2021.07.21
-こんにちは。NPO法人ねこほーむです。
ねこほーむでは入所する際に必ず3種類の血液検査を行っております。
種類は以下の通りです。
・猫ウイルス検査(猫エイズ、猫白血病ウイルス)
・生化学検査
・CBC検査
以上となります。
中でも特に重要視しているのが猫ウイルス検査の結果となります。
猫エイズも、猫白血病も一度感染してしまうと陰性になる事はありません。
ねこほーむの施設で蔓延しないよう入所前に必ず検査をしております。
本日はねこほーむでも必ずチェックしている猫白血病がどのような
病気なのかを解説していきたいと思います。
猫白血病とはその名の通り猫白血病ウイルスに感染してかかる病です。
また、猫エイズ等の感染症と比べると感染力が強いです。
猫白血病の猫ちゃんを多頭飼育している場合は隔離して飼育しなければなりません。
猫エイズに関しても感染力が弱いといえど多頭飼育の場合は隔離して生活する事を推奨します。
やはり一度感染してしまうと一生付き合っていかなくてはならなくなります。
エイズも白血病も同じく免疫力を低下させるウイルスです。
かかってしまうと猫には多大な影響が出てきます。
感染しないように完全室内で適切な飼育環境下で
飼育する事も飼い主さんの務めと言えるでしょう。
一過性の場合もあり
猫白血病には一過性で終わると場合もあります。
一度陽性と出ても時間をあけて再検査すると陰性になる事があります。
これは子猫の検査の時に見られるようです。
感染経路
感染経路は猫同士の接触で感染する事が多いようです。
猫エイズとは違って感染力が強く
水飲み場やご飯の器を共有するだけでも感染します。
猫白血病ウイルスは唾液に多く含まれております。
グルーミングをしあうだけでも感染しますし
やはり唾液から感染する事が多いようです。
また、基本的に室内飼いの猫は他の猫と接触する機会が少ないので
室内飼いの猫が感染する可能性は低いです。
外猫は色々な猫と水場を共有していたり場合によってはケンカする事もありますので
感染症ウイルスを持っている事が室内会の猫と比べると多くあります。
外にいる猫を家に迎え入れる際は必ず検査をしてから他の猫と合流させてください。
感染した猫のおよそ3割程度はそのまま持続してウイルスを持ち続けます。
また、発症したら数年で亡くなってしまう事がほとんどです。
但し、何も発症しない子もいれば、ウイルスがなくなってしまう子もいます。
症状
主な症状は食欲不振、体重減少、貧血、発熱などです。
ウイルス検査で陽性が出ている場合は少しの体調の変化でも病院にかかる事を強く勧めます。
特に貧血は亡くなる要因にもなりますので特に注意が必要です。
基本的に免疫力を低下させる病気になりますので白血病自体が
直接的な死因になる病名ではありません。
Felvによって引き起こさせる主な病気は以下のようになります。
リンパ肉腫、慢性口内炎、腎不全、白血球減少症、腎臓病等です。
Felvの感染には大きく分けて3つの種類があります。
一過性の感染
成猫の子が感染すると一度陽性の反応が出るのですが
体内でウイルスを抹消する事があります。
その場合は特に何もなく元気に成長してくれることがほとんどです。
持続感染
但し、4カ月以上体内にウイルスを保持している猫ちゃんは
残念ながら持続感染となります。
持続感染になると数年のうちに発症する事が多いようです。
また、持続感染になる猫は子猫のころからウイルスを持っている事が多いようです。
感染が確認されたら半年後位で再検査をする事を推奨します。
治療
ウイルスを陰性にさせる治療法は特にありません。
それぞれの症状に合わせて対処療法をしていく事となります。
完治を目指せる病気ではありませんので飼い主さんの中には
病院に連れて行って治療をしてもらっても苦しい時間が伸びてしまうと言う事から
積極的に治療をしない方針の飼い主さんもいらっしゃいます。
これはウイルスに対する治療のみならず腎不全等の治せない病気についても同じです。
そして飼い主さんの考えもありますし何が正解と言う事もないかと思います。
一番は猫のことを想い猫のために決断してあげる事です。
治療に関する事は基本的に飼い主さんしか決断する事は出来ないです。
毎日一緒に生活している愛猫のために決断してあげてください。
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