2021.05.30
こんにちは。NPO法人ねこほーむです。
老猫を飼えなくなってしまう理由の中にトイレを
トイレでしなくなってしまうと言う方もおります。
特にトイレの失敗は若い猫より高齢な猫の方が多くなります。
毎日トイレの失敗を片付けていると長年連れ添った愛猫に対して
嫌悪感が出てきてしまう事があるようです。
本日は老猫の排泄、トイレについてまとめていきたいと思います。
トイレは健康の鏡です。老猫のトイレはとても重要です。
トイレの状態を日々チェックする事は猫の健康管理をする上で必須です。
ではどう言ったところをチェックするべきなのか?
先ず一つ分かりやすいのが猫の尿の量です。
尿の量はシステムトイレを使用していると確認しづらいですが
シートの重さで何となく多くなっている、少なくなっているは分かると思います。
猫砂を引いている場合は固まる砂の量で尿の多さが分かると思います。
では、尿の量で何が分かるかと言いますと
一番は腎不全か否かの一つの指標が分かります。
猫は基本的に尿の排泄量は少ないので
尿の排泄が多い時は何らかの疾病を患っている場合が多いです。
尿の量が増えている場合は動物病院に行き、血液検査を行った方が良いです。
尿の頻度ですが、一日のうち何度もトイレに行くが尿が出ていないと言う事があれば
尿路結石を疑った方が良いです。
尿路結石は命に係わる危険な病気です。
この場合は出来るだけ直ぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
高齢猫が粗相するには様々な理由があります。
・トイレに間に合わない
高齢猫になると腎機能の低下によりトイレの回数が増加します。
加えて高齢になり足腰が運動能力が衰えて
トイレのまでたどり着く前に尿が出てしまうと言う事になります。
この場合の対処法ですがトイレの数を増やしてあげてください。
・トイレの場所が落ち着かない
トイレの周辺に洗濯機等、音が出る物を置いていると
猫がトイレの周辺を嫌がる事が多々あります。
猫はトイレ周辺の環境にとても敏感な生き物です。
トイレの周りは出来るだけ落ち着ける環境を整えてあげください。
・トイレの段差が高い
高齢になるとトイレに入る際の段差を上るのが難しくなる事があります。
足腰が若い頃と比べると衰えていますので少しの段差でも大変になります。
段差の低いトイレを用意してあげるのが良いかと思います。
・トイレの形が合わない
老猫がトイレの失敗をする事の原因として
トイレの形が合わないと言う事もあります。
トイレが小さかったり、ドームが嫌いだったりと
トイレの形が嫌でトイレに入りたくないと言う子もいます。
ねこほーむに以前居た猫ちゃんですが
猫砂が嫌いと言う子もいました。
猫砂の上を一切踏みたくないと言う子でした。
その子の場合はシステムトイレにしてチップの大きさを
大きいタイプにしたら粗相する事がなくなりました。
本当に色々な好みの猫ちゃんがいますので試してみないと分からないですね。
是非、愛猫に合うトイレを見つけてあげてください。
・トイレが汚れている
猫はキレイ好きな生き物ですのでトイレが汚れていると
トイレに入りたがりません。
常に汚物がある場合はトイレ掃除の頻度を増やしてあげると良いかも知れません。
・トイレの見直し確認
トイレの数を増やす
トイレの場所を変える
トイレの形、大きさを変える
猫砂の種類を変えてみる
粗相が増えてくると心配になるのが飼い主さんのメンタル面です。
毎日、粗相の片付けをするのはとても大変な事です。
また、以前までは普通にトイレでしていたのに
急にトイレ外でするようになると、飼い主さんもイライラする事があります。
ねこほーむでは粗相については特定のスタッフだけが片付ける事の無いように
しておりますが一般の家庭ではそうは行かないと思います。
ねこほーむにも日々粗相する事に限界で気持ち的に
飼えなくなってしまうと言う相談が日々あります。
それだけ飼い主さんの精神的来るものがあるんだと思います。
高齢になれば粗相はするものだと理解するのは大変だと思いますが
今まで一緒に生活してきた愛猫のためにも我慢してほしいと思います。
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