2021.03.06
今回は、飼っている猫のお世話が出来なくなってしまったというご相談の中から、「飼い主さんご本人が、高齢のためお世話がままならない」「病気や怪我のために入院することになった」という2つの例から、それぞれの状況などを紹介いたします。
飼い主さんが高齢のために、お世話が出来なくなってしまい預かってほしいというご連絡をいただいております。
このようなご相談多くは、飼い主さんご本人やそのご親族の方からご相談です。
さらに、このどちらかと言えばご親族の方からのご連絡が多く、
「親は自分たちの生活で精一杯だから猫まで手がまわっていない。」
「久しぶりに実家に帰ったら、トイレ掃除すら出来ておらず大変な臭いになっていた。」
などの事から、もう飼育が出来ないと判断し当ホームへご連絡をいただいたのだとお聞きしております。
普段からそのお家に住んでいない方が、異変に気付く理由として一番多いのがこれです。
明らかに掃除が出来ておらず、家中に臭いが充満してしまっていることが多いようです。
猫のトイレは平型で床に置くタイプのものが多く、掃除をする時にはしゃがんだりしないといけません。
そのため、ご高齢の方には辛い体勢となり、上手く掃除が出来ないという方が多くいらっしゃいます。
少ししか掃除出来なかったり、全く掃除をしなかったりという事があれば、当然に臭いもキツくなってきてしまいます。
また、猫はトイレが汚いとトイレとは違う場所で用を足してしまうので、悪循環に陥ってしまいます。
虐待の類いの話ではなく、単純に忘れてしまうということが多いようです。
久しぶりに見た実家の猫が、すごく痩せていたことがきっかけで気付いたという方もいらっしゃいました。
猫が高齢になったことで体調を崩す事が多くなってきたが、飼い主も高齢のため病院に連れて行くことが難しく、このままでは万が一猫が重篤な病気や大きな怪我をしたときに、どうすることも出来ず見殺しにしてしまうかもしれない。
そうなってしまわないか心配だというご相談もいただきます。
ご高齢の方が猫を飼っていて、お世話や管理が行き届かない場合に、一番恐ろしいのが多頭飼育崩壊です。
昨今では、ワイドショーなどでも取り上げられており、見たり聞いたりしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
飼っている猫ちゃんに避妊去勢の手術をしておらず、その中で子供を作り、またその子供たちから新しい子供が出来てを繰り返し、手に負えない数にまで増えて飼育環境の崩壊を招きます。
親がそんな状態にしてしまっているので助けてほしいとご連絡をいただいて、そこから猫ちゃんを引き取った事もあります。
当ホームは、第三者やご近所の方からお電話をいただくこともあります。
それは、端から見ていて明らかに満足なお世話が出来ていないと判断されたご近所の方、飼い主さんに頼まれた後見人の方からです。
飼い主さんがご高齢であることから、施設を探すとこが出来ず、代わりに後見人の方やケアマネージャーの方から当ホームにご連絡をいただくことがあります。
そのような場合、飼い主さんとお電話で猫ちゃんの様子などをお聞きする事が難しいことも多く、場所によってはご自宅まで事前訪問をしてお話を伺っております。
家の前を通ると異臭がする、年々数が増えている、ずっと鳴き続けているといったことから「満足にお世話が出来ていない」と、見かねた近所の方から「何とかして欲しい」と通報のようなご連絡をいただくこともあります。
もちろん、猫ちゃんの事を考えての行動なのですが、ねこほーむでは基本的に飼い主さんとお話をさせていただいてからお預かりしておりますので、お気づきのことがあれば飼い主さんとご相談のうえでご連絡をお願いいたします。
怪我や病気のために入院することになり、その間猫ちゃんのお世話が出来なくなってしまうというご相談を紹介いたします。
入院期間によって短期、長期、生涯預かり、こちらもご事情に合わせて柔軟に対応いたします。
予め入院する期間が分かっている場合には、入院期間もお伝えください。
いつからいつまでとハッキリ分からなくてもかまいません。
短期入院のときには、一時預かりとして短期間でのお預かりを行っております。
飼い主さんの退院に合わせて猫ちゃんをご自宅までお連れすることも可能です。
入院期間が1ヶ月以上、または分からないときでも、数年単位でのお預かりも行っております。
お預かりする段階で預かり月数、年数を決めていただきます。
勿論、この時に決めた月数や年数よりも前に猫ちゃんを引き取ることも可能です。
逆にまだ引き取ることが出来ないという場合には、延長することも出来ます。
入院が理由で、一時預かりだけでなく生涯預かりをご希望される方もいらっしゃいます。
大切な愛猫にストレスを抱えさせてしまうなら、近所迷惑になりかねないなど、退院後への不安から生涯でのお預かりをご希望される方は少なくありません。
退院後の不安から当ホームに生涯でのお預かりを希望された飼い主さんから、猫ちゃんを引き取りたいというご連絡をいただく事があります。
実際に退院してリハビリも順調に進み、猫ちゃんの飼育も問題なく出来るようになったとのことです。
このような場合には、猫ちゃんを飼い主さんのもとへお返ししております。
これは、飼い主さんにとっても、猫ちゃんにとっても喜ばしい事です。
猫ちゃんが飼い主さんのもとにいられるのが一番いいことなのだと考えております。
状況によっては、入院する準備する間もないこともあると思います。
ご自身の準備すら出来ない場合、猫ちゃんのことが決まりきらないのも仕方ないと思います。
そんな時には、飼い主さんとお電話でお話をさせていただいた後で、ご親族の方などの立ち会いのもとで猫ちゃんをご自宅までお迎えにあがります。
実際に、飼い主さんが入院された後に猫ちゃんをお預かりしたケースもあり、入院されている病室までお話を聞きに伺いました。
猫ちゃんが飼えなくなってしまった場合には、急遽でも構いません。
猫ちゃんのことを一番に考え、ねこほーむも臨機応変に対応いたします。
お気軽にお問い合わせください。
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