2016.03.22
フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)を持つ蚊に血を吸われる際に猫ちゃんの体内に侵入し感染する。
・ワンちゃんの病気として広く知られていますが、最近では猫ちゃんのフィラリア症もみられるそうで、今では10匹に1匹が感染しているというデータが発表されています。
・特徴的な症状はなく他の病気と区別しにくいのが特徴です。
・元気だった猫ちゃんに症状が見られた後急死してしまうケースも報告されています。
呼吸困難
しつこい咳
うつ症状
食欲不振
体重減少
失明
痙攣 など
軽い咳が2週間ほど続く症状が多くみられ、そのため猫喘息と誤解されることが多いようです。
部屋の内外を問わず感染が認められていて、蚊取り線香では予防しきれないため、フィラリア予防薬での予防が必要です。
蚊から感染するからといって、夏だけ予防すれば大丈夫というわけではありません。体内に入ってから1ヶ月後の幼虫を駆除する薬のため、感染する可能性がある期間から1ヶ月遅れて使う必要があります。
専門学会では通年投与が推奨されています。
条虫(別名サナダムシ) 体が平べったく細長いひも状の寄生虫。
猫条虫や瓜実(うりざね)条虫、エキノコックスやマンソン裂頭条虫などが有名だと思います。
肛門の周りを気にすることが多くなった場合には注意が必要です。便の中や肛門周辺で片節(ちぎれた虫の体)が発見されて感染が認知されることが多いようです。
基本的に条虫に寄生されても症状が出ることはありません。
大量寄生の場合には
食欲不振
体重減少
下痢
毛づやの悪化
嘔吐
貧血
胃腸障害などの症状がみられることがあります。
駆虫薬の投与
感染源の排除
予防としては、瓜実条虫の幼虫を持つノミが体内に入ると感染してしまうため、定期的なノミ取りを行うことが一番効果的です。
猫ちゃんの体だけでなく、猫ちゃんの寝床や普段過ごしている定位置などの掃除も大切です。
寄生虫の中には人間にも感染する種類もいます。
猫ちゃんの健康管理が、飼い主様の健康管理にもつながります。
寄生虫には他にも種類があるので、今後も投稿していきます。
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