2025.01.31
このような疑問を持っている人は多いでしょう。
まず、車酔いが直接の原因となって、猫が死亡することはほぼあり得ません。
吐いた時に喉を詰まらせるなど、特殊な事情が起こらない限り、死ぬことはないでしょう。
しかし猫にとって、自動車に乗るのは、それなりに大きなストレスがともないます。車酔いになって苦しんでしまうこともあるでしょう。
そこで本記事では、猫の車酔いを予防する方法などを解説します。猫とのドライブや通院を控えている方はぜひ参考にしてください。
もくじ
猫の車酔いと死亡リスクを予防する方法として、以下が挙げられます。
まず、何が車酔いの症状なのか理解する必要があります。
また、食事のタイミングや車内環境に関しても配慮する必要があります。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、車酔いの症状が何か理解しましょう。
また、潜在的に頭痛などを感じている可能性もあります。
猫の車酔いは、死亡に至ることはまれでも、パニックに近い症状を呼び起こすもの。
そのような事態になっても冷静に対応できるように、車酔いの症状を理解しましょう。
また、吐き気を催した場合に備えて、ナイロン袋などを用意するのもおすすめ。車内を汚さずに済むでしょう。
なお車酔いをした場合のようすを、実際に見ておくとよいかもしれません。
また、食事は出発の4時間前に済ませるようにしましょう。
これで吐き気や嘔吐などをある程度避けられるようになります。
直前などに食事を取ってしまうと、胃の活動が活発になり、吐きやすくなります。この点に注意しましょう。
どうしてもお腹を減らしているようすなら、ちゅーるなど、液体に近いものを与えるのがおすすめです。
なお、水分の補給は問題ありません。
また、車内環境に慣れさせる取り組みも有効です。
具体的には、発車していない状態で、短時間の同乗を繰り返すのが有効です。
最初は5分程度から初め、少しずつ車内で過ごす時間を伸ばしていきましょう。
慣れたきたらエンジンをかける、数分だけドライブするなどします。
少しずつ車内環境に慣れることで、車酔いのリスクを避けられるようになります。
可能ならキャリーケースに入れて、できるだけ本番に近い環境を用意するとよいでしょう。
猫と同乗する際は、車内の匂いを取るようにしましょう。
猫は匂いに対して敏感です。好まない匂いがあるだけで、大きなストレスを感じます。乗車している際は、それが吐き気や不快感などにつながるでしょう。
自動車用の芳香剤などは、取り外しておくとよいでしょう。また、タバコの匂いなども、消臭剤などで取りたいところです。
また、猫用のフェロモンスプレーなどを散布して、猫が過ごしやすいような匂いを出すのも有効です。
また、自分の匂いが染み付いたものを持ち込むのもよいでしょう。たとえば普段寝床にしているタオルや布団があれば、持ち込みたいところ。
猫は、自分の匂いを嗅ぐと、そこがテリトリーであると認識でき、精神的に安定する傾向にあります。キャリケースの中に入れておくとよいでしょう。
乗車中に、猫の車酔いと死亡リスクを減らすには、以下の取り組みが有効です。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、かならずキャリーバッグに入れるようにしましょう。
そうすることで、猫が暴れたり、運転を邪魔したりするのを避けられます。
猫は乗車しているとき、少なからず不安やストレスを感じています。自由に動ける状態になると、車の中で暴れたり、運転手を邪魔したりするかもしれません。
これを避けるためにも、かならずキャリーバッグに入れる必要があります。
またキャリーバッグに入れれば、移動中にも安定感を得られます。
さらに急ブレーキや急旋回時、猫を衝突から守る役割も果たします。
猫を車に乗せる際は、猫が嫌がったとしても、かならずキャリーバッグに入れるようにしましょう。
人間の車酔いを避けるときと同様、安全運転を心がけるのも大切です。
急ブレーキや急加速、無理な切り返しなどは、猫にとって大きなストレスになります。それが続くと、車酔いを起こしやすくなるでしょう。
できるだけ急なハンドル操作が発生しないよう、安全な運転を心がけましょう。
また、可能であれば、未舗装の道や坂の多いルートを避けるのもひとつ。キャリーケースに対する衝撃が少なくなり、車酔いしにくくなります。
猫専用の酔い止めを与えるのも効果的です。
これを飲むだけでも、車酔いのリスクを下げられます。
出典:楽天市場
たとえばカーロップのようなものが、犬猫用の酔い止めとしてよく知られています。
価格は800円程度と高額な物ではありません。十分に対策したい人は、このような酔い止めを手に入れるとよいでしょう。
ただし注意したいのが、輸入品を取り扱うサイトでも、犬猫用の酔い止めが購入できてしまう点です。
輸入品は、薬の効き目や安全性が保証されておらず、猫に与えるには不安が残ります。
なるべく楽天市場や薬局など、きちんと法整備が行き届いている場所で購入しましょう。
また、動物病院で処方してもらう方法もあります。
適度に換気も重要です。
窓を閉めたままだと、自動車内の芳香剤やたばこの残り香に対し、ストレスを感じやすくなります。
また空気が澱むことも、猫の体調に関係するかもしれません。
適度に換気して、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
ここでも、猫をかならずキャリーケースに入れるのが重要になります。窓を開放した状態で、猫を自由にさせると、窓から脱走する可能性があります。
長時間の移動になる場合は、2時間に1回程度、休憩を取りましょう。
猫は、長い間キャリーケースに入っていると、やはりストレスを感じます。それが車酔いにつながるかもしれません。
停車している間だけは、キャリーケースから出して、リフレッシュさせるとよいでしょう。ただし、窓は必ず閉めておきます。
また休憩中に水を与えるなどすれば、さらに体調を維持しやすくなります。
ただし、できれば長時間の移動は避けたいところ。転居などは仕方がありませんが、ドライブなどであれば、留守番をさせておいたほうがよいかもしれません。
猫と同情する際には、いくつかやってはいけないことがあります。
このような行為は避ける必要があります。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
先ほども触れましたが、運転中に猫をキャリーケースから出すのは避けましょう。
キャリーケースから出すと、窓から脱走したり、運転を邪魔したりする可能性があるからです。
特に窓からの脱走には注意が必要。GPS追跡機能が搭載されたグッズなどを身につけていない限り、再会するのはほぼ不可能です。
また運転が邪魔されると、事故を起こす可能性が生じます。
さらに急ブレーキなどの操作があると、飼い主も猫も大怪我をするかもしれません。
窓を閉めた状態での休憩中などをのぞき、猫をキャリーケースから出すのは避けましょう。
また、タバコを吸うのも避けたいところです。
猫にとって、タバコの副流煙はきわめて有害な物質です。
嗅覚が鋭敏なので、タバコの匂いを強く感じ、それだけで車酔いをするかもしれません。
運転中はできるだけタバコを吸わないようにしましょう。
どうしても吸いたい時は、できる限り猫と喫煙者の距離を離すようにしてください。また窓を開けて、副流煙が外へ逃げていくようにしましょう。
タバコだけでなく、香水や芳香剤などの匂いも苦手です。乗車する際は、香水を振らない、芳香剤を置かないなどの工夫もしておきましょう。
先述のフェロモンスプレーの散布も有効です。
また、鳴いている猫を叱るのはやめましょう。
猫がうまく車内の環境を受け入れられなかった場合、大きな声で鳴くことがあります。場合によっては、暴れることも。
この行動は、不安やストレス、不快感を感じていることが原因。通常、車内環境に関してしつけを受けていないので、このような感情を抱くのは当然のこと。
にもかかわらず猫を叱ると、さらに強い不安やストレスを感じます。したがって、猫を叱ってはいけません。
もし鳴いたり暴れたりするのであれば、リラックスできるようにしましょう。
キャリーケースのなかに、使い慣れている毛布やおもちゃを入れたりすると、多少ストレスを軽減できます。
本記事では猫の車酔いに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
対策下にもかかわらず酔ってしまったら、まずは自動車を安全な場所に停止させましょう。
そして声をかけたり、体を撫でたりして、落ち着かせましょう。
吐きそうにしているなら、そのまま吐かせてかまいません。
また水分補給をすれば、多少落ち着くことがあります。
休憩を取る時間で、多少は車内環境に慣れて、再発しにくくなるかもしれません。
車酔いしていると判断できたら、一度休憩を取りましょう。
猫は電車に乗車でき、飛行機にも搭乗できます。
ただし、それぞれに注意点があります。
電車に乗車する場合、猫は「手回り品」として扱われます。改札口で、手回り切符を購入しましょう。
飛行機に搭乗する場合、座席には連れていきません。搭乗前の手続きで、貨物室に運ばれるのが一般的です。
またフライト中は、飼い主が食事などを与えられず、航空会社側でもそのような対応はありません。したがってフライト前に水分と栄養を十分に補給するようにしましょう。
また、猫の登場に関しては、航空会社と路線によって対応が多少異なります。搭乗が決まったら、事前に相談するようにしましょう。
車酔いしやすい猫種は、特別ないと思われます。
ただし、以下の状態であれば、ストレスを感じやすく、酔いやすいかもしれません。
特に多いのが、トラウマです。キャリーケースと自動車が出てきた時点で、注射の経験を思い出すことが多いです。
また子猫であったり、怖がりな性格であったりすると、車酔いしやすいかもしれません。
これらの問題を解決するには、先述の乗車トレーニングが有効です。短い時間の乗車を繰り返し、車内の環境に慣れさせるとよいでしょう。
帰ってきたあとは、基本的にゆっくりさせるのがよいでしょう。
自動車に乗っている環境では、ある程度ストレスを感じ、おそらく眠ることもできていません。
相当に疲れていると考えられるので、したいようにさせましょう。
もちろん元気そうにしているなら、かまったり遊んだりしても問題ありません。
数時間にわたるドライブなどを計画している場合は、留守番をさせたほうがよいでしょう。
猫にとって長時間の乗車は、大きなストレスになります。また、飼い主自身も、いつ車酔いしたり、パニックになったりするか予測しづらいでしょう。
一方で留守番であれば、さほど大きな負担にはなりません。また、1日程度までの留守番であれば、問題なく務められます。
動物病院への通院や、転居などは同乗せざるを得ません。しかしドライブなどが目的なら、無理せず留守番をさせましょう。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
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