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猫を処分したいという問い合わせ

猫を処分したい


先日、当ホームに「猫を処分したいのですが。」というお問い合わせがありました。
突然であまりの言葉に大きな衝撃を受けましたが、お話を聞くとこの言葉から想像したものとは全く違うものでした。

ご高齢の方からのご相談

このお問い合わせは、飼い主さんからお電話をいただきました。
猫を処分したいという衝撃的な言葉で始まったご相談でしたが、想像とは全く違う猫の預かり先を探しているとの内容でした。

ご事情

飼い主さんは90歳を超えておられるそうで、猫のトイレを掃除することなどが年々辛くなってきているとのことでした。
また、一人暮らしで頼れる身内もおらず自分が世話をしなければと頑張ってきたがそろそろ体が限界だともと仰っていました。

お問い合わせまでの経緯

当ホームへのご連絡は、ホームページのお問い合わせフォームからか、お電話をかけていただくようになります。
しかし、このご高齢の飼い主さんは、インターネットでの検索はおろか、何を使えば調べられるのかがさっぱり分からなかったそうで、猫を預けようと考えてからしばらくはどうすることも出来なかったそうです。
一カ月ほどお一人で悩まれた後、ご自宅に来てくれたヘルパーさんに悩んでいることを打ち明けたそうです。
すると、ヘルパーさんが代わりに調べてねこほーむの名前と電話番号を教えてくれたそうです。

引き取りまで

お電話でお話していると、毎日のお世話が辛いということ、まともにお世話が出来ておらず猫が可哀そうだと仰っていたのですぐにお迎えに行きました。
お引き取り前に通常行っていただく検査などは、病院に連れて行くこともままならないということで、こちらで代行するということになりました。
お自宅でお話を聞き、これからのねこほーむでの生活がどのようなものなのかをご説明、契約をして猫ちゃんを施設に連れてかえってきました。

愛情があるからこそ

ご自宅に伺い、飼い主さんにお話しを聞いている間、猫ちゃんは飼い主さんのそばを離れません。
最後には、猫ちゃんに「ごめんね。ごめんね。」と飼い主さんは涙ながらに何度も謝っていました。
そばを離れない猫ちゃんと謝る飼い主さんを見て、お互いがお互いにとても深い愛情を持っている事を感じました。
ずっと一緒にいることが一番いいのは間違いありませんが、深い愛情があるからこそ飼い主さんは預けるという決断をされたのです。

衝撃的な一言の理由

処分と聞くと、どうしても殺処分のことだと思ってしまいます。
なので最初はとても驚きました。
何と言っていいのかわからず、とりあえず処分と言ったということでした。
このご相談を受けて、我々の課題を再度認識させられました。

多くの人の手助けをするために


ねこほーむが活動行う理念として、猫の殺処分をなくすことの他に一人でも多くの方のお力になりたいというものがあります。
猫ちゃんを飼い主さんの代わりにお世話をすることで、猫ちゃんだけでなく飼い主さんの助けになると考えています。

ねこほーむの課題

ねこほーむがやるべきこと、出来ることは数多くありますが、今回のご相談で再度認識した課題とは、パソコンやインターネットに疎い方のご相談をどのように聞くかということです。
こちらが把握出来ていないだけで、お困りの方は多くいらっしゃるでしょう。
我々のような施設があることすら知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
ねこほーむを知ってくれていれば、救えた命があったかと考えるとやりきれません。
周りに頼れる方がおらず、ご自身でも調べられないという方に、どうすれば寄り添うことが出来るのか。
これが大きな課題です。

もし近くに困っている方がいたら

ご親戚やご近所の方がお困りであったら、ねこほーむのことをお伝えいただけますようお願いいたします。
どちらにお住まいの方でも大丈夫です。
日本全国どちらでもお迎えにあがることが出来ます。

お問い合わせ 詳しくはコチラ

電話番号