  • 各世帯が、敷地内を確認してくれる
  • 捜索の協力者を見つけられる可能性がある

ぜひチラシやポスターを掲載しましょう。チラシは、町内会や地域のお店などで許可を得れば設置できます。

ポスターを掲示する場合は、かならず掲載場所の所有者に許可を取りましょう。

チラシに関しては、ポスティングする方法もあります。

ポスティングが法的に問題あるわけではありません。ただし、何度も配ったり、「チラシお断り」のシールを貼っている住宅に投函したりするのは、避けたほうが無難です。

猫の再度の脱走と迷子を防ぐためのアイデア

もし猫が無事に帰ってきたら、脱走防止のアイデアを実行に移しましょう。

  • 脱走経路を封鎖する
  • GPSタグ付きの首輪を装着する
  • 完全室内飼育を徹底する

これらを組み合わせれば、たいていの脱走と迷子は防止できます。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

脱走経路を封鎖する

まずは、脱走系をを塞ぐのが大切です。

猫は、少し油断したすきに脱走します。これを防ぐため、以下の経路を塞ぎましょう。

  • ベランダにネットを取り付ける
  • 脱走防止用柵を取り付ける
  • 玄関を開閉する際、逃げ出さないようにする
  • 天窓や内窓など、脱出経路になりうる部分はすべて施錠する

脱走防止用ネットとは、以下のようなものを指します。

特に心配なのが、玄関やベランダを開閉した際、脱走してしまうケースです。これを防ぐためには、「玄関が隣接する空間にさえ入らせない」といった工夫が必要。

それでもミスは起こりうるので、ネットや柵を使って、脱走しないようにするのが大切です。

GPSタグ付きの首輪を装着する

また、GPSタグ付きの首輪を装着するのもよいでしょう。迷子になったとき、衛星情報を通じ、猫の現在地を特定できます。

 

出典:Amazon

首輪のGPS装置から発信されている情報は、別デバイスで常に確認できます。万が一脱走した際の追跡方法として役立つでしょう。

なお価格は1,000円から2,000円と決して高価なものではありません。

追跡する方法がない状態で脱走した場合、その捜索は困難なものになります。しかしGPSタグ付きの首輪があれば、かなり現実的に再会できるようになります。

完全室内飼育を徹底する

また、完全室内飼育を徹底するのも重要です。

完全室内飼育とは、屋外に出す習慣をいっさい持たず、室内だけで生活させること。室内で暮らしている限り、迷子になることはあり得ません。

また完全室内飼育には、寿命を大きく伸ばすメリットもあります。

ただし完全室内飼育の場合、間違って脱走したとき、帰巣本能や土地勘がはたらかず、帰って来れないリスクが高くなります。

完全室内飼育を実施する場合も、しっかりとした脱走防止策を実施しましょう。

ドライブ中の脱走にも注意する

また、ドライブ中の脱走に十分注意してください。

完全室内飼育をしている場合でも、動物病院への通院などで、自動車に乗車する機会があります。このとき窓から逃げ出して、行方不明になるケースがあります。

ドライブ中は、基本的にキャリーケースやゲージのなかに入れておきましょう。その施錠を外さないかぎり、脱走することはありません。

この点に関しては、「猫は車酔いで死亡する?酔ってしまうのを避けるための工夫と乗車トレーニング」で詳しく解説しているので参考にしてください。

猫の脱走に関するよくある質問

本記事では猫が脱走した場合の対応に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。

  • 猫をおびき寄せるアプリがある?
  • 猫が脱走から帰って来られる確率はどれくらい?
  • どうしても見つからない場合はどうすれば?

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

猫をおびき寄せるアプリがある?

猫をおびきよせるアプリはあります。

たとえば「猫の鳴き声-コレクション」は、猫が興味を持つ多種多様な音声を再生します。

これを利用すれば、脱走した猫をおびき寄せられるかもしれません。

しかし脱走している場合、そもそも猫の位置がわからず、狙って音声を聴かせるのはむずかしいです。

猫の捜索において、アプリはあまり役には立たないでしょう。

猫が脱走から帰って来られる確率はどれくらい?

猫が脱走から帰って来られる確率は、おおよそ8割です。つまり、たいていは再会できると言えるでしょう。

またこの確率は、飼い主の努力によってさらに高めることが可能。

たとえばSNSで情報発信したり、チラシを配ったりして、より高い確率で再会できるでしょう。

どうしても見つからない場合はどうすれば?

どうしても見つからない場合は、ペット探偵を使う方法があります。

ペット探偵とは、行方不明になったペットを見つける専門サービス。

業者にもよりますが、ペット探偵の技量はきわめて高く、飼い主が諦めてしまうようなケースでも、猫を見つけることが多々あります。

個人で探しても見つからない場合は、ペット探偵を頼るとよいかもしれません。

まとめ:猫が脱走したときはうまくおびき寄せる

本記事では、猫が脱走したときにおびき寄せる方法を中心に解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 猫が脱走したときは、追いかけてつかまえる方法が考えられる
  • それがむずかしいなら、捕獲器やまたたびを使って、おびき寄せる
  • キャリーケースを使う方法もある
  • 行方不明時は、とにかく自宅周辺の隠れ場所を調べる
  • 警察に連絡したりSNSで発信したりするのが大切になる
  • 無事に帰って来れたら、再発防止策を実施する

猫が脱走した場合、なかなかつかまえるのは困難です。

うまく餌でおびきだし、捕獲器や捕獲網などを使って、捕獲しましょう。

また、そもそも脱走が起こらないように、防止策を講じるのも大切です。

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