2025.02.28
このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
通常、俊敏に動く野良猫を捕まえるのは非常にむずかしいです。しかし、きちんと準備し、工夫をすれば捕まえることは可能。
本記事では、野良猫を捕まえる準備と方法に関して解説します。
合わせて、捕獲する前に確認しなければいけないポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
野良猫を捕まえる前に、まず準備が必要です。
これらの準備ができて、初めて捕まえられるようになります。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず、本当に捕獲しても良い猫かどうかを確認しましょう。
野良猫に見えても、以下に該当するケースがあります。
地域猫飼い猫の場合、そもそも捕まえる必要がありません。
地域猫とは、去勢・不妊手術をほどこしたうえで、地域住民によって見守られている猫です。これを捕まえると地域でのトラブルになるので、捕獲してはいけません。
また、親猫やきょうだい猫とともに生活しているなら、捕まえるべきではありません。この時期に捕獲すると、健康状態や性格の形成に大きな問題が生じます。
よほどの事情がない限り、捕獲はおすすめできません。
上記に該当しなことを確認したうえで捕獲しましょう。
続いて、捕獲網や捕獲器をレンタルしましょう。
出典:Amazon
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捕獲網とは、猫などの小動物を捕まえるための道具のひとつ。捕獲器も同様で、猫を誘い込んで扉を下ろし、捕まえるための道具です。
これらは、野良猫を捕まえるうえでほぼ必須です。
捕獲網や捕獲器は、購入できますが、動物愛護センターや保健所などで借りることも可能。これなら、費用もおさえられます。
地域の動物愛護センターや保健所に連絡し、連絡できないか問い合わせてみましょう。
捕獲器と捕獲網以外の道具は、基本的に自分で揃える必要があります。最低限、以下があれば野良猫を捕まえられるでしょう。
まず、ビニール手袋を用意しましょう。これは、猫の噛みつきや引っ掻きから腕を保護するために必要。夜間に捕獲するなら懐中電灯もほしいところです。
また、多くの場合餌を使って猫をおびきよせるので、チュールや缶詰を用意します。捕獲器を使う場合、扉を施錠するための結束バンドも必要。
捕獲後、その猫を連れて帰るためのキャリーケースも用意しましょう。
道具がそろっていれば、野良猫はある程度簡単に捕まえられます。
具体的に、以下4つの方法が考えられます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まず餌付けをしてお引きせる方法が考えられます。
たとえば、捕獲器に餌を置き、踏み板を踏ませて閉じ込めるやり方が挙げられるでしょう。自動的に扉が降りてきて、その段階で猫を捕まえられます。
餌は、匂いの強い缶詰などを使うのがおすすめ。匂いがはっきりしていると、よりおびきだしきやすくなります。
また、またたびを使って酩酊させる方法もあります。またたびには、猫を「酔った状態」にする効果があります。
酔っている状態なら、通常よりもはるかに捕まえやすいでしょう。
出典:Amazon
またたびは、Amazonなどで簡単に購入することが可能。価格は1ケースで数百円程度と、決して高いものでもありません。
使い方として、猫が出現する場所に振り撒く方法が考えられます。自然と寄ってきて、またたびの匂いを嗅いでくれれば成功。
何らかの原因で捕獲器や捕獲網が支えない場合、役立つ方法です。
また、捕獲網を使う方法もあります。猫が現れる場所に餌を配置し、おびき出しましょう。
その近くで、捕獲網を持った状態でスタンバイします。猫がやってきて餌に夢中になっている隙に、捕獲網を被せて捕獲します。
隙さえつくことができれば、比較的簡単に捕獲できるでしょう。
しかし、音を立てたり猫の視界に入ったりすると、あっという間に逃げられます。捕獲網を被せるときは、背後から少しずつ近づくようにしましょう。
少し成功率は下がりますが、キャリーケースを使って捕獲する方法もあります。
これは、野良猫が餌やりと人に慣れている場合に使える方法。
いつもどおり餌やりしている際に、うまくキャリーケースのなかに誘導します。キャリーケースの奥に餌を置くと、勝手に入っていってくれるかもしれません。
そのあとで施錠すれば捕獲は完了です。
この方法は、捕獲器を使わなくても有効ですが、キャリーケースを警戒する野良猫が多く、うまくいかないことも。
可能なら、捕獲器や捕獲網を使うのをおすすめします。
野良猫を捕まえた場合、基本的には飼育することを検討するでしょう。
その場合、以下5つを実施し、飼育できる状況を整える必要があります。
これらができていれば、十分に安心して育てられる環境が整います。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
野良猫を捕まえたら、まずは動物病院へ連れて行きましょう。そこで、怪我や病気がないか確認します。
また、生育状態から、ある程度の年齢を絞り込むことも可能。
動物病院での検査は、野良猫と飼い主の健康を保つうえでかならず必要です。捕まえたあとは、すみやかに動物病院へ連れて行きましょう。
続いて、飼育に必要な猫グッズを買い揃えましょう。どこまで揃えるかは人によりますが、最低限、以下は必須となります。
これだけ揃えておけば、基本的に困ることはありません。このグッズは、10,000円から20,000円ほどで揃えられます。
特にキャリーバッグは重要。動物病院を行き来する際に、かならず必要となるからです。
余裕があれば、自動給水機やペットカメラ、キャットタワーなどを買い揃えておくとよいでしょう。さらに安心して飼育できるようになります。
そして、生活環境も猫が暮らしやすいようにする必要があります。
まず、家財の配置などを工夫して高低差を出しましょう。こうすれば、猫にとって重要な運動の機会を提供できます。
キャットタワーを設置するのもよいでしょう。
また感電を防止するため、電源コードにカバーをつけたり、誤食を防ぐために食べ物を隠したりするのが大切です。
そして、動物病院がどこにあるかも確認しておきましょう。緊急の事態があったとき、すみやかに対応できるようになります。
猫が脱走してしまわないよう、対策するのも重要です。具体的に以下のような取り組みが有効です
脱走防止用ネットとは、以下のようなものです
ベランダで猫が三匹くつろいでいます。太陽の日射しを浴びて気持ち良さそうです😸
(ベランダには脱走防止策として、防鳥ネットを張っています)
今週は(水)(木)(金)と三日間連続で朝7時から昼すぎまで猫ポラをしました。疲れましたが、毎日しっかり睡眠とっているので大丈夫です💮 pic.twitter.com/s6tCwlZgTp
— うつりにけりな (@uturinikerina) April 26, 2024
これを張り付けて、ベランダからの突然の脱走を防止しましょう。
なお玄関の開閉には特に注意が必要。たとえば帰宅時、鍵を開けようとしていて、猫が出ようと身構えている場合、高い確率で脱走しています。
玄関に直通している空間に入らないようにするなどして工夫しましょう。
それでもミスは起こるので、そもそも脱走できないような仕組みを持つのが重要です。
今後、十分な飼育環境を保ち続けるためにも、ある程度の余剰資金は持つようにしましょう。猫を飼育するには、年間15万円ほどの必要です。
ただ、診察や手術などが重なると、それ以上の出費が生じることも。また、猫の成長に合わせて、猫グッズを買い足すなどの必要も出てくるでしょう。
そのような場合に備えて、猫に使うためだけの余剰資金をある程度持っておきましょう。10万円ほど用意しているだけでも、十分に安心できます。
お金がなくなって最低限必要な猫グッズすら買えない、といった状況は絶対に避けるようにしましょう。
本記事では野良猫の捕獲に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
一度捕獲に失敗したとしても、ふたたび訪れる可能性は高いです。
仮に、危うく捕まりそうな経験があったとしても、餌は猫にとって魅力的なもの。危険を承知で、餌を食べに来る可能性はあります。
しかし、なかには徹底的に警戒して、二度と現れない野良猫もいるでしょう。
また、捕獲失敗時に相当に怖い思いをしたなら、再度姿を現しにくくなります。
できるだけ一度目のチャレンジで捕まえるようにしましょう。
野良猫を拾うこと自体は法律に違反しません。非常に乱暴な手段で捕獲した場合は違反になるかもしれませんが、それが理由で逮捕された事実は確認できません。
しかし拾った野良猫を、再度、自然環境に返すことは動物愛護法違反です。一度拾った猫を野良猫に戻す時点で、法的には「捨てた」とみなされます。
したがって野良猫を拾う際は、先述のとおり、「自分で育てるか、誰か・どこかに引き取ってもらう準備」が必要といえるでしょう。
もし拾い主としての責任を果たすのが困難なら、野良猫を拾うのを断念するのもひとつの選択肢です。
洗濯ネットで猫を捕まえることは可能です。餌でおびきよせて、その後ろから忍び寄り、洗濯ネットを被せます。
被ってしまえば、猫が現れても、たいてい逃げ出せません。
しかし、後ろから忍び寄るのも洗濯ネットを被せるのも、どちらもやや難しいです。特に洗濯ネットを中途半端に被せてしまい、捕まえ損ねる可能性が高いです。
可能であれば、洗濯ネットではなく、捕獲器や捕獲網などを使いましょう。
捕獲するのはかわいそうなこととは限りません。
野良猫の生育環境は厳しく、食糧の不足や寒暖差、外敵の存在、精神的ストレスなどと闘っています。また、野良猫同士の縄張り争いも熾烈を極めます。
それは寿命にも現れており、飼育されている猫が15年以上当たり前に生きる一方、野良猫の平均寿命は3〜5年程度です。
野良のままで居させるように、捕獲して育てるほうが幸せといえるでしょう。
とはいえ、それは捕獲した人が、責任を持って育てたり、引取先を見つけたりした場合の話です。
野良猫を捕獲したあとは、「捕まえて、育てたほうが幸せだっただろう」と振り返れるくらいに、愛情を込めて育てるのが大切です。
本記事では野良猫を捕まえる方法に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
野良猫を捕まえる際は、飼い猫や地域猫などではないかきちんと確認しましょう。それが確認できれば、捕獲自体はさほどむずかしくありません。
ただし、一度拾ったら飼い続けるか、引き取り手を探す義務が生じます。その義務をきちんと果たせるか検討したうえで、捕獲に移りましょう。
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